東南アジアで見た人生(ダナン編)
恋人と2回目の海外旅行へ行ったのはもう半年ほど前のことになる。
6月19日、成田空港からT'way航空を利用して韓国経由でベトナム・ダナンへ飛んだ。
かかった時間は、
日本ー韓国:約3時間
韓国ーベトナム(ダナン):約5時間
(席は少し狭いが)思ったより快適でこれで片道約2万円なのだからLCCをバカにしてはいけない。
現地へ着いた頃にはあたりは真っ暗、良い子はおねんねの時間だった。
ダナンは一年を通して暖かく、5-9月は「あたたかい」なんてものではない。所謂「蒸し風呂」というやつだ。
冬でさえ25度前後あるらしい。
私たちが行ったのは6月下旬だったため、猛暑真っ只中。
飛行機を出てすぐ汗がだらりと背中を伝った。
次の日からダナンの散策が始まる。
私が好きだった景色-Han Riverの東側から見る夕陽
ダナンを散策していると、心の底から太陽が嫌いになる。
日陰をあんなに恋しく思った経験はそうそうない(日陰でも蒸し風呂だが)。その中で私が楽しみにしていたのは日が沈む時間だった。
ダナンの主要観光地が集結しているすぐ近くを流れるHan Riveの周りは常に人が多く、岸でリラックスしている人もよく見かけた。
よくネットで見るドラゴンの橋やナイトマーケットも近い。
この景色に、思わず足が止まる。
個人的にこの旅でのナンバーワンの景色はこれだと思ったくらいである。
少し歩けば川に小さな舟がいくつか浮いており、そのゆらめきに心を傾ける時間ほど落ち着いたものはなかった。
私が好きだった景色-ミーケビーチから見る朝日
朝5時。
いつもよりかなり早起きをして東側の海、ミーケビーチへ向かう。
すでに人が多く、泳いでいる現地の人からまだ薄暗い中に光るネオンにはしゃぐ観光客まで様々だった。
波の音を聞きながら砂浜に座りひとりで物思いにふけた。
これもまた心地よく、非常に良い時間だった。
ちなみにこの朝でさえ暑く、汗が垂れる。
そういえばどうしてベトナムに来たんだっけ、そんなことを考える。生きている意味を確立させないと価値がないと思わせる日本が嫌で、少しの間だけ逃げてきたんだった。
暇さえあれば死にたいと思う私はこの世界にうんざりしていた。毎日毎日何かをしていないと生きる意味がないような気にさえなる。
休学して自分のやりたいことをやると言いつつ自分のやりたいことがわからない。
そんなときに恋人と海外へ行く現実逃避の旅なのである。
ああどうか、このときがずっと続いてほしい。
また続きを書くので見てください。