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悲しい夜は 私をとなりに乗せて

助手席がすきです。

一方、運転席は、
運転がへたっぴということもあり
できれば座りたくないし、
もう別の世界っていう感じがする
後部座席はつまらない。

映画のスクリーンを観るように
助手席で
フロントガラスに映る景色を見るのがすき。

地図も読めませんし
運転手様のお役には一切立ちませんけれども。

運転している横顔を盗み見たり
あと、バックのときに助手席に手をかけて
後ろを振り向いたりすると
ものすごくきゅんきゅんする。

ギアチェンジのために働く手を観るのも、いい。

白いと息が 闇の中へ消えてゆく
こごえる夜は 私をとなりに乗せて
ゆるいカーブで あなたへたおれてみたら
何もきかずに 横顔で笑って

自動車、乗るならどこの席がすきですか?
その理由はなんですか?

(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


埠頭を渡る風
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『流線形'80』 1978/11/5

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