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忍殺TRPGリプレイ小説【インヴェイダーズ・マスト・ダイ】

邦題:侵略者死すべし(Invaders Must Die)

これは、ニンジャスレイヤーTRPGのオリジナルソロシナリオ、yuu=サン作「ザイバツ電算室潜入」を元にしたリプレイ小説です。おおむね元シナリオの通りですので、ネタバレにご注意下さい。

ニンジャ総合目次

挑むのは、つの製ニンジャで最もハッキングが得意な彼です。

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◆インパーミアブル(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        7
ニューロン     8>10 精神力       7>9+2
ワザマエ      5    脚力        3
ジツ        0    万札       43>32
DKK       0    名声        9

◇装備や特記事項
●時間差、マルチターゲット
◆家族の写真
▶▶サイバネアイ+:ワザマエ判定ダイス+3、遠隔攻撃時さらに+1、回避ダイス+1
▶テッコ:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+1、ハッキング時は+3
◆過剰サイバネ(4個):精神力-1
◆TNスーツ、LAN直結型ハンドガン
○ブラインドタッチ
◇オイランマッサージ&風呂:1シナリオ間の精神力+2

能力値合計:18>20 サイバネ数:4 回避ダイス:10>12
ワザマエ判定ダイス:8 遠隔攻撃ダイス:11 ハッキングダイス:11>13
前回の冒険で余暇2日を獲得。ザゼン鍛錬を行う。1日目の出目は[26]、振り直して[46]=成功。ニューロンが9に上昇。2日目は[55]=成功。ニューロンが10に上昇。万札12を消費。相当に油断ならなくなった。物理戦闘ではハンドガンで援護射撃するだけになってきたし、単独で行動させてみよう。

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トコロザワ・ピラー上層部。「総会六門・六」と威圧的にショドーされた巨大な扉の前。ここはソウカイ・シックスゲイツの「六人」の一人にして最強の電脳ニンジャ、ダイダロスの物理的な居城だ。チーム・ヒップの一人インパーミアブルは、ダイダロスに呼び出され、ここに来ていた。

オキナワで特訓を受けたとはいえ、ラオモト・カンの前にさえ滅多に物理肉体を見せない彼が、わざわざアンダーニンジャの自分を呼び出すとは。インパーミアブルは一抹の不安を覚えながら、門衛クローンヤクザにIDを示し、開門を求めた。門衛ヤクザは手早くパスワードを入力し、扉を開く。

ガゴンプシュー……開門と共に冷気が溢れた。インパーミアブルは一礼し、細長い入口へ足を踏み入れる。何度か角を曲がり、IDを提示してセキュリティドアを開けると、電算室だ。「ドーモ、インパーミアブルです。オジャマシマス」アイサツを行うと全身が電子スキャンされ、ドアが開いた。

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冷蔵庫めいて冷却された部屋には、見たこともないほど巨大なUNIXが無数に立ち並び、耐寒コートを着たクローンヤクザたちが忙しなく点検を行っている。ここがソウカイヤの電子的中心部だ。しかして一般的な電算室に見られる直結奴隷のたぐいはいない。全てをダイダロス一人が操っているのだ。

中心部に天蓋付きベッドがあり、ダイダロスが直結しながら寝転んでいる。彼の物理肉体は極度にサイバネ化され、多数の生体LAN端子が埋め込まれている。物理戦闘能力は低いものの、そのタイピング速度は圧倒的だ。近づいていくと彼は身を起こし、アイサツした。「ドーモ、ダイダロスです」

「ドーモ、インパーミアブルです」改めてアイサツ。頭をあげると、背後から生体LAN端子にケーブルが挿し込まれた。ダイダロスが操作する触手めいた直結用ケーブルだ。「え」「あなたには可能性がある。速く、とにかく速く、限界を越えて速くタイピングして下さい」「え」0111010011

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01010100011001111000010010011100101010001100111100001001001「『見える』域まで来たら私が導きましょう。依頼内容はその時話します」LANケーブルを通じて、単純だが膨大な量のデータが流れ込んでくる。これを処理しなければあっという間にニューロンが焼き切れてしまうだろう!

