ターミナルケア
介護施設に入居中の母親。
今年99歳です。
2か月前から食欲不振になり固形物はもちろん、流動食もほとんど食べないそうで、点滴による水分補給とごくわずかなクラッシュゼリーを口にするだけでした。
食べないので体力がつくはずもなく、もう自力で起き上がることも叶わない状況となり、介護士との話し合いで先月末からターミナルケアに移行しました。
意識はありますので呼びかけには首を振って答えてくれますが、会話まではできません。
ベッドの横でただ見守ることしかできないジレンマ。
もとより小柄でしたが今は消えてなくなりそうなくらい小さくなった。
こんな小さな身体で5人を生んで育てた母。
昭和中期で、5人を育てることは並大抵のことでは無かっただろうに。
今は只々『ありがとうございます。』という想いでいっぱいだ。
故赤塚不二夫氏の葬儀の時、タモリさんが読んだ弔辞の最後に、
『私もあなたの数多くの作品のひとつです』という一文を思い出した。
私のこの身体もあなたから頂いた大きな贈り物。
100%あなたの血と肉を分けてもらった身体です。
あまり良い作品では無かったかも知れませんね。
ごめん。
残りの人生、精進します。