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銚子にて


これまで、自分の誕生日は悲しい思い出ばかりだった。私の友人はきっと誘ったら快く祝ってくれる子たちなんだろうけど、ひとりで逃げ出したくなって、海を見に行った。銚子への1泊旅行。自分へのご褒美ということで、海沿いの小さな旅館を予約した。その旅で作った作品の一部(韻文系のみ)を放流。

「さみしいね」 生命が逃げてくような発音(8/5 深夜0時 寝つけず詠む)

街という言葉が好きだ 誰も彼も 自分の言語をもってる気がして
(8/5 成田駅の混雑に驚いて)

海が見たい やさしさだけに触れていたい悲しまないよう ひとりで行こうか
(8/5 9時 銚子電鉄の軋む走行音が聞こえたから)

波が去る 潮溜まりとは いのちの澱だ 傷口からは 円く血が湧く
(8/5 夕方 旅館の目の前の浜辺に降りる。思わず切り立った岩に触れたくなって指を切る)


この写真は、私が生まれた8/6の朝日です。13時に生まれました。



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