ハッキング判定を2回、難易度U-HARD。ハッキングダイスは13。[1445552234556][1234531145566]=成功。

ダイダロスから流し込まれるデータはその量をどんどん増やして行き、否応なしに限界以上のタイプ速度を強いられる!これ以上はニューロンが焼き切れる!そう思った瞬間、頭上には黄金の立方体が……

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気がつくと、先ほどいたダイダロスの部屋だ。……否!部屋の扉には01の帯が降る暗黒が広がっており、頭上には黄金に輝く立方体が空間全体を照らしている。「おめでとうございます、あなたはコトダマ空間が見えるようになりました。突然でシツレイでしたが、この方が手っ取り早いものでね」

目の前にはダイダロスがいる。コトダマ空間についての基礎知識は、先程の膨大なデータから読み取ることが出来た。インパーミアブルはハッカーとして、ニンジャとして、新たなステージに立ったのだ!「……あなたへの依頼は、私のハッキングの補助です。ハッキング先は、ザイバツの電算室

インパーミアブルはごくりと電子唾を飲んだ。ソウカイヤ最大の敵の本拠地ではないか!「ソウカイヤのキョート支部のニンジャが、五重塔に設置されたUNIXに密かにフロッピーを挿し、こちらからのハッキングが可能になりました。それを手繰れば、ザイバツ電算室への直接攻撃が可能なはずです」

「ラオモト=サンには許可済みです。今までの電子戦を見る限り、私に勝てるハッカーはザイバツに存在しませんが、それなりの敵はいます。あなたにも相手の、そしてコトダマ空間の様子を知っていて貰いたい」「ハイ!」極秘中の極秘、ソウカイヤとザイバツのパワーバランスを崩す程の大任務だ。

「改めて説明しますが、この空間ではニンジャもモータルも関係なく、タイプ速度の速い方が勝利します。そして、ここでは物理法則や自身の存在さえ自分自身で定義し続ける必要があります」ダイダロスが指を鳴らすと、部屋の壁が消滅し、01ノイズと暗黒が広がっていく。

「足場があると思えば足元にタタミが現れますし、飛びたいと思えばどこまでも飛翔できるのがコトダマ空間です」するとたちまち暗黒の広がる空間に一筋の道ができる。「この先が目的地です。私は先に行って五重塔に接続しておきますので、この道を辿ってついてきて下さい」

ダイダロスは思い出したように一本のロープを取り出すと、インパーミアブルに結びつけた。「これはあなたとUNIXの繋がりを可視化した命綱です。万一帰り道がわからなくなった場合は、この命綱を辿って行けば現実世界にログアウトする事ができます。くれぐれも取り扱いは慎重に」

「あなた以外には見る事も触る事もできないよう偽装してありますが、もしも千切れてしまったら肉体に帰る事は出来ないと思ってください」ロープは01ノイズとなって消え去るが、確かなロープの感触を感じられる。「それでは、始めましょうか。あまり遅いと私が全て蹂躙してしまいますよ?」

そう言うとダイダロスは光と見まがう程の速度で01ノイズと暗黒の空間を飛翔して行く。自分にもできるだろうか?そう思って自分が飛ぶ事をイメージすると、僅かに浮くことに成功し、同時にニューロンに多大な負荷がかかる事を実感する。思い切って、飛ぶしかない!

ハッキング判定、難易度NORMAL。[2223351235553]=成功。

コツをつかんだ。光とまでは行かずとも、音速を遥かに超えた速度で飛翔することが可能になった。ハッキング戦闘はオキナワ研修でやった。

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◆電子インパーミアブル改善(種別:ニンジャ/ハッカー)
カラテ       6    体力        -
ニューロン    10    精神力      11
ワザマエ      5    脚力        -
ジツ        0    万札       32
DKK       0    名声        9

◇装備や特記事項
●電子連続攻撃3、電子連射3、時間差、マルチターゲット、臨機応変
●IRCコトダマ空間認識
◆家族の写真
◆電子LAN直結型ハンドガン
◇オイランマッサージ&風呂:1シナリオ間の精神力+2

▶▶サイバネアイ+:ワザマエ判定ダイス+3、遠隔攻撃時さらに+1、回避ダイス+1
▶テッコ:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+1、ハッキング時は+3
◆過剰サイバネ(4個):精神力-1

