脳は勘違いしている
脳には他の何よりも重要な任務があり、
それは「僕らを生かしておくこと」。
なぜなら脳にとって、
感情こそがその人のメンタルを左右し、
行動に移させるための手段だからです。
脳は危険を遠ざけようと、
恐怖や不安の感情を使っています。
ここで押さえておきたいのが、
脳内の扁桃体(へんとうたい)という部位の役割
その1つに、「脳の警報センター」があります。
「肝心な時に鳴らし損なうよりは
鳴らし過ぎた方が良い」
という仕組みで、ちょっとした危険でも
警報を大々的に鳴らしてきます。
強い不安を感じると、手は冷たくなるし、
頭は真っ白になるし、「もはや絶体絶命」
というような心境になります。
そんなときは、
「扁桃体が勘ちがいしているだけだ」
「警報器の誤作動だ」という発想の転換を。
脳にしてみれば、
不安は「危ないかもしれない」
と警告する手段でしかないのです。
なぜ感情があるのか。なぜ不安を感じるのか。
こうならないように○○する、
こうなったら○○する、
という方法を知ること以上に、
感情を知ることが、不安の浄化に効きます。
欲望が満たされて幸福なのは、一瞬。
どうやら幸せという感情は消えるもので、
そうでなければ役に立たない。
なーんだ、
幸せはずっと続かなくて当たり前だったのかと、
気が楽になります。
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