L/S 19960101・序
サッカーのユニフォームサプライヤーの皆様へ
どうか長袖のレプリカユニフォームを販売してください。
ホームもアウェイもGKも。
半袖より割高な値段でも買います。
ホーム&アウェイ抱き合わせでも買います。
ファンクラブ限定なら、ファンクラブに入ります。
スタジアム限定なら、スタジアムに行きます。
選手実使用ユニが欲しいわけではないのです。
オーセンティックならなお良いですが、
レプリカでも構わないのです。
「長袖ユニフォーム」
長袖であること――それがたったひとつの願い。
長袖ユニフォームが好きだから
長袖ユニフォームはカッコイイから
長袖ユニフォームは正装だから
初めて好きになったユニフォームが長袖だったから
この小さなこだわりと、大きな願いが
世界中のサッカーユニフォーム―ム関係者に届いたらいいな。
それが、このマガジンの最終目標であると
序文に代えて記しておく次第。
これから語るのは、サッカーの話ではなく、
「サッカーユニフォーム」のよもやま話。
でも、ユニフォームを集めたことで、
間違いなく私の人生は変わり、世界は広がった。
外国を旅し、友だちができ、空爆に遭った。
Long Sleeve shirts のLong Story……L/S。
Long Sleeve shirts をLove する Story……L/S。
それは、少し面白い話だと思う。
すべての始まりは、第75回 天皇杯 決勝戦。
名古屋グランパスエイト vs サンフレッチェ広島。
時に、1996年1月1日――