過去を振り返ることがきらいな人
「僕は未来を見てるよ。
過去を見てもしょうがないんだ。
絶対に過去より未来を良いものにできると信じて、前に進み続けてるから。」
昔そんなことを言う人がいた。
同時に、
「君は過去を見過ぎだ。
過去と比較したり、過去の良かった思い出や栄光をふりかえっている。」
その通り。
その時は図星だったから焦りもあって、
悪いことをしている気持ちでいっぱいになった。
前を見ていない。
昔を羨んでいるような気持ちになった。
最近昔を振り返る、と言うよりも
過去の経験に基づいた行為、感情について考える機会が増えた。
仕事においても、日常においても、恋愛関連においても。
相手の言ってることが理解できない。
わたしの意図が伝わらない。彼を愛していることすらも。
おうちから出れない今、言葉と言葉で交わすしかできないのに、すれ違いが目に見えるようにつづいていく。
ここでわたしは、
過去自分が何を考えて行動していたのか。
自分の感情は何を経験したから起こっているのか考える。
彼を大事にしたいから。傷つけたくなんてないから。
人は環境、人間関係、体験、当時の意思決定、勉学、仕事、恋愛経験に応じて感情も思考も変わっていく。
同じ人生を歩む人なんていないのだから、
全く同じことをリンクして考えることはできないし、
彼の立場に立って考えることだって、何様なんだってくらい難しい。
でも寄り添う事は誰でもできる。
そのために過去を振り返ることが必要で。
ただ事実を伝えるだけでは理解してもらえるはずもなく、
自分の経験をもとにイメージをしてもらえるよう一生懸命エピソードを話すんだ。
過去が厚ければ厚いほど、
思い出すには恥ずかしい経験や苦い経験があるほど、
思考は豊かになるんじゃないの?
アーティストのみんなは恋愛を経て素敵な曲を書くことだってあるじゃない。
何度考えてもおんなじだ。
過去を振り返ることはやっぱり悪くないし、
未来を考える人と過去を話すのだってたのしいんだ。
お互いしてこなかった経験を共有して、
明日はもっとあなたに好きになってもらうんだ。