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コロナ"ウイルス"なのか"ウィルス"なのか知りたい

厚労省もウイルスの表記なので、多分これが正しいんだろうけど、ウィルスと言う表記も張り紙で見たりするので一応どっちが正しいのか明らかにしたいと思う。今回の騒動でみんなが混乱したり抑うつ気味になったりしているのでちょっとはどうでもいい内容の記事を書いてみようと思ったのがきっかけ。昔は大学で日本語学専攻しようと思ってたこともあるし、日本語検定2級持ってたりするから日本語にはかなり興味ある。

ちょっとググってみたら面白い資料を発見。NHKの放送用語委員会の資料の序文である。

平成24(2012)年2月9日(木),放送センターで第1356回放送用語委員会が開催された。今回は,外来語の表記と発音(「ウイ・ウエ・ウオ」か「ウィ・ウェ・ウォ」か)について議論された。

読み進めてみると、多分偉い大人たちが真面目にウイスキーだとかウィスキーだとか言っている。

「話し言葉コーパス」3)とウェブ検索との結果が異なることがあるということがわかる。ウェブでは「新ワ行音(ウィ・ウェ・ウォ)」が多く,「話し言葉コーパス」では「割った発音(連母音・ウイ・ウエ・ウオ)」が多いようだ。表記するときはかっこいい表記を選ぶ意識があり「新ワ行音」を使うが,話すときには自分が話しやすいように発音する,ということだろう。

ここでキーワードが登場している。ウィ・ウェ・ウォのことは新ワ行音というらしい。この委員の見解によると、ウィルス=かっこいいウイルス=話しやすいという考え方ができる。なるほど、それは面白い考え方だ。たしかにウィルスって言いにくいもんな。でも、この表記ってかっこいいかな。

そもそも、この言葉の語源は英語だとvirusだから発音に忠実にするならヴァイラスなんじゃないの?とか思ったら同様の議論があった。

外来語の場合,指摘は「このつづりだからこのカタカナはこの
表記なのではないですか?」となることが多い。私たちは日本語としてとらえているのだから「つづり」を持ち出さないで欲しい。そのつづりでどの国も同じ発音をしているわけでもない。
日本語の問題なので,日本語の中で考えるようにしたほうがいい。スペリングについて考えるというのも本来はおかしい。多くの人にとっては,日本語でどう書くかということと,どう発音するかというのは別の問題。こう書いてあるからこう読まなくてはいけないということはあまりない。

外来語のもとの表記は関係ないって断言できちゃうって、さすが天下のNHKですね(?) とはいえ、たしかに日本人がヴァイラスって今更言い出してもちょっと気持ち悪い。なぜ気持ち悪いかと言うと、ウィルスあるいはウイルスとして語句が熟しているから。熟しているって、大切なことなんだなあと再認識。

この資料の最後にwi/we/wo関連の単語のまとめがあり、これによるとウイルス:ウィルス=63:37ウイルスが優勢。感覚的にも腑に落ちる。とりあえず自分の中では今までもこれからもウイルスのままかな。

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