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66.チキン南蛮、なぜ「南蛮」?

どうも、洋平です。

先日宮崎県出身の友達と飲んだ時に東京のチキン南蛮と宮崎の【本家チキン南蛮】の違いを熱く語られ、そもそもなんでチキン南蛮っていうんだろうという疑問が出たので、多くの人にも知ってもらう為に書いていきます。


チキン「南蛮」の理由

南蛮という言葉が「南蛮渡来」という言葉からポルトガルなどの国を指すことは知っていましたが、なぜチキン南蛮に使われているのかを調べて三股ところ、チキン南蛮の名前の由来が農林水産省のHPに記載されていました。

チキン南蛮の「南蛮」とは、もともと戦国時代に来日したポルトガル人や、その文化を表す言葉である。彼らのもたらした食文化の中に「南蛮漬け」があり、これは唐辛子入りの甘酢に食材を漬けてつくられるもので、これに鶏肉を用いて料理されたため、「チキン南蛮」と呼ばれるようになったといわれている。

農林水産省HPより引用
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/chikin_nanban_miyazaki.html

もともとのチキン南蛮は鶏唐揚げを甘酢漬けのことで、これこそが宮崎県出身の友達が言うには真のチキン南蛮とのことで、居酒屋などでは鶏唐揚げのタルタルソース添えをチキン南蛮と呼ばれていることに対して強く憤慨していました笑

南蛮漬けといえば、アジの南蛮漬けを連想しますが、もともとはポルトガル料理から来ていることは調べてみて初めて知りました。


本場の「南蛮漬け」

南蛮漬けの起源となったポルトガル料理のことを「エスカベッシュ」と言うようで、日本では「鯵(あじ)の南蛮漬け」などで知られている調理方法です。

酢の入った調味液に漬けるという意味では「マリネ」に近いですが、一般的にマリネは食材を生のまま、または軽くゆでてから調味液に漬け込むのに対して、エスカベッシュは食材を揚げてから漬け込むので、味がしっかりと染み込むのが特徴です。


チキン南蛮や鯵の南蛮漬けなど、日本由来の料理かと思いきやポルトガルにルーツがあることに驚きましたが、今から数百年も前に日本に入ってきた文化であれば日本の文化として溶け込んでいても不思議じゃないですね。

今新しいと思っている海外の文化や技術も、いずれは当たり前の文化として溶け込むということですね。

ではまた。

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