能力値合計:20 サイバネ数:4
今回は判定に際して能力値で振るダイスにハッキング判定ダイスの半分(端数切り上げ)を追加できます。インパーミアブルのハッキングダイスは13なので7です。カラテは6+1+7=14、ニューロンは10+1+7=18、ワザマエは5+3+7=15にもなり、回避ダイスは18+1=19、遠隔攻撃ダイスは15+4=19にもなります。それにともなって●スキルを自動取得し、連続攻撃3、連射3、臨機応変が使えます。連射はハンドガンに乗り、スリケンの代わりになります。物理肉体の能力もある程度コトダマ空間に持ち込めるのです。

五重塔入口

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インパーミアブルはダイダロスの跡を辿り、ネオサイタマを瞬時に飛び出してアッパーガイオンに到達、歴史ある五重塔の一つへ飛び込んだ。

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「コトダマ空間の動き方には慣れたようですね」周囲の全てを紫色の格子と目玉、すなわちザイバツのマークに囲まれた空間で、ダイダロスはこちらを出迎える。目の前には歴史ある五重塔を模した古めかしい建物。木造のドアはいかにも脆そうなのだが、これはコトダマ空間の姿だ。

格子の間から目玉がぎょろぎょろと動き、こちらを視認しようとする。ダイダロスは全力でそれを防ぎ、視覚を欺瞞する。論理戦力は物理距離と比例する。ネオサイタマから遠く離れたキョートでは、ダイダロスといえど全能ではない。ゆえにオキナワでの訓練でも電子プログラムに相手をさせたのだ。

「……ザイバツのトラップなのか何かのジツなのか、接続を維持するだけでもかなりのタイプ速度を要求されています。私が蹴破る事は容易いですが、その先でアンブッシュを受けては接続が切られてしまうかも知れませんね。ここは私が接続維持に専念し、あなたが突破する形がいいでしょう」

インパーミアブルは頷く。ソウカイヤの至宝たるダイダロスに万一のことがあってはならない。ダイダロスは隠れ、サポートに徹する形となる。

カラテかワザマエ、難易度HARD。15D6で[361334461234446]=成功。

インパーミアブルは事も無げにドアを解錠する。だがその時!「「「イヤーッ!」」」複数のトビゲリ・アンブッシュ!

回避判定×3、難易度HARD。19D6で[232445][351225][3333345]=成功。

「イヤーッ!」インパーミアブルはギリギリでアンブッシュを凌ぐ!攻撃を仕掛けてきたのは、サラリマンがメンポと頭巾をつけたようなニンジャたちだ。電算室のセキュリティを担うニンジャたちか、そのプログラムだろう。彼らはゆっくりとojigiコマンドを繰り出し、アイサツした。

『『『ドーモ、私はザイバツ・シャドーギルドのグランドマスター、電算室担当のヴィジランスです』』』

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「ど、ドーモ、I01010P001です」偽装IPでアイサツを返しながら、インパーミアブルは震え、電子肌を粟立てた。グランドマスターといえばザイバツの最高幹部で、シックスゲイツをも凌駕するほどのカラテを持つという。その一人で電算室担当なら、ダイダロスにも匹敵する!

だがダイダロスは余裕を崩さずに助言する。『コトダマ空間が見える者と見えない者では、電子戦において0と1ほどの格差があります。彼らはプログラム、見えていない側の存在。この会話さえ感知するのは物理時間で数秒も後でしょう。今のあなたであれば軽く倒せますよ。試してご覧なさい』

言われて観察して見れば、ヴィジランスたちの動きはアーケードゲームの機体のように数個の動作パターンを組み合わせているだけだ。ならば勝てる!

◆電子ヴィジランス(種別:電子プログラム)
カラテ       -    体力        -
ニューロン    10    精神力       1
ワザマエ      -    脚力        -
ジツ        -    万札        0

◇装備や特記事項
◆電子キック:近接攻撃、ダメージ1 など
カラテ判定、難易度NORMAL。14D6で[6633][14456][31136]=成功、1つはサツバツ。残虐ボーナスで万札1D3が貰える。[3]=2だ。

「TAKE THIS!」『『『グワーッ!』』』ゴウランガ!ヴィジランスたちはあっけなく01分解して消滅した。だが当然、これで物理ヴィジランスを倒したわけではない。相手はグランドマスターなのだ!たちまち五人のヴィジランスが出現した!『この私はプログラム。ニューロンは焼けんよ』

『電算室用防壁プログラムを味わうがいい!』ヴィジランスたちは眼鏡を光らせて飛翔!背中のジェットパックで縦横無尽に飛び回り、口からミサイルを連射!インパーミアブルに無数のミサイルが降り注ぐ!

