ウェルズ・ファーゴの2024年第1四半期決算: 厳しい金利環境の中、結果はまちまち
ウェルズ・ファーゴ($WFC)の2024年第1四半期決算は金曜日に発表され、利益と収益は予想を上回ったが、純利息収益は下回った。 当行は、貸出利ざやと預金コストを圧迫する厳しい金利環境を乗り切った。
主なハイライト
- EPSはコンセンサス予想1.09ドルに対し1.20ドル
- 収益208.6億ドル 対 予想202.1億ドル
- 純金利収入は122億3000万ドルで、予想の123億2000万ドルをわずかに下回った。
- 2024年通期の純利息利益ガイダンスは変更せず、2023年比7-9%の減少を見込む。
セグメント業績
ウェルズ・ファーゴの事業部門は様々な業績を達成した:
- コマーシャル・バンキング部門の収益は31.5億ドルと予想を下回った。
- コーポレート・バンキングおよび投資銀行事業の収益は予想を上回る49.8億ドル
- ウェルス&インベストメント・マネジメント部門の収益は37.4億ドルで、予想を上回った。
- モーゲージ・バンキング部門の非金利収入は2億3,000万ドルと、コンセンサスを上回った。
収益の原動力
収益が予想を上回った主な要因は、非金利収入が前年同期比5%増の78億ドルとなったことで、預金コストの上昇に伴う純金利収入の7%減を相殺した。 厳格な経費管理も収益を支え、非金利費用は横ばいの139億ドルとなった。
チャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は、「第1四半期の好業績は、当行の財務内容の充実と多様化が引き続き進展していることを裏付けている」と楽観的な見方を示した。
投資家の反応とアナリストの見解
ウェルズ・ファーゴの株価は、ヘッドラインでの好業績にもかかわらず、決算後に下落した。 投資家は、純利息利益の未達と、通期ガイダンスの上方修正がなかったことに失望したと思われる。 アナリストの中には、この決算が引き続き当行の業績予想リスクを示唆するものであると見る者もいる。
## 今後の展望
ウェルズ・ファーゴは、貸出利ざやと預金コストを圧迫している金利上昇環境による継続的な課題に直面している。 経営陣は通期目標を達成するために、こうした逆風を効果的に乗り切る必要がある。
当行が引き続き戦略を実行し、マクロ経済情勢の変化に適応していく中で、投資家は当行の財務内容の改善と持続可能な成長の実現に向けた進捗状況を注視していくだろう。