見出し画像

思い出のせいじゃなく

社会人になって初めて入社した出版社で
何人かなかよしな先輩がいて
仕事終わりにはよく彼女たちと遊んだ。

桜が咲いたら
ケツメイシを大声で歌いながら
青山墓地をドライブしたり

深夜の渋谷で
シャンパンにフルーツ浮かべて
飲みながらおしゃべりしたり

とにかく
たのしくて
たくさん笑って
たくさんしゃべった。

あの時代、
みんなキラキラしていたなと思う。

結局、
わたしたちの勤める小さな出版社は
あの中小出版社が次々倒産していったタイミングで
一緒に倒産し
メンバーは散り散りに散って
あのキラキラは各々の胸の中だけにある。

だけどときどき思い出しては
口ずさむんだ。
♪ひゅるりーら
ひゅるりーら♪
あの満開の桜を思い浮かべながら。

女だけでくり出せば
暮れてゆく街に あざやかな光
踊りだすよ

ガールフレンズ


ガールフレンズ
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『VOYAGER』 1983/12/1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?