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趣味のお話

今から8年前、高二の冬に私はそれに出逢った。
『tipToe.』
一緒に青春しませんか?がコンセプトの3年間限定の等身大センチメンタルアイドルグループである。

好きな写真家さんが当初運営に携わっており、制服風の衣装やMV、アー写を撮っていたためその質感が私に刺さった。
本当はメンバー募集の時から知ってはいたが大学受験を控えていたため断念。どんな子が入るんだろ~と気になっていたところ発表されたメンバーのアー写を見て、これから人生最大の推しになる『三原海ちゃん』に一目惚れしたのだ。それが沼の始まり。

最初はそれが地下アイドルだということもよく分からず、Twitterを眺めたりツイキャスを聴くだけだったが日に日に海ちゃんに会いたいと思い始めた。(この頃オタクはるのんが誕生する)
親が厳しいのでこういう少しアングラな界隈は許してくれないだろうだなぁと勇気を出せずにいたが、そんな中、「海ちゃんのお絵描き教室」という名の個人イベントが開かれることに。当時美術予備校に通っていたのでお絵描き教室なら許してくれるだろう(海ちゃん美大出身だし)と勇気をだしてお願いして、遂に海ちゃんに会いに行くことになったのだ。

2017年5月21日、緊張しながら会場に向かうと黒髪姫カットツインテールのかわいい女の子、三原海ちゃんが迎えてくれすぐ「もしかしてはるのんちゃん?」とまさかの知っていてくれた。
好きなアーティストが認知してくれるなんてことを今まで経験したことがなかったので、まずはそれにびっくり。と同時にめちゃくちゃ嬉しかった。Twitterやツイキャスでコメントしてたかいがあったなァ、、、。
小さな会場に年齢性別様々なオタク10人ぐらいと海ちゃんとサプライズゲストのtipのゆゆかちゃん、アットホームな空間にかわいいメンバー2人と優しく話しかけてくれるオタクのおかげで、次はライブに行くぞと決意した。

それからリリイベ、ライブハウスでの対バン…と少しずつ足を運ぶように。初めて行った対バンのもう1組が後に通うことになり、海ちゃんが加入することになるPayrin'sだったことをよく覚えている。
当時高3の受験真っ只中、周りが指定校で決まっていく中数少ない国立受験で周りと比較して距離を置いて病んでしまっていた私は、忘れさせてくれるアイドルとそういうことを比較しないで済む年齢様々なオタクたちのいる空間が唯一の癒しの空間だった。『はるのんちゃん』という別の私でいられることが救いだった。

現場に行く時は毎回海ちゃんと1枚チェキを撮ることにしていた。高校生でお金無かったので何枚も積めるわけじゃなかったけど、日付とサインがある1枚のチェキだけでもその日こんなことがあったなぁと思い出せる宝物たちだ。

時は過ぎ、tipToe.は3年限定のグループだったので2020年1月11日に卒業ライブの日がきた。Zepp ダイバーシティ東京。海ちゃんに初めて会ってから約2年半まさかこんなに好きでいられる女の子とグループに出逢えると思っていなかった。
1年生編の曲から3年生編の曲まで一緒に辿った青春の過程を思い出し、初めから大号泣のライブだった。最後の特典会でお世話になったチェキスタの人にはるのんちゃんはプレゼントBOXに入ってもらうしかないねって言われて笑ったのも、海ちゃんに3年間ずっと推しててくれてありがとうってハグされたのも、また会おうねってバイバイしたのも全部忘れられない青春の思い出。

浪人中は色んなライブに行って色んなアイドルを出逢った。2018年~2019年頃、tip以外によく見ていたグループはHAMIDASYSTEM、Payrin's、nuance(この辺りはちゃんと語れる)、たまに観てたり曲が好きで聴いてたのはクマリ、ゑんら、じゅじゅ、ゼアゼア、白キャン、ハピくるなどなど。(今度この時代のプレイリスト組んでみんなに聴いてもらいたいな)
大学時代2020年以降よく聴いたり行っていたグループは、アユスク、エアラ、tipToe.(2期)、クロスノエシス、Payrin's、シンダーエラ、リンワン、おわ夜など。

tipのおかげで、高校時代受験のせいで青春を送れなかった私の世界が広がり、思い出もオタク友達も増え、コンセプト通り、紛れもない青春が送れた。
家にいるのが嫌で苦しんで死にたいと何度も思っていた時期も、コロナ禍で外に出られなかった時期も、卒業制作で辛くなっている時も、色んな楽曲に出逢って、何度も曲を聴いて、ライブに赴いて刺激を受けて、可愛いアイドルの写真やツイートに助けられて、こんな風になりたいと夢見て、仲良くなったオタクとの交流があって、、、アイドルに、海ちゃんに出逢わなかった世界線を想像ができないぐらい今もこれからもアイドルに生かされている。

「あたし、幸せだっていいかもね?」

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