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51.数字のトリックに気をつけろ!

どうも、洋平です。

僕は小学2年生から中学3年生まで珠算(そろばん)を教室に通い習っていたので、算数は得意な方です。

数字は根拠をつけて説明するのにとても有効な手段ではありますが、見せる側によって『数字のトリック』を使って印象を変えられている可能性もあります。

平均値

よく平均点や平均年収で使われる“平均"という言葉を聞くとどんな印象がありますか?

データの中心の値、と勝手にイメージしていませんか?

平均値の算出方法は、
データの合計をデータの個数で割った値が平均値です。

例えば、ある5人グループの平均点が40点の場合、
①40点×5人の場合(合計200点÷5人)もあれば、
②100点×2人、0点×3人の場合(合計200点÷5人)もありうるということです。

かなり極端な例ではありますが、計算の上は同じ平均値です。
ただし、実際のビジネス上のデータ分析などで使うには必ずしも同じとは言い難いです。

中央値

平均値と似た言葉で中央値という言葉もあります。
中央値の算出方法は、
データを大きさの順に並べたとき、ちょうど真ん中に来る値が中央値です。

平均値の例と同じ5人グループで中央値を算出した場合、
①40点×5人の場合の中央値は40点、
(40,40,40,40,40の真ん中)
②100点×2人、0点×3人の場合の中央値は0点です。
(0,0,0,100,100の真ん中)

平均値が同じグループでデータの内容によっては中央値が大きく異なります。

具体的な例として、厚生労働省が出している2021年の所得に関するデータでは、全世帯の平均所得額は545.7万円なのに対して、所得の中央値は423万円と公表しています。
その差はなんと100万円以上です!

どちらのデータが間違っている訳ではありまぜが、どうやって作られたデータなのかは知っておく必要があると思います。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/index.htm
参考:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 各種世帯の所得等の状況」

平均値と中央値を知ってから、僕も数字を見るときに気をつけています。
この数字が何を表しているのか皆さんもよく見てみてください。

ではまた。

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