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目立たなかった私となんて

春休みって
心がざわざわする。

春という気候のせいもあるけれど
新しいクラス、新しい学校。
学生時代の春休みのざわざわには
社会人とは少し違ったざわざわがある。

中学1年のとき
憧れていた3年生の先輩に
卒業式
第二ボタンをもらったことがある。

もう100年分の勇気を振り絞って
卒業式にお願いした。

私たちの中学には
憧れの先輩から
学校指定のバッグをもらうという風習もあって
100年分の勇気を振り絞ったついでに
バッグもお願いした。

毎年少しずつデザインの違う
先輩世代のバッグを使うというのが
ステイタスだった。

じつは卒業式当日は
バッグをあげちゃうと入れ物がないから、と
断られたのだが
春休みに男子バレーボール部の練習に来ていて
そのついでにちゃんと
渡してくれた。

これがわたしの
「春休み」の思い出。

今思い出しても
ざわざわする。


窓の近くのあなたの机
ひとりほおづえついてみる
ふたをあけると紺のボタンが
隅のほこりにまぎれてた

春休みの思い出といえば、どんなことがありますか?
ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


最後の春休み
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『OLIVE』 1979/7/20

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