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ヒプノシスマイクで考える男女差別

皆様こんにちは。京カ ねむ子です。
突然ですが、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』(以下、ヒプマイと書いております)というコンテンツを皆様はご存知でしょうか?

ヒプマイは第三次世界大戦を経て武器による戦争が根絶された世界軸、《H歴》が生まれ、そこでは男性ではなく女性が権力を握ることとなった。しかし争いは無くならず、武器の代わりに《ヒプノシスマイク》と呼ばれる特殊なマイクを持った。ヒプノシスマイクを通したリリックは交感神経・副交感神経に作用し、人々を様々な状態にすることが可能になる。
また、男性は《中王区》と呼ばれる区間以外の《イケブクロ・ディビジョン》《ヨコハマ・ディビジョン》《シブヤ・ディビジョン》《シンジュク・ディビジョン》などの場所で生活を強いられ、ヒプノシスマイクを使った争いに勝つことが出来れば、決められたその他のディビジョン、つまりテリトリー(領土)を奪うことが出来る。
(Wikipedia参照)

こんな話です。少し難しいですかね。
つまりは武器がなくなった世界で女の人が権力を握り男性を虐げマイクを持たせてラップバトルをさせるという感じのストーリーです。基本的にはラップ楽曲があり、キャラクターのドラマパートがある《音楽原作キャラクターラッププロジェクト》です。

気になる方は下記ホームページへアクセスしてくださいね。
https://hypnosismic.com/

さて、本題に入りましょう。
今回の記事のタイトルは《ヒプノシスマイクで考える男女差別》。現在日本では男女雇用機会均等法(1986年施行)など比較的男女平等が掲げられる世の中になってきています。
しかし、本当にそうでしょうか?
《女らしくしろ》《男なんだから泣くな》《男なのにスカート履いてる》《女なのにズボンにネクタイ?》こんな言葉は耳にしませんか?
日常生活で悪気なく言った言葉も、実は男女差別になっている可能性があるのです。

今までの世界は、女性の方が地位が低く、《セクハラ》という言葉も男性が女性に向けてするものとして使われることが多いです。
しかし、ヒプマイ世界では全く逆なのです。
ヒプマイの漫画版を読むと、驚くべきものを目にしました。

なんとヒプマイ世界では女性は男性の10分の1しか税金を払わないのです

男性の負担が重すぎる。それに中王区と呼ばれる場所、基本的にここに男性は入ることは出来ません。
男性はラップバトルという言わば見世物のようなものをさせられたり、酷い扱いを受けています。(2次元の世界なのでそこまで厳しく原作は書かれていませんが)
《男尊女卑》という言葉がありますが、逆です。《女尊男卑》という言葉がヒプマイには似合うでしょう。

情報を補足させていただくと、中王区には壁が立っていて、外から見ても中王区内の様子がわからなくなっています。
男性は当然こんな仕打ちに黙っている訳もなく、皆最初は反抗しましたが、女性総理大臣《東方天乙統女(とうほうてんおとめ)》が見せたヒプノシスマイクを使ったパフォーマンスで、怯みます。
それはそうです。だって見たことも無い、効果もわからないマイクを使って精神状態をおかしくさせられるのですから、反抗精神もなくなります。

しかしそんな中でも中王区の壁を壊して、本当の自由を手にしたい、と強く強く願う人が、ヒプマイ世界にはいます。この記事では彼についてお話しましょう。

https://hypnosismic.com/character/ikebukuro/mc_bb/

彼、《山田一郎(やまだいちろう)》は、イケブクロ・ディビジョンの代表です。19歳。若いですね。私とほとんど歳が変わりません。
彼はヒプマイのゲーム『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-』の中のセリフでもこう言っています。

「いつかあのクソみてえな壁をぶっ壊してやる…!」

ちなみに彼は元々イケブクロで知らない人はいないくらいの不良だったので口が少々悪いです。
こんな感じで、壁を壊して、自由になるという思想が、キャラクターの中でも抜群に強いです。

彼には弟が2人います。同じイケブクロ・ディビジョンの代表の《山田二郎(やまだじろう)》と《山田三郎(やまださぶろう)》です。この三兄弟は戦争孤児で施設にいました。一郎は弟達を養うために危ない仕事に手を出しながら、資金調達をしていました。しかし、危ない仕事をして滅多に施設に帰らない一郎を、二郎と三郎はよく思っていませんでした。二郎と三郎はこの後とある事件がきっかけで一郎へ信頼を寄せるのですが、これはあくまで漫画版でのお話であり、お金を払ってみるものなのでネタバレはよくないと考えあまり詳しく話さないでおきます。気になったら調べるか、『ヒプノシスマイク-Before The Battle- The Dirty Dawg』を読んでください。3巻まで出てます。

このように、一郎は非常に正義感が強く、真っ直ぐで自分を曲げない人です。そんな彼らしい楽曲がこちら。私はこれを聞いて、この記事を書こうと決めました。

《Break The Wall》というタイトル。
もうそのまま壁を壊すという意味ですね。
この動画はフルバージョンでは無いのですが、フルバージョンを是非聞いて欲しい。男女差別なんてなくて、男性も女性も関係なく自由に生きる。そんな言葉が並べられています。今回は歌詞だけご紹介します。

https://sp.uta-net.com/song/279662/

私がこの歌詞を見てびっくりした所があります。
それは《男子も女子も準備はいいか?着いてこい!》という歌詞です。普通においでよ、着いてきな!って歌詞じゃんと思うかもしれませんが、そうではありません。

彼は歌詞に女性を入れている。
世界を変えて憎悪の対象となり得る女性を歌詞に入れ、共に戦おうと投げかけているのです。

その後彼はこう歌っています。

ジャンル、カテゴリー、男性、女性、肌の色、国籍、何語を喋るか、金持ちか、貧乏か。
全部全部、自由を求める上では関係の無いことだ

本当に感動しました。
彼は私たちと生きる世界が違うけれど、この歌詞は現在の世界にも通用する言葉だと思うのです。
今でも人種差別は存在するし、アニメやボーカロイドが好きなだけでいじめられたり、貧乏人は友達がいなかったり、自国の言語が通用しないだけで仲間外れにされるのが当たり前です。でもそれではダメなのです。

自由を求め、本当に人類が居心地のいい地球とは、差別のない世界を作らなければ始まらないと、この曲を聴いてひしひしと感じました。貴方の、私の、何気ない発言が、一人の人を傷つけることだって有り得るのです。
そして今回の記事も《うわ、ヒプマイかよ、俺苦手だわ》と食わず嫌いをしていないで、読んで欲しい。今言っても、仕方ないことかもしれない。
でも、もしもタイトルに惹かれて来た方がいるのであれば、是非興味を持って欲しい。そして自分の日頃の言動を振り返って、人との接し方について、1から見直す必要があると思うのです。

山田一郎のように、強く逞しく優しい人間になるには、まずは差別という概念を根絶する必要があると、私は考えます。

以上です。ここまで読んで下さりありがとうございました。少しでも私の記事に、ヒプノシスマイクに、男女差別問題に、興味を持ってくださると幸いです。

追記
歌詞のコピーアンドペーストは著作権の侵害に当たるので一部改変しています。

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