幼い頃②
幼稚園に通うようになるといじめが始まった
「いじめ」なんて言葉を知る訳もなく
ただただ悪意のある言葉を言われる
理不尽に髪の毛を引っ張られる
クラスの女子全員が自分のことを嫌っているその事実しか分からなかった
彼女たちからすると私は保育園で見たことない余所者だったから
あんなに幼いのにもうコミュニティがあって
女の世界が出来上がってた
女の子って早熟だね
唯一助けてくれそうな大人である先生は
若くて綺麗で今考えるときっと新米さんで
困ったような泣きそうな顔をして
ただ見ているだけだった
人格形成期にこの経験をしたから
未だに人の顔色は無意識に伺うし
この人私の事苦手だろうなとか考える
そして女の人と知り合ったばかりの時は
相手の出方を見て距離を縮めるか考える
将来女だらけの夜の世界に飛び込む事になるなんて
この頃の私からは想像つかなくて少し笑ってしまう