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第2章 21節〜


第21節:新しい形の中で

食器を洗う音だけが響く、夜の台所。
窓の外は、もう真っ暗です。

「お母さん」
彩が、そっと寄ってきました。

「亮太ね、さっき部屋で泣いてたみたい」

昼間の私への暴言。
それを見て見ぬふりをする主人。
そして、その状況に苦しむ亮太。

彩の言葉に、
また胸が締め付けられます。

第22節:見えない涙

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