回避判定×3、難易度HARD。[231335][332324][1331234]=2発命中!残り精神力9。

KBAMKBAMKBAM!「グワーッ!」インパーミアブルが躱しきれず被弾!だがダイダロスはその数倍のミサイルを軽く受け流している!ここからが本番だ!『『『イヤーッ!』』』二体のヴィジランスがジェットパック突撃!

ハンドガンで迎撃×2、難易度HARD。[464556][1422324]=1発失敗。1体のキックを回避判定、難易度HARD。[1334561244133356245]=成功。

「TAKE THIS!」BLAMBLAM!一体を撃墜するが残り一体がトビゲリ!「イヤーッ!」ギリギリで回避!さすがの強敵だ!さらに地面から手が伸びてインパーミアブルの足首を掴む!「!」カラテをぶち込むしかない!

難易度HARD。14D6で[1333441333342]=失敗!だが精神力1を削り無理やり成功!残り精神力8。

TAKE THIS!」歯を食いしばりカワラ割りをぶち込む!『グワーッ!』五重塔が鳴動するかのような叫びと共に電子ヴィジランスが01消滅!地面から現れたのは、ギザギザの歯が印象的な女ニンジャだ。『ドーモ、ストーカーです』「ドーモ、I01010P001です」『……チッ、偽装IPか』

ストーカーは怒りに燃えてカラテを構える!『どうせソウカイヤだな、腐れハッカーめ!脳みそ焼かれて死ね!イヤーッ!』

カラテ・ハッキング勝負。ストーカーのカラテ判定ダイスはとりあえず12とする。同時に攻撃を繰り出し、成功数(出目4以上)が多い方が勝ち。出目6は成功数2と数える。インパーミアブルは[14556611344366]=13、ストーカーは[115613341236]=6。ストーカーに精神力7ダメージ!ゴウランガ!

TAKE THIS!」凄まじい速度でのタイピング勝負!だがコトダマ空間認識に目覚めたインパーミアブルが僅かに勝る!『アバーッ!』ストーカーのニューロンに大ダメージ!『オノレーッ!』01101011……ストーカーは顔中の穴から01血液を流しながら消え去った。殺してはいないが撃退したのだ。

ダイダロスは電子ヴィジランス・ミサイルを全て撃墜し終え、インパーミアブルの傍らに舞い降りた。「ご苦労様です。先へ進みましょう」

五重塔内部

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ダイダロスは次々と現れるトラップや警備プログラムを事も無げに無力化し、五重塔を登っていく。こうしている間もネオサイタマの電脳監視網はこゆるぎもせず、ザイバツの電脳監視網への欺瞞も欠かさない。ハッカーとしての次元が根本から違うのだ。インパーミアブルは感嘆しながら後に続く。

「そこら中に未公開株のデータなどが浮かんでいますが、ウカツに触らないように。初歩的なトラップです」「ハイ」「まあ、トラップを解除すれば多少は手に入ります。試してみますか」「じゃあ、少しだけ……」

難易度U-HARD。ハッキングダイス13で[3255612445622]=2成功。成功数×2、万札4をゲット。

インパーミアブルは危うくトラップを解除し、多少の株券データを入手した。大したものではないが、トラップを嘲笑う程度のことはできた。そしてついに五重塔の頂上、電算室への扉に到達した時……!

ガシッ!何者かの腕が床から生え、インパーミアブルの足を掴む!さらに鎖に変形して完全に拘束!背後に出現したヴィジランスのアバターが首刈りソバットを繰り出す!『イヤーッ!』

連続攻撃3。回避判定×3、難易度HARD。[112235][123345][2223453]=回避成功!続いてカラテ判定、難易度U-HARD。[12455666125514]=成功。

「イヤーッ!」インパーミアブルはブリッジ回避!続いて鎖を破壊!『ドーモ、ヴィジランスです。ここは通さんぞ』このアトモスフィアは、本物だ!「ドーモ、I01010P001です」「ドーモ、D01010L001です。では押し通るとしましょうか」姿を現したダイダロスがアイサツし多重ログイン分身!

