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我々は「人間性中心デザイン」に向けた「人間性」をどう保つことができるのでしょう?

イスラム組織ハマスによるイスラエル南部にかつてない壊滅的な攻撃。
その報復措置としてのイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻。

ドン・ノーマンは著書『より良い世界のためのデザイン』において、「人間性中心」という概念を主張しています。人間の幸福という側面として我々が把握しなければならない脅威として、地球の生態系への脅威と、社会的ニーズに対する脅威が挙げられます。地球上の生命が持続できるようにするには、人間として我々は循環型経済・循環型デザインが共通の課題となるでしょうし、そうした世界の実現のため、我々「人間」が協働して行く必要があるのでしょう。

ドン・ノーマンの主張する人間性中心に関する本に携わる者としては、地球の生態系への脅威以前に、社会的なニーズに対する脅威が大きく危険領域の境界を超えていることを懸念します。

テロ行為とそれに対抗する報復行為、それによる報復を超えた侵攻。こうした状況においては、共通するはずの「人間性」も相互に非対称な事象のもとでは非人間性として立ち現れます。

協働すべき人類が互いに争う状況は広まっていくのかもしれません。そうした状況が広まれば、人類にとどまらず地球を持続することも難しくなるかもしれません。

人間性中心デザインを実践として広げていくにあたり、まず「人間」とは?そして「人間性」とは?我々は根本的な問いに応えていかなければならないのでしょう。

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