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2020年ライブ参戦ドキュメント Vol.5 -フジファブリック @ 横浜BAY HALL-

2020年ライブ参戦ドキュメント 第5弾!

ここから、2020年2月のエピソードに突入します。この1か月も、なかなか濃いシーズンでしたね。今思えば、この1か月の濃さで2020年の飯は食べていけるくらいの実感が私の中にはあります。それだけ、この1か月は素敵なものだったなと感じるわけでして。

そんな2月1発目となったのが、フジファブリックのライブ。ここ数年、年初めあたりにフジファブリックを観に行くことが、個人的な定番コースとなってきているほど、彼らは私にとって、大切なバンドのひとつに上がります。

そんな彼らの全国ツアーの初日となったのが、この日の横浜でのライブでした。しかし、このツアーは昨今の感染対策の観点で、5公演を行った後にツアーは中断・2月末の大分公演から4月の東京公演までの11公演が中止となってしまいました。

そんな、今に思えば幻であり、2020年に伝えたかったフジファブリックの思いが結集した"I FAB U"ツアー。ここから、リマインドしていきます。

(以下、インスタの投稿と同じ)

フジファブリック LIVE TOUR 2020 "I FAB U"
2020.02.01 横浜 BAY HALL

2020年2月のライブシリーズ
第1弾はフジファブリックでした。
ツアー初日としてのフジを観るのは初めてだし、横浜BAY HALLも今回初めて。そんな濃いシチュエーション、堪能してきました。

欲しいものはほとんど買い夕暮れが近づく。
横浜の海沿い、元町・中華街駅は程よく海風が吹くから寒い。パーカー買えばよかったかも、、、なんて思いながら。今日行く子を待つ。

整番は遅めだったから、ゆっくり入るでもそんな悪くなかった今回の会場。柱多くないか??その性なのか、後ろはやけに狭く感じてしまった。横で今回は見ることに。ドラムが全く見えなかったのが惜しくもあるけれど。

開演 17:02 終演 19:09

2時間ほどのライブ、フジのツアーが幕を開けた。
このツアー、山内総一郎(Vo./Gt.)曰く、「15周年の感謝を伝えつつ、これからのフジファブリックを示すツアー」と語っていた。その言葉の通りに、色濃い曲ばかりがフロアを轟かせていた。(ツアー初日なので、セトリは1曲も書きません。ネタバレなしなので、安心してここからもご覧ください!)

このライブを観てて思ったことが少しあって。
フジファブリックって、変態的なバンドだ…ってこと。
あっち系とか言うわけではなく、ある種のマニアック性と大衆的なポップス性、ロック性や多彩な音が混ざってる独自の音を彼らは持っている。で、どれもが当たり前のフジファブとして、ずっと演奏されている。高い技術と共に。
よくよく思ったけど、前半の曲の間の取り方だとか曲と曲の狭間の空気感とか、取り方が実にマニアックなのに、普通なことに聞こえてしまうってことが、このバンドの得意なことで、強さなんだよな、と思った。

このツアー、色んなところから曲が組まれているから、満遍なく過去の曲から最新の曲まで聴けるのだが、やはり最新の曲が現在のフジファブリックのカッコ良さが出てたし、何よりも1年かけて自分たちの血肉になっていると言うことを示していたと思う。少なくとも、それが「城ホ後のフジファブリックの姿」と言うやつになるのだけど、そこからの進化は… ぜひ会場で目撃して欲しいところだ。

セトリと関係ない話でここから少しゆるーく書くのだが、今回のツアーから参加するドラマー伊藤大地さんについて少し書きたい。実にカッコいいドラムを鳴らす男だ。粒がしっかりしてるし、底をギッチリ固めてくれる音を鳴らしている。フジの今回のツアー、先ほどにも書いたが、ロックからポップまで幅広い曲が続く。それらの曲がきっちりと輝き、尚ブラッシュアップしてくれるドラムの音は、このツアーの見どころの一つとなる。これから行かれる方は、ぜひ彼のドラムに注目してライブを楽しんで欲しい。

MC部分は省いてのレポでしたが、新旧バランスの整った、これぞ最高のセトリの2時間。最高に楽しい一夜になること、間違いなし。2020年型のフジファブリックを、ライブハウスで目撃して欲しい。

そういえば、今日のアンコールで6月にフジフレンドパークの開催が発表された。どうしよう?? 気になるところ、、、それはその時になったらまた考えるとして。

次に横浜にお世話になるのは、4月下旬。
横浜旅 vol.2はここまで。
今月もちらほらライブが待ってます。
今月もレポ、よろしくお願いします。
それでは、こんなところで!!

