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ラジオの「没メール」と、私はこう向き合っている

ラジオに、メールを投稿する。

メールが採用されたら、パーソナリティの声を経由して、多くのリスナーの耳に、自分の思いが届く。

なんと嬉しいことだろう。

なんと幸せなことだろう。


しかし、採用されるメールもあれば、当然その裏に、採用されないメールもある。
読まれなかったメールは「没メール」となり、電波に乗ることはなく、人知れず消えていくのだ。

厳密に言えば、少なくとも、スタッフさんは読んでくれているだろうし、もしかしたら、パーソナリティさんも、目を通してくれているかもしれない。

とはいえ、熱い思いで書いた、私の渾身のネタメール、ふつおた、リアクションメールは、このまま日の目を見ずに散るしか、術はないのだろうか?


ここからは、人によっては、ちょっとグレーゾーンなお話かもしれないが、良かったら、私の「没メール」との付き合い方を聞いてほしい。




まず、私がメール投稿を始めた頃は、「没メール」を、没のまま終わらせることに、とても抵抗があった。

なので、「こんなメールを書いたんだけど、読まれなかったよ~」と、そのメールをTwitterに上げてみたり、「私も、有名メール職人さん達みたいに、採用されるレベルのネタが書きたい…」と、愚痴をこぼしたりして、自分の気持ちを吐き出していた。


しかし、ふと何の気なしに、有名メール職人さん達のTwitterを拝見した時、ある共通点に気がついた。

それは、「メール採用に、一喜一憂していない」ということだ。

彼らは、純粋に、番組に関するツイートだけをしている。
その中で、自分の採用されたメールに触れることはあっても、特別喜んだりすることもなければ、落ち込んだりもしていないのだ。

もちろん、職人さん達だって人間なのだから、Twitter上に呟かないだけで、心の中では、当然浮き沈みもあるだろう。
しかし、いちいち口に出さないその姿勢に、私は心から「格好いい…」と感銘を受けた。


それ以降、私は、自分のメールが採用されなかった時、愚痴をこぼすのを止めた。
…いや、正しくは、完全に「止めた」と言い切れるほど、まだ割りきれてはいないと思う。
でも、「できるだけ、採用されなかった不満を言わないようにしよう」と、心がけている。



また、「没メール」について、私が1つだけ決めているルールがある。

それは、
絶対にメールの「使い回しはしない」ということだ。

採用されなかったメールをコピペして、そのまま他の番組に送ることは、絶対にしない。





……とは言ったものの、ここからは、あまり大きな声で話せる内容ではないのだが…。


私は、どこかの番組に送ったメールを、そのまま別の番組に送るような「使い回しはしない」。

が、「同じエピソードを、新たに書き直して、別番組へ送る」ことはある。


このへんはグレーゾーンだと思うので、もしかしたら、「それはナイわ…」と思う人もいるだろう。

だが、私は思うのだ。


バラエティ番組をよく見ている人は、芸人さん達が、色んな番組で、同じ話をしているのを見たことがあるのではないだろうか?

また、ラジオだって同じである。
私は、好きなパーソナリティさんが、色んなラジオ番組で、同じエピソードを話すのを、何度も聞いてきた。

私は、それが別に、悪いことだとは思わない。
熱心なファンは、「またあの話してるよ」と分かってしまうだろうけれど、それが完全な禁止事項とは、私は思わないのだ。


また、私の場合は、没メールを書き直して、別番組に送ることはあっても、一度でも番組で採用されたネタについては、絶対に他の番組に送らないと決めている。
一度でも採用されたら、そのネタは役目を終えたと、私は判断する。


ただ、この「没メール」を書き直すというのは、リアクションメールなど、その場限りで終わってしまう話には、適用できない。
それに、頻繁にこれをやるのも、やはり誉められたものではないだろう。

だから、「どうしても、このネタはどこかで披露したい」と思う、自分自身のエピソードがあった時に、少し形を変えたり、角度を変えたりして書き直し、別の場所で披露するのはアリなんじゃないか、というのが私の意見だ。



私の名誉のために、一応付け足しておくが、実際のところ、私が送ってきたメールは、新規でネタを捻り出して書いたメールがほとんどであり、書き直して採用されたものは、数えられる程度である。


そして、この方法は、公に「オススメだよ!」なんて、口が裂けても言えない。

それに、書き直して送ったネタが採用された時、自分が没メールを送った番組のスタッフさんが、もしその放送を聞いていたら、「このネタ使い回してんじゃん!」とバレる可能性はもちろんあるので、そのリスクはここに述べておく。



あなたが、もしラジオにメール投稿をしているのならば、「没メール」と、どう向き合っているのか、とても気になるところだ。


もし、どこかで私を見かけたら、『ラジオの「没メール」と、私はこう向き合っている』と、こっそり教えてほしい。

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