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ドーナツ屋のうすいコーヒー
ミスドのコーヒーを飲むと
いつも頭の中にこのメロディが流れる。
「ドーナツ屋のうすいコーヒー」
ミスドのコーヒーがとりわけ薄いというわけではなく
マックだっていいのだけれど
おそらく「ドーナツ屋の」っていうところに
紐づいているのだろう。
アメリカにいたときは
ダンキンドーナツのコーヒーが
「ドーナツ屋のうすいコーヒー」
だった。
アメリカのドラッグストアは
レジ前のカウンターで
ドーナツも薄いコーヒーも売っていたりして
それはもうめちゃくちゃだ。
とにかく
ドーナツには薄いコーヒーがよく似合う。
本当に薄いかどうかは別として。
最終の電車が響き残して流れた
いちばんなつかしい遠いイメージのように
冷えだした手のひらで包んでる紙コップは
ドーナツ屋のうすいコーヒー
真夜中は全てが媚びることもなく
それでいてやさしい
あなたがミスドで一番すきなドーナツはなんですか?
(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)
影になって
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『悲しいほどお天気』 1979/12/1