ペットとして蛇を飼っている話
何年か前に弟に「蛇を飼っている姉」というのは設定がいかにもそれっぽすぎるので、自分が担当編集なら「もうちょっとキャラクターを練った方が良い」と却下すると言われたことがあります。
どうも、いかにもそれっぽい姉です。
「爬虫類を飼っている」と言うと「たまに飼ってる人いるよね〜」くらいのリアクションが増えてきた昨今、蛇だけは未だに「ヘビ!?」と言われる率が高いなぁと内心思っています。
ペット爬虫類の市民権得っぷり、亀が堂々の一位、だいぶん差があって次点でヤモリ?トカゲ?そこからさらに差があってヘビって感じですよね。
いやしかし、ヘビ、ダントツにかわいいのでペットのヘビを紹介させてください。
まずね、顔がかわいい。
見てくださいこのデフォルメしたようなまんまるのおめめ。かわいいの権化。
うるうるの黒目でこちらを気にしている様子はまるで犬のようですね。
これはアメリカ原産の「コーンスネーク」という種類のヘビで、わたしが特に好きなヘビです。
ペットとして親しまれている長い歴史があるので、自然下の突然変異個体の遺伝を固定させることによって、現在ではいろんな色の個体がいます。
「爬虫類」に「かっこよさ」を求めている人はとても多いと思っていて、「できることなら恐竜が飼いたい、けど恐竜はいないから爬虫類で我慢する」くらいの夢溢れるペット選びをしている方も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
しかし、恐竜っぽさを求めてこのヘビを飼うくらいならインコのほうが5億倍恐竜っぽいと思うくらい、このヘビはかわいいに全振りです。
もちろんコーンスネーク以外で、かっこいい!と思うお顔のヘビもいますが、個人的にかわいいヘビのほうがより好きなので割愛してコーンスネークを推します。
何が言いたいのかというと「かっこいい生き物よりかわいい生き物が好み」な方々、ヘビ、見たことあります?とても良いですよ!というお話です。
ペットとしてのヘビの良いところは、なんといっても鳴かないことでしょうか。
手足もないし爪もないので歩く音もほぼしません、すごく静かな生き物です。
と言いつつケージの隅をこじ開けようとしてドッタンバッタン大騒ぎしたり、高いところに登ってボテッと落ちたり、意外と生活音はあります。かわいい。
触っている写真をサムネイルにしているので信憑性がありませんが、わたしはペットのヘビを滅多に触りません。
水槽の中で魚を飼っているような気分です。水を換えて水槽を洗う時だけ、他の水槽に移すために一時的に持ち上げる、的に、必要があるときだけ触ります。
部屋に水槽(ケージ)があって、朝起きたらそこを一瞬だけ見て、ヘビが寝ていたりニョロついていたりして、「かわいいな」と思って家を出る。
帰宅したらヘビがそこで寝ていたりニョロついていたりして、わたしはそれを少し眺めて、飲み水を換えたりする。
週に一度か二週に一度くらいのペースでごはんを与え、その数日後に排泄物の片付けをする。その際に他のケージに移す為にちょっと持ち上げる。
それくらいの距離感です。
水を飲むオブジェか何か?ってくらいに触らないので、正直言って飼い主として飼育は上手な方ではないです。
虚弱な個体だけど上手くやれば育つかも…という状態で迎え入れた個体は悲しいかな全て殺してきました。
そんなわたしでも健康な個体はすくすく育てることができていて、自分のメンがヘラってペットの世話など全くできない期間がやってきても元気な個体は健やかに生きていて、
ちまちまダメになって自分の世話すらできないこんなわたしが飼える省エネな生き物ってヘビしかいないだろうな…と思ったりもします。
自分のヘビを飼うことのド下手っぷりに病みに病んでいる昨今、元気にニョロついているヘビを見ても「いやでも同じタイミングで買ったあれを死なせてしまった…」みたいに負しかない空気を吸っているんですが、
初心に帰って「ヘビ!かわいい!」って話をすれば、元気にニョロついているヘビを見たときに「あっ!!!かわいい!!!」って思うように切り替えられないかなと思ってヘビについて話してみました。
暇すぎると家のヘビもフィルムで撮っているので、またそのあたりの写真を載せてヘビの話をしたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?