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報われる夜の話(in to the green / cinema staff)

私は割と凝り性の飽き性だと思ってたし
実際親からずっとそう言われてたから、そうなんかなあと思ってた。
だけど、気付いたら音楽をもう人生の半分以上好きで
カメラも、もう何年も飽きることなく大好きでいる。
気付いたらこんなにも遠くまで来てしまったのかとも。


平成も終わり(別にだからと言ってなんかあったわけではないけど)
ここ最近、とても感慨深い出来事が多くあって
高校生のころから好きだった音楽をカメラマンとして
ワンマンのステージを形にできたり
これまた10代の頃から聞いている音楽の10周年を目撃しに行ったり
随分と遠くまで大好きな音楽と歩いてきたなあって思います。

やっぱり忘れたくなくて、少し言葉として残しておきます。
ただの自己満足、忘れたくないだけ。


5月某日
深夜2時過ぎ
明日も仕事、早く寝なければと
編集に一区切りつけて寝ようとしていたら
事務所のマネージャーから連絡があり
一気に目が覚めてしまった。
前述した、高校生から大好きなcinem staffのワンマン撮影の件があり
思わずベッドから転がり落ちた。
10年前、彼らが初めて夏フェスに出演した京都大作戦の時に
もらったセットリストを引っ張り出し
丁度10年、と眺めていた。


自分自身特技や突起した何かがあるわけでもなく
ただただ音楽が好きだったあの頃から、ここまで
真面目に向き合って、不誠実なことしない
きちんと前を向いて頑張るだけでここまできてて
勿論私が一番驚いて一番嬉しいって思ってたんだけど
予想以上に周りが喜んでくれて
心配になる私に沢山激励をくれた。
その事が、実は一番嬉しかったかもしれない。

夢ってものは、いつ叶うかなんてわからなくて
私は毎日たくさんの小さな奇跡や運命が人生を支えてくれてて
それは周りの人たちが叶えてくれてて
今回の事も、沢山の友人や周りの人たちが喜んでくれて
私は、こんなにも優しい友人や親友たちに何が返せるのだろうなと
リハを見ながら、泣くのをこらえながら考えた。
前日の夜も、心優しい人が別れ際まで「大丈夫だよ」
「きっと上手くいくからね」って
何度も強くて優しい言葉を帰りの道中沢山くれた。
たぶん一人でいたら余計な事考えてたから、本当に感謝してるよ。


何年も撮影で関わってるバンドのメンバーからは
「辛い時期を知ってるから、本当にうれしい」とわざわざ連絡をくれた。
ああ、本当に優しくて心強い彼からの言葉に
深夜ひっそり泣いていた。
私は、みんなのおかげであの日の撮影を迎えることができたと思ってます。
旧友とも撮影前に会えて、緊張もほぐれたし
満員のクアトロのどこかに、18歳の私が居るような気もしました。
またここから、きちんと大事なもの抱きしめて頑張っていきます。
夢をそのままにしないように。

さて、次は好きなことのお話。


写真も大好きなはずなのに、それだけでは居られなくなって
100のうち99.9は辛い事ばかりで
でも、私は残りの0.1の出来事がすべてをひっくり返すってことも
普段生きてるだけでは感じることのできない奇跡が在ることを知っているから
どんなに辛くても、悔しくてもここまで来れてるんだよなあって。
勿論、この文章書いてる時も落ち込んだ事ばかりあった時期だし
そんな上手くはいかないんだけど
でも、信頼とか愛情とか誠実さとか
目に見えないものだけど一番自分が大事にしてきたことが
少しづつ、時間かけて感じれるようになって
涙が止まらなくなる時がある。
泣きたくて泣いてるわけではないから、悲しいとかの涙ではなくて
だからこそ、その意味を知ってる私たちはもっと遠くまで行けると思ってるし
強いと思ってる。

そしてHalfe-Lifeの10周年ワンマンを見てきました。
今でも不思議に、夢かと思う。
大好きな人たちのステージを形に出来てる今が
実は長い長い夢なんじゃないかって。
でも、この日は撮影はしないけどずっと楽しみにしていたから
当日までずっとそわそわしてた。
「写真撮らないにしても、カメラマンのさとみんとしておいでね」
そうメンバーから連絡を貰った時は、胸がぐっと押し込まれるような
嬉しくて、なんとも言えない感情になった。
だから、カメラマンのさとみんとして当日向かいました。
MCでも洋志さんが話していたけれど
「もうこの曲は俺たちだけの曲じゃないから。」
ってまっすぐ前を見ながら言う姿が眩しくて涙が出た。


私も、沢山の場面で聞いてきた曲たちばかりで
生活や人生の一部になってるし、これからもそれは変わらないんだよね。
あの時に聞いてた歌が、曲が、数年後の未来でもこんなにも輝いて
大切にされて
私も、そんな風に大事におもってもらえるものを残していけますように。
これからも最高を更新し続ける人生でありますように。
負けないでいることと勝つことは、もしかして同じかもしれない
東京駅の雑踏のなか、そんな事を考えてた。
たぶんきっとこの先もブレないよ、安心してみててほしい。
大好きなまんま駆け抜けていくよ。

もうじき、いい感じのお知らせできるはず。
大事に思ってくれたから完成できた世界を形としてお見せできます。
未だにこうして作品を残していけることに感謝を。



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