~鈴木愛奈さんの布教活動を受けて~ (ライブ参戦編)
・はじめに
本記事はこちらの後編です。
・いざ、会場へ
当会場となった千歳市民文化センター 北ガス文化ホールは、2016年 11月 13日(日)に行われたfripSide concert tour 2016-2017 -infinite synthesis 3-supported by animelo mix の北海道公演ぶり。
実に5年半ぶりだった。
懐かしさを感じつつロビーに入るとオタクがたくさん。
自分が想像しているより、お客さんの平均年齢は少し上だった。
そして突如として現れる謎の着ぐるみ。
「にゃすこっと」と呼ばれ、鈴木愛奈さん考案オリジナルキャラらしい。
謎にハイクオリティだった……。
(某FCイベのパンパカくんを思い出した。)
いよいよホールへ入場。
1日目の席は、後方ブロックの上手側。
いよいよ、鈴木愛奈とのご対面だ。
・ライブレポ1日目
長い長い前振りを経て、いよいよ開幕したライブ。
フラッグを担ぎ、自信に満ちた表情で悠々と入場。
低音の音圧がガッツリ効いたSEでまさにラスボス。
バンド編成はオーソドックスな4人編成。
ギター、ベース、ドラム、キーボードが各1本ずつ。
そしてステージ上手側のスピーカー裏にマニピュレーターが1人見えた。
・楽器的な要素について
ドラムの一Qさんがマジで大変そう。マジで大変。
かなり連符が多いうえにキメに行く箇所が多い。
それなのに音の粒が1つ1つきめ細かく届けられていた。
素晴らしいパフォーマンスだった。(ダンス含め)
ベースのha-jさんはベース以外にアコーディオンとシンセサイザーを演奏。
演奏中に1番お客さんとコミュニケーションを取り、表情豊かに演奏していたのが印象的だった。
月夜見のシンセは最高だった。
シンセの入り方がマジでかっこいい。見なきゃ損。
素早いブレスを取り、一気に電子音を鳴らす姿に燃えた。
キーボード&コーラスは俺たちの酒井ミキオ。
初めてお見えになることができた。道民の宝。
相変わらずオシャレにピアノを鳴らしている姿が印象的。
1曲くらいミキオが歌って愛奈を躍らせればよかったんじゃないかな。ダメか。
バンドサウンドはいい意味でかなり渋い。渋いなぁ!!
若さで押す感じは一切なく、経験と技術で組み上げられた音作りだった。
(おじさんバンドって言っていいのか?ダメ?)
バンドinstは正直1番いい音で本当に本当に最高だった。
なんでお客さんそんな冷静でいられるん?
・ふと目に入った
少し前の席に椅子に座ったまま観覧されているグループを発見。
そしてよく見ると、どこか知っている後姿が。
おばあ様だった。
そりゃ地元だもの!ご家族呼んで親孝行よ!!
この瞬間、俺は勝手に知り合いの娘さんのライブにやってきた系の後方腕組親戚面勢となったのだ。
・ライブレポ2日目
2日目は布教してくれた友人と連番させて頂いた。
が、問題はその席でありほぼ最前センター。
完全に私がいていい場所じゃない。
周りガチ勢しかいないじゃん!アゼルバイジャン。
しかし、おかげで鈴木愛奈の歌唱スタイルや魅力をより近くで観察することができた。
・鈴木愛奈の歌唱スタイル
彼女は幼少期より民謡を習い、大会でいくつも賞を受賞している。というのは有名な話。
では、現在のスタイルはどうなったのか。
大きな特徴は伸びのあるファルセットと、無限に続くビブラートだ。
民謡ほど こぶし は効かせずに、しかし鍛えられた完全な腹式呼吸は無限に伸びる歌声と永遠に続くビブラートを奏でる。
また、歌っているときの姿勢にも注目したい。
足の付け方、開き方はどっしりと構え、背筋を伸ばした姿はまさに盤石。
さらに大きな特徴は、音程の正確性だ。
他アーティストの生歌唱と比べても、ほとんどズレる事無く歌いきった。
正直異常なほど正確だった。
恐るべき音感。
・印象に残った楽曲(抜粋)
月夜見Moonlight
マジで大好き。元々fripSideが好きな自分にはシンセがぶっ刺さっている。
頼むから次の公演に行く人はha-jさんにも注目してくれ。
そしてミキオのピアノに乗るんだ。
魔女ノ策略
生歌唱しないんかい!!!
