前回のあらすじ:ツキジ・ディストリクトで緊急事態が発生した。住民たち全員の肉体が、突如として性転換したのだ。ツキジを支配するソウカイ・シンジケートのニンジャチームは、事態解決のため怪しい古代遺跡に潜入して調査を行い、ついに元凶と遭遇した!カラダニキヲツケテネ!
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……さらに奥へ進んでいくと、水に覆われた開けた空間に出た。そこには先程の怪物たちが複数おり、その中心にいるさらに巨大な怪物からはニンジャアトモスフィアを感じる。あれは……ニンジャだ。『AAARGHHHH……ドーモ、プロテクター・ベラ……デス』脳内に響き渡るアイサツ!
「ドーモ、シャープウォーカーです」「ムーンライトスロースです」「パープルスプラッシャーです」アイサツを返す。「アンタの体内に、リング・オブ・ベラがあるってわけだな。悪いがみんな迷惑してンだ。ブッ壊させてもらうぜ」『AARGGGHHHH……そのようなことは、許さない……!死ね!』
『『『『GRRRRRR……!』』』』プロテクター・ベラと怪物たちは、侵入者に殺意を向けた!一撃必殺アトモスフィア!
戦闘開始
初期配置
1ターン目
「「「イヤーッ!」」」三人は壁を蹴って半人半魚の怪物、ベラ・ゴーレムたちに飛びかかる!『『アババーッ!』』『AAARGHH!』二体が即死!だがムーンライトスロースの攻撃を受けたベラ・ゴーレムは大きく傷つきながらも動く!『『GRRRRR……!』』『AARGHHH!』水を蹴立てて一斉攻撃!
プロテクター・ベラはムーンライトスロースへ掴みかかる!『おおおおおおお!』GRAPPL!「ンアーッ!」ナムサン!巨大な手を躱しきれず拘束!『『AAARGGHHH!』』ベラ・ゴーレム二体が拘束されたムーンライトスロースを攻撃!「い、イヤーッ!」手の中へ潜り込み防御!ワザマエ!
2ターン目
「「イヤーッ!」」パープルスプラッシャーとシャープウォーカーがベラ・ゴーレムたちへトビゲリ!SMASH!『『アババーッ!』』ゴウランガ!ゴーレム全滅!「イイイ……イヤーッ!」BAM!ムーンライトスロースはカラテを振り絞りプロテクター・ベラの拘束を振り払う!「やってくれたわね!」
プロテクター・ベラは巨体を動かして暴れまわり、目を赤く光らせる!『AAARGGHHHHH!』ZZZAAAPPP!高出力レーザーだ!それはムーンライトスロースの投げたスリケンを蒸発させ、直角に曲がってシャープウォーカーをも襲う!アブナイ!「「い、イヤーッ!」」水を蹴立てて側転回避!
3ターン目
「蛸よ!我に力を!イヤーッ!」パープルスプラッシャーはインク・スリケンを放ちながら壁を蹴ってトビゲリ!SMAASH!『AAARGHHHH!』命中!プロテクター・ベラは巨体を大きく揺らがし、不気味な咆哮をあげた!『この……リングは……愛する師より授かりしもの……!誰にも……渡さぬ……!』
「「イヤーッ!」」二人のニンジャが壁を蹴って飛びかかる!SMAASH!『AAARGHHH!』命中!ぐらぐらと巨体が揺れる!なんたるカラテだ!『我が師……ベラ・ニンジャ=サン……!我に……力を……!』プロテクター・ベラは全身の筋肉を震わせ、目をさらに赤く輝かせる!『AAAARRRGHHHH!』
プロテクター・ベラの咆哮が激しい波を起こし、三人を襲う!さらに隙を突いてパープルスプラッシャーへ拘束の魔手が伸びる!GRAPPL!「グワーッ!」回避失敗!彼?の豊満な胸が巨大な指の間から溢れる!このままでは握り潰されてしまうぞ!「ヌウーッ……蛸よ!蛸よ!」必死の抵抗!
4ターン目
「ナムオクトパス!」パープルスプラッシャーは蛸めいた動きで拘束から脱出!そのままプロテクター・ベラの腕を這い登り、心臓部を破壊せんとす!『GRRRRR!』SMASH!プロテクター・ベラは分厚い筋肉の鎧で防御!ボドボドと冷たい血液が滴り落ちる!「今です!」「「イヤーッ!」」
SMAAASH!シャープウォーカーとムーンライトスロースのトビゲリが、体勢を崩したプロテクター・ベラに命中!だが分厚い筋肉の鎧で致命的なダメージを防ぐ!『GRRRRRR……AARGHHHH!』暴れまわりながら距離をとり再びのレーザー攻撃!ZZAAAAAPP!「グワーッ!」「ンアーッ!」命中!
特にムーンライトスロースはかなりのダメージだ!傷ついた肉体からシュウシュウと白い煙が立ち昇る!熾烈なイクサである。……サイバネティクスが発展し、外見も、記憶すらも、もはや自己と他者の境界線を引く保証とはならぬ未来……そこではカラテこそが己を己たらしめるのだ!
5ターン目
「「「イイイ……イイイヤァアアアーーッ!」」」パープルスプラッシャーは再びインク・スリケンを放ちながらトライアングルリープキック!シャープウォーカーとムーンライトスロースも一斉攻撃をかける!SMAAAAASH!『アババババーッ!』サツバツ!三人の猛攻を受け、敵はついに……!
『AARGHHHHHHHHH!ベラ・ニンジャ=サン……バンザイ!サヨナラ!』KABOOOOOM!プロテクター・ベラは数千年の呪いから解き放たれ、壮絶なる爆発四散を遂げた!インガオホー!
戦闘終了
「「「シューッ……!」」」三人は胸まで水に浸かったままザンシンした。だが性転換状態はまだ解除されない。ムーンライトスロースの掌の中には、プロテクター・ベラの心臓部から抜き取った、魚をかたどった指輪が握られている。問題の「リング・オブ・ベラ」だ。これを……どうしたものか。
「ブッ壊せ!」「壊すのは簡単。でも……リー先生のとこに持っていけば、カネになるんじゃない?」「それもそうですね」「なるほど」三人は状況判断した。リアルニンジャの力を封じ込めた指輪を破壊すれば、あるいはこの遺跡自体も崩れ落ちるかも知れない。そうなれば彼らでも脱出不可能だ。
エピローグ
三人は慎重に命綱を辿って出口まで戻り、安全な場所でムーンライトスロースがリングを指にはめ、念じた。すると……三人の肉体は徐々に変化し、もとの姿に戻っていった。立ち会っていたイワグマも男性に戻った。「おおお……ヤッタ!」「これで万事解決だな。やれやれ、ハードだったぜ」
ズズズズズ……!だがリングが力を使い果たしたためか、外に持ち出されたためか、遺跡は次第に崩れ出した。「アブナイでしたね」三人は冷や汗を拭う。ツキジでは性転換が突然解消されたため、あちこちで再び混乱が起きているようだ。まだまだ忙しくなるだろう。「とにかく、報告しようぜ」
……かくして、ツキジの地下遺跡に眠っていた古代ニンジャ、プロテクター・ベラは滅んだ。だがこのネオサイタマには、日本には、世界には、今なお目覚めの時を待つリアルニンジャたちが多数存在する。ニンジャソウル憑依のみならず、彼ら、彼女らが目覚めて暴れまわれば、この世界は……!
【ドント・メイク・ミー・ア・シュルー】終わり
リザルトな