#3声かけの「なかみ」
前回は、声かけのタイミングについてご紹介しました。
何回もただ話しかけて、褒めればいいということではないんですね。
今回は、声かけの具体的な内容をご紹介します。
これまでにも少しづつ紹介してはいたのですが、ここで詳しくまとめて紹介できればと思います。
子どもとの会話や、人間関係に困った時はコチラをご参考ください。
声かけのながれ 「代弁する→考察する→褒める」
Q こんなとき、アナタならどう答えますか?
例①大会で上位の成績だったとき
A[ ]
例②失敗してしまったとき
A [ ]
親として、教育者として、子どもたちにどんな声掛けをするでしょうか?
コーチの声掛けや、書籍ですすめられる子どもへの声掛け方法を読んでいくと、子どもの成長をうながす声掛けはだいたい3ステップになると考えられます。
①代弁する(共感)
子どもがしたことを、親も理解するために代弁することがまず大事だとされています。子育て・保育士YouTuberで有名な「てぃ先生」もすすめていました。
子どもがケンカしていたときに「なんでこんなことするの!」
とただただ、責めるのではなく
「とられるのが嫌で、とっさに叩いたんだね。たしかに勝手にとられるのは嫌だと思う。」
と代弁すると、伝えることが難しい子どもや幼少期の子は、理解してもらえたと考えます。また、客観的にみることができるのです。
親が見ていない時におこったこと(特に学校でのことなど)は、子どもが話す内容から把握したことを、確認するように言葉で整理してあげましょう。
そして、子どもの立場を客観的に共感してもいいです。
ただし、無理に共感する必要はありません。
⇒実は、これカウンセラーの方や占い師も使っている方法。 相手がなんでも話せる環境をつくっているんですね。
②考察する(意見)
ここは親の意見になります。
自分の経験値から考えられることを伝えましょう。
※偏見・差別的な言葉はNG
「でも嫌だからって叩いたら怪我をするし、ママは悲しい。それは君たちが大事だからだよ。」
確実性の高い「たら・れば」と、理由をつけるといいです。
親としてどう思うかも、お互いを理解するうえで重要になります。
③褒める(賛同)
ここは子どもの行動が改善したら、褒めるでもOK。
また、最初の共感に戻ってもいいです。
「(子どもが叩くのをやめた)わかってくれてありがとう」
「とられた物が大事だったんだね」
どれが正解はありません。
その時、その子の状況によって声掛けはかわるでしょう。
これら3ステップをふまえて、最初にだした[例①]、[例②]の答えを考えると・・・
▼スマパルが考えた声掛け
Q こんなとき、アナタならどう答えますか?
例①大会で上位の成績だったとき
[代弁:スマパル君が目指していた目標に達成できて嬉しかったね。
考察:悔しい思いをしても、練習をつづけてきたの知っているよ。
賛同:目標もって努力してきたスマパル君はかっこいい! ]例②失敗してしまったとき
[代弁:今回は失敗して悔しかったね。
考察:成功するためには、どうしたらいいだろうか?
賛同:それがわかれば、次はうまくいくかもしれないよ。]
3種類をフルコンボで使う…のは難しいので、代弁だけでもOK。
この声掛けが、子どもの理解と成長につながるので是非お試しください。
習慣化すると、親に言われるより前に、子ども自身で考えて行動できるように…。 長期的にみれば、子育てが楽になります。
また、課題を一緒に考えると大人にとっても考え方が広がります。子どもの常識にとらわれない発想力に驚かされるのも面白いと思いませんか?
それ、「怒り貯金」で正当化してるかも
こんなことはありませんか?
「散らかしっぱなし(すぐ怒ってはダメ…)」
「ずっとゲーム…(怒ってばかりと思われたくないから、ここは我慢)」
―数時間後―
何も変わってない状況を見て、怒り爆発
親「もう勝手にしろ!」
子ども「!??」
残念ながら、 子どもからすると、なぜ親がいきなり怒るのかわかっていません。
気持ちは痛いほどわかります! しかし、心の中で我慢している気持ちは家族でもわからないのです。 (ましてや、あかの他人はなおさら…)
ちり積もった怒りの正当化は、お互いによくありません。
理解できず(されず)、何も解決しないからです。
かえって関係の悪化、もしくは何度も繰り返すこととなるでしょう。
そうなる前に、 一度「なぜこうなかったか?」とふりかえってみて下さい。
そして、先に述べた3ステップの方法で 子ども自身で考えさせ、決める・行動する習慣をつけるといいですね。
※未就学児~小学校低学年の場合
物理的な誘導や取り決めにすることをオススメします。
▼例えば…
時間を決める⇒タイマーをかける
片づける⇒好きな柄の箱を用意する
ケンカする⇒距離をはなす(別々の部屋で話をきく)
うまくいくコツは褒め上手・褒められ上手
日本では、これまであまり褒める習慣がなかったかもしれません。
アメリカでは、 エレベーターでたまたま一緒になった人の服装を褒める…なんてことがよくあるそうです。
日本では、ほぼないですね。
文化・宗教の違いですのでアメリカと異なるのは当然ですが、褒める・褒められる経験値は日本人のほうが低いのはあきらかです。
また、要因としてあげられるのは
親自身が親から褒められたことがない
褒められても疑う(素直に受けとれない)
プライドが高い
上から目線な感じがする
褒め言葉を軽んじるバイアス
しかし、褒めることはコミュニケーションにも、自分のメンタルにもいいと研究で明らかになっています。
しかし、褒め方は先述したステップをご参考ください。 よく、「才能」や「能力」を褒めがちですが、それはかえって逆効果ですので注意しましょう。
まとめ
子どもにも大人にも使える声掛け方法を具体的に紹介しました。
応用できると、よりよい関係性が築けるきっかけになると思います。
しかし、ここで読んで理解していただいただけでは、簡単に変わりません。少しづつ実践し、褒め上手・褒められ上手になっていきましょう。
まずは、自分を褒めることから始めるのもいいかもしれません。
少しおおげさに思われるかもしれませんが、これを毎日寝る前にやってみてください。自然とまわりにも感謝できるようになります。
ご参考までに…それでは、また♪
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