してほしかった。
愛奈ならやれたよ。もったいない。
後ろで鳴ってるシロフォン可愛いよね。
antique memory
最初の時計の針に合わせて振られるブレードに思わず笑ってしまったのはナイショ。
各楽器の演奏技術がふんだんに発揮された1曲だった。
アコーディオンの演奏も素晴らしい。
同期演奏だったのでタイミングは決まっていたが、やはりrit.~a tempoは生で聴くとたまらない。
やはりゆったりとした曲ほどボーカルの持ち味が生きると感じた。
ブレスの取り方が次のメロディーを予感させ、常に横揺れの雰囲気を感じさせていた。
祭リズム
やってくれて超嬉しかったー!!!
やっぱ道産子だもの!!YOSAKOIしなきゃな!!
早く、声を出せる世の中になれ。全力でソーランさせろ。
こぶしの効かせ方は流石だった。ってかもっと普段から効かせてほしい。
ソーラン!!ソーラン!!
isolation
ピアノが綺麗すぎた。
儚いはずなのに、とても強いエネルギーを感じる素晴らしい曲だ。
欲を言えば、生でストリングスを聴きたかった。
遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように
ドラムが止まらない止まらない。
ツインペダルだろうか、めっちゃドコドコ言ってた。
ついぶち上ってしまい転調サビ頭でジャンプしてしまった。
みんなも跳ぼう。不死鳥になろうぜ。
愛の名が響く場所
隣の友人は死んでた。
自分も、曲前MCで起こった拍手が暖かすぎてもらい泣きしそうになった。
多くは語るまい。曲の詳細な考察は友人のNOTEを読んでほしい。
・総括
とても素晴らしいライブだった。
何より愛に溢れていた。
地元に愛され、地元を愛する想いが伝わった。
実際に、鈴木愛奈さんのおかげで千歳を訪れる頻度は上りまくっている。
空港しか用が無かったはずなのに。今はそんなことない、身近で大事な場所となった。
そして、本公演にはなんと千歳市からお土産が配られた。
声優ライブに参加したら自治体からお土産をもらう。初めての体験すぎた。
バックアップが強すぎる。
より彼女の魅力を伝えられるような曲を期待している。
最後に、今回本公演に参加させて頂くきっかけとなった友人と、2日間千歳まで送り迎えをして頂いた友人2名に感謝を申し上げます。
いつもありがとうございます。
以上、ライブ参加レポートでした。
・余談(閲覧注意)
ここからは、上記には記載をしなかったネガティブな内容を書き連ねていきます。
マイナスな表現が含まれますので、ファンの方は自己責任の下閲覧願います。
・音響の質・バランス
2日目の前方の席では良かったのだが、1日目の後方の席は音がかなりこもって聴こえた。
歌詞を聞き取りにくく、さらにMCでもいくつか何を言っているかわからなかった。
さらに言えば、演奏中のバランスも最適だったとは言い難い。
バンドの音を中心に音量をもう少し上げても問題なかったと感じた。
・バンド編成
主題となった2ndアルバムの楽曲を演奏するにあたり、今回のバンド編成ではそもそも楽器が足りていない。
マニピュレーターが足りない音を鳴らすにしても、かなり薄っぺらい印象を受けた。
ボーカルの魅力を引き出せていない原因の1つだろう。
せめてあと1~2人は必要。
・客の盛り上がり
愛奈が煽ってる割には客の反応が大人しい印象を受けた。
もちろん楽曲に合わせたTPOはあるが、それにしても大人しい。
もっと熱くなっていこうぜ。
・向き合い方
ここからは完全なお節介話。
人それぞれ、好きな追い方や応援の仕方がある。それを踏まえて。
あなたは、鈴木愛奈さんをどのような視点で応援していますか?
アイドル?アーティスト?
そのどちらだとしても、是非とも提案したい視点があります。
それは、愛奈さんが奏でる音楽そのものを推す。という視点です。
ライブ中、「絶対に愛奈さんから目を離さないぞ!」という意気込みで向かう方もいます。
私は、とてももったいないと感じています。
演奏中の各バンドメンバーの表情や視線。その1つ1つが愛奈さんと奏でる音楽です。
時にメンバー同士でアイコンタクト。愛奈さんともアイコンタクト。
その時、どんな表情で、どんな感情で演奏しているのか。
とっても大事なものだと思いませんか。
演奏におけるアイコンタクトは重要なテクニックの1つです。
そのアイコンタクトに、客が参加することもあります。
演奏中に目線が合う。
それは、実質一緒に演奏しているとの一緒。
鈴木愛奈さんは声優であり、アーティストです。
アイドルではありません。
それならば、もっと音楽に目と耳を傾けてみませんか。
全ての声優アーティストのファンに向けた私の願いであり、ご提案です。
余談 了
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