「XORなんて…」と思うなら
XORはPDF差異検出ツール、あるいはPDF比較ツールと呼ばれる類いのアプリです。
この分野はそこそこ歴史も長く、多くはないけど既存製品がいくつかあります。Adobe Acrobat Pro DCやProof Checker PROといった定番ツールの他にもフリーで使えるものも存在しています。
よってXORを知ったところで「無名の有料アプリなんか要らない」と思われる方は多いでしょう。そこで実例をもってXORの有用性をアピールしたいと思います。
例えばこちらの二つのPDF。
・RTS300SE_first1004.pdf
・RTS300SE_first1409.pdf
NTTの光回線の機械に付属する取扱説明書の新旧バージョンです。特に許可は得ていないものの、公開されているので使わせていただきました。
これをAcrobatで比較するとこんな感じ(クリックで拡大表示)。
ハイライトの箇所をクリックすると
「画像が置換されました」といった変更内容が表示されます
少なくとも私にとってはこれが見やすい、解りやすい比較結果には思えないのですよね。私の注意が散漫なのかもしれないけど、せっかく差異を見つけてくれても見落としそうになるので。昔のAcrobatでは引出し線付きで図解してくれていて便利だったけど、そのモードは今では無くなったみたいですね。
これに対してXORにおける比較結果はこの通り。
青や赤がにじんでいるところはすべて差異です
私にとってはXORの方が既存のどのPDF比較ツールよりも差異の箇所を探しやすいと思うのでですが、いかがでしょう?
というわけで、ぜひ他のお気に入りツールでも試してみてください。XORよりも良いツールが見つかるかもしれないけど、XORの方がいいと感じる方もおられるかと思うので。
なお、XORには決定的な弱点があることも把握しています。よって次のバージョンではその点を克服した機能を搭載する予定です。