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車のボディタイプについて ~セダン・ステーションワゴン・SUV~

Mr.Xです。今回より全三部にわたって車のボディタイプについて紹介します。第一部は「セダン」、「ステーションワゴン」、「SUV」について解説します。感想は第三部の最後に書きますのでよろしくお願いします。

セダン

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<概要>
セダンは昔からある、最もベーシックなボディタイプです。エンジンルーム・客室・荷室(トランク)がそれぞれ独立しており、ドアは基本的に4枚です。3つの空間に区切られているため「3BOX(スリーボックス)」と呼ばれることもあります。


<主なユーザー層・ライフスタイル・用途・その他の特徴など>
他のタイプと比べて設計上静粛性や安全性に優れていることが多いため、そのような性質を好むユーザー(安心を好むお年寄りなど)からの支持が厚い傾向にあります。また特に高級なグレード(メーカー)のものであればステータス性が付加され、要人(VIP)の送迎車として使用されることが多いタイプでもあります。

普段の日常からフォーマルな場まで、使い勝手の良いタイプといえます。乗員数や荷室容量に特化した他のタイプもありますが、セダンは特に問題となる点も少なく安心して運転できることが強みです。客室の前後にそれぞれエンジン・トランクがあるおかげで、万が一の衝突事故の際も乗員の生存率は高い傾向があります。タクシーやパトカーといった車両に採用されやすい理由は大切なお客さんや重要な人物を乗せるから、ということにつながります。またフロントやリアが長いことは車両感覚を学ぶのにも適しており、古くから自動車学校の教習車としても活躍しています。


ステーションワゴン

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<概要>
前述のセダンをベースとして、天井部分を後ろに延長させて荷室容量を拡大させたボディタイプです。単に「ワゴン」と呼称されることも多いです。3BOXのセダンに対し、ステーションワゴンはリアの荷室が客室と一体のため「2BOX(ツーボックス)」と呼ばれることもあります。


<主なユーザー層・ライフスタイル・用途・その他の特徴など>
セダンのような使い勝手を望みつつ、一方でよりたくさんの物を載せたいユーザーが多い傾向にあります。車種・メーカーによっては同型のセダンの売上台数をしのぐものもあり、近年人気のタイプでもあります。また物理的な荷物の量に加えてリアの天井の高さのおかげで、高さのある荷物を多く積めるのもセダンと比べて大きなメリットであるといえます。

荷室と客室がつながっていることは利便性が高い一方、荷物の影響を乗員が受けることになります。例えば荷物からの臭気や騒音であったり、また急ブレーキなどの際に荷物が崩れて乗員に被害が出るといったことも可能性としてあります。ステーションワゴンに限らず全ての2BOX以下の車にいえることですが、この点に関しては気を付ける必要があります。


SUV

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<概要>
元々はピックアップトラック(※第三部で解説)をベースとして開発された、オフロード(悪路・未舗装路)向きの車高の高いボディタイプがこのSUVです。SUVとは「Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の略で、スポーツ・レジャー向きの車両という意味になります。またクロスカントリーと呼ばれる、さらにオフロード走行向きのタイプも近年このSUVと同一のカテゴリにされることが多くなりました。近年非常に人気の高いタイプです。


<主なユーザー層・ライフスタイル・用途・その他の特徴など>
老若男女問わずアウトドア志向の人やそれに伴い荷物や道具などをたくさん積む必要がある人、また純粋にオフロード走行を楽しみたい人など、ユーザー層は実に多岐にわたります。前述のセダンやステーションワゴンと比較した場合、若者率は高めです。また車高および着座位置が高いため、乗り降りがしやすいという点や運転中の見晴らしの良さなどもあり、快適さを求める層からの支持が厚いタイプでもあります。

基本思想として頑丈な設計である必要があるため、ボディの剛性(形状変化に対する耐性・ゆがまない性質)や耐久力は優れています。スズキ「ジムニー」やトヨタ「ランドクルーザー」といった、ラダーフレーム(はしご形状の強固な枠組みにエンジンを載せ、ボディをかぶせた構造)と呼ばれる古くから存在する構造を採用した車種もあり、こちらは枠組みとタイヤさえ無事であれば、どれだけボディが損傷しても走り続けられるという強みを持っています。また前述のジムニーのように小型かつ性能を高く評価されている車種はセカンドカー候補としても人気のあるタイプです。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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