【短小説】 あなたとわたし
「あなたとわたし」
「久し振りだね…あれからもう二年が経ったね…実はわたし……今度結婚するんだ」
かつて結婚を誓ったあなたへ…ようやく結婚の報告が出来たよ
「すごく優しい人でね、人柄に惹かれたんだ。きっかけはあの事故で私の担当になってくれた…」
あなたを裏切った事になるのかな?
あなたは「そんなことないよ」って優しく微笑んでくれると思うけど…
「…あの人待たせてるからそろそろ行くね。あなたが大好きだった甘栗、お供えしたから沢山食べてね…さようなら」
大きな栗の木の下で
あなたとわたし
栗の木の下敷きに
大きな栗の木の下Dead