何もきこえない ひとりぼっちのとき
会社の先輩、アリちゃんに誘われて
スキューバダイビングのライセンスを取得した。
海の中は、当然だけど別世界で
360°自由自在であることに驚いた。
お魚や海藻、サンゴや岩など
海の中の美しい世界を見られることも
面白かった。
だけどどうしても
背負ったタンクから酸素を吸って
海中に存在している
ということが怖かった。
スキューバダイビングでは
リラックスしていることが
とても大切だ。
あれこれ考えたり
不安な気持ちでいることは
酸素を多く使うことにつながる。
それは命の危険に直結する。
あれこれ考えず
リラックスし
海の流れに揺蕩う。
これはこのあとに学んだ瞑想にとても似ている。
お魚を見かけても、追いかけず、考えず、
ただ「お魚がいる」という事実をやり過ごす。
お魚や不安を瞑想でいうところの
「雑念」
と捉えると、さまざまなことが重なる。
あの頃に比べ
今のわたしはだいぶ
自身と向き合い、リラックスすることが
うまくなっているような気がするけれど
どうなんだろう。
久しぶりにスキューバダイビングに
チャレンジしてみたくなった。
ずっとそばに
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『REINCARNATION』 1983/2/21