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「探す遊び」から「浴びる遊び」に変化してきた現代。 山口一郎(サカナクション)

前回に引き続き、ForbesJAPAN「U30 僕らがU30だった頃の話」の山口一郎さん(サカナクション)のインタビュー記事より、印象的だった話をご紹介。

僕は「探す遊び」を続けてきたから今の自分があると思っています。いまの20代を見ていると、「探す遊び」の方法を知らず、「浴びる遊び」をしている人が多いように見えます。

僕や、僕らより一つ上の世代の時代は、まだインターネットが普及しておらず、情報やコンテンツにすぐにアプローチできる時代ではありませんでした。
なので、本でも音楽でも、一つものを何度も読んだり聞いたり、その繰り返しの中で作品を好きになったり、その良さを見つける遊びをしていました。
逆に、現代は情報過多の時代です。
コンテンツに溢れ、目の前を次々と情報が流れていきます。
ちょっと合わないと思うと、そのものを知ろうとするより早く次のコンテンツに向かってしまう。
それを、山口一郎さんは、「浴びる遊び」と表現しているんですね。

これ、人生で触れるものや仕事上でも思い当たる節があって、自分に合う/合わないのジャッジが早すぎることがあると感じています。
まずやってみて、だめなら工夫してみて、そのなかで面白さに気づいて、みたいなプロセスなしに、ぱっと手にとって、これは自分には合わないから次に手を出す、みたいなことがたくさん起こっているかと。

やりたいことがわからない、という人のなかにも、手を出しては手放し、次に手を出しては手放す、みたいなことをしている人もいるかもしれません。
遊びや趣味であれば苦痛を伴わないのですぐに好きになったりするものがあると思いますが、仕事や勉強になるとそうはいかないでしょう。
始めは好きではなくても、取り組んでいるうちに得意になり、得意な事柄なので好きになる、というプロセスもあると思います。

いろんなものを乗り越えたりして好きになるからこそ、飽きずにずっと好きでいられたりするのではないでしょうか。

本当の意味で面白いものや自分の好きなものはインスタントには見つからない。

僕も日々のなかで気をつけようと思います。

それでは。


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