最後になったけど、インドネシアから帰国後僅か2日目で来てくれたしもうさ君、今日は1日ありがとね!4月、面子増えて会えるから、その時が楽しみ。。。!なところ

今、振り返って思うこと

もうそろそろ、このライブから1年経つ。

思えば、ここ4年は横浜に行くということが通例になっていた気がする。横浜アリーナ、関内ホール、パシフィコ横浜、そして横浜ベイホール。2020年はその時に横浜に行けてよかったな、なんて今となっては思ってしまうのですが。

今回のレコメンドは、インスタでは書けなかったライブの模様をしっかりとまとめていけたらな、と思います。少しお付き合いください。

この日のライブって、前19年10月にあった大阪城ホールでの15周年記念ライブ以来のワンマンだったと思う。だから、この日のライブのテーマが「15年を迎えた感謝とその先のフジファブリックを届ける」というのがあったわけで。

まず、「15周年分の感謝」という側面から見ていきたい。この日のセットリストが、山内・金澤・加藤の3人体制になってからの曲が大半を占めていたということが、大きなポイントだった。志村の曲が、アンコール含めて「Sugar!!」、「虹」、「パッション・フルーツ」、「星降る夜になったら」、「若者のすべて」の5曲だったこと、特に近年のライブやイベントでのセトリが3人体制となった2011年以降の曲が多く締めていたことを考えると、3人体制となりライブのノリが定着してきた今のベストというものがこの日のライブにはあったんじゃないかな。

特にアルバム『F』の収録曲がライブのハイライトになっていたことが、大きいシーンだったんじゃないかな、と思っていて。序盤の「LET'S GET IT ON」から、後半戦の「東京」や「FEVERMAN」のときのバンドの演奏や観客の熱気は、彼らが現在形のバンドであり、15年分の傑作となったアルバム『F』がライブで大役を担えるくらいに成長したということが、見えてきた。

次の「これからのフジを見せる」という話だが、この日はライブのアレンジが至る所になされていた印象を覚えていて。例えば、序盤の「Green Bird」~「Sugar!!」~「虹」の3曲は、音が途切れることなくずっと演奏を続けていた。曲の間に山内(Vo./Gt.)MCをすることがあったのだが、その時のには金澤(Key.)がキーボードで次の曲のコードをずっと鳴らしていて、その流れて次の曲のイントロに入るという演出が施されていた。こういうやり方をしたのは、ここ数年のツアー(私が今まで行ったライブの中)ではなかったような気がしていて。そういう斬新さもこの日のライブにはあった。

思えば、ライブの1曲目が「破顔」だったことは、この2つのテーマに重なる要素だった気がする。これからに一歩を進むための15周年のときにリード曲のひとつだったし、15周年の濃度が詰まった曲であった。なんか、この曲が大きなキーワードだったのかな、なんて思ったりして。

アンコールでフジファブリズム(バカリズム×フジファブリック)として発表された「Tie up」を披露したことも、大きなハイライトだった気がしている。コラボをあまりやらなかったフジにとっても、この曲がもたらしたモノが大きかった気がしている。そんな新しい挑戦だった曲から、今や日本を代表する名曲となったバンドの代名詞「若者のすべて」、そして3人体制となってからのライブのキラーチューンとなった「SUPER!!」というライブの展開は、今のフジファブリックそのものであり、2020年のフジファブリックそのものを提示したといってもいいような流れだった。

もし、予定通りになっていたら、6月にライブイベント「フジフレンドパーク」を開催したり、全国の夏フェスに出演していたのかと思う。そんな中での、緊急事態宣言とライブの中止だった。

フジファブリックは、3月に最新アルバム『I Love You』をリリースする。このアルバムの詳細はまだ出ていないのだが、2020年が未曽有の1年だった中で、新しい2021年のバンドが映し出された1枚になっているのではないかと、思うのです。

新作のレコメンド、多分やります。

なんか、この時期に「I FAB U」を振り返ることができてよかったな。フジに関しては、全国ツアーで観ることが多かったから、ライブハウスでのテンションが一番観慣れたフジの姿で。個人的に、この日のライブは今まで観に行ったフジファブリックのライブの中で1番よかったライブだった。演目とか、3人体制の今が最高のバンドの姿だとか。もちろん、志村がいたからこそフジファブリックは成り立ったわけだけど、志村という偉大な存在とともに新しい音とともに突き進む今の3人にカッコよさを覚えたのでした。

この日のライブのセットリスト

フジファブリック LIVE TOUR 2020 "I FAB U"
2020.02.01 横浜 BAY HALL

01, 破顔
02, Green Bird
03, Sugar!!
04, 虹
05, LET’S GET IT ON
06, パッション・フルーツ
07, robologue
08, ブルー
09, Water Lily Flower
10, 手紙
11, 東京
12, ゴールデンタイム
13, FEVERMAN
14, バタアシParty Night
15, 星降る夜になったら
16, LIFE

《アンコール》
17, Tie up
18, 若者のすべて
19, SUPER!!

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