「むうっ!」ヴィジランスも同じく多重ログイン分身!彼には物理的近さというフーリンカザンがあり、ダイダロスにはコトダマ空間認識という異能、そしてインパーミアブルがいる!「い、いいんですか」「どうせケンカを売りに来たのです。派手にやりましょう」一触即発アトモスフィア!

戦闘開始・ヴィジランスをKICKせよ!

目の前には五体のヴィジランスがいる。連続攻撃3を繰り出し、難易度HARDで判定に成功すれば成功数のヴィジランスをKICKできる。判定終了後、ヴィジランスが一体以上残っていれば反撃してくる。難易度HARDで人数分回避判定(迎撃不可)し、失敗すると人数分精神力にダメージを受ける。ターン終了時にヴィジランスが残っていれば新たに二体増える(最大十人まで)。

1ターン目

「イヤーッ!」インパーミアブルの連続攻撃!

[22235][24466][3555]=三発成功。残りヴィジランス2!

『『『グワーッ!』』』ヴィジランスたちが次々と01消滅!ゴウランガ!だが残り二体のヴィジランスが反撃!『『イヤーッ!』』

[222355113456][133456111]=回避成功。

「イヤーッ!」インパーミアブルは難なく回避!だが新たなヴィジランスが二体ログインする!残りヴィジランスは四!

2ターン目

[11146][11355][2224]=二発成功。残りヴィジランス2!反撃は[1123556655][221225645]=回避成功。残りヴィジランスは4!

3ターン目

[11556][13555][1235]=三発成功。残りヴィジランス1!反撃は[1234556663241211346]=回避成功。残りヴィジランス3!

4ターン目

[12346][23445][3446]=三発成功。残りヴィジランス0!

「イヤーッ!」『『グワーッ!』』増え続けるヴィジランスをKICKし、KICKし、KICKする!一瞬だがヴィジランスたちの姿が消えた!インパーミアブルは01崩壊するヴィジランスの指を一本奪い、「秘密」とショドーされたカケジクに突き入れ、秘められたデータにアクセスを試みる!

0101010001101101……

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0101001そこは数千年の歴史を持つテンプルじみた木造の書庫だ。01の埃が舞う本棚には、キョート貴族の詳細な歴史から、罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰まで、多岐に渡る書物が収められていた。罪罰罪罰罪罰罪罰しかし今はそのような歴史に意味はない。01010010101001

「ザイバツの構成」「ネオサイタマに関する情報 」をイメージし、本棚へ01の指先を伸ばす。するといくつかの役に立ちそうなアイテムと古びたマキモノ罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰いくつかの役に立ちそうなアイテムを目の前に引き寄せていた。命綱に凄まじい負荷がかかる!急いで情報を……

罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰 ブツン

罪<◎>罰

???

……目の前が急に真っ暗になった。が、意識ははっきりしている。頭上を見れば黄金立方体がある。まだここはコトダマ空間のようだが、ダイダロスはいない。ヴィジランスも。死んだわけではないらしいが、このままでは恐らく死ぬ。なにがしかの情報は手に入れた。急いで命綱を辿り、戻らねば!

命綱はボロボロだが残っている。しかし、黄金立方体の方から、01ノイズが人型に凝集したような影が迫ってくる。インパーミアブルは直感する。あれに捕まれば命はない。あれより先に命綱を掴むのだ!「イヤーッ!」飛翔!

ニューロン判定、難易度U-HARD2。18D6で[122456112446113456]=成功。

インパーミアブルはギリギリで命綱を掴んだ!そして01ノイズの影は目の前に迫り来ると、手を合わせてアイサツを行った。ニンジャだ!

「ドーモーモーモーモ、私はインクィジターターターターターター」

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「ドーモ、I01010P001です」アイサツの間にもインクィジターはその数を爆発的に増やしていく!捕まれば死ぬ!改めてそう確信し、インパーミアブルはニューロン損傷を無視したタイピング速度ブーストで一気に加速する!

連続攻撃5、回避難易度HARD。1発ごとに精神力ダメージ2を食らう。現在のインパーミアブルの精神力は8なので、4発食らえば昏倒だ。2発避ければいい。回避ダイスは19もあるので4D6を4つと3D6を1つで全力回避。[3355][4556][2456][1444][155]=1発命中、残り精神力6!

「グワーッ!」避けきれず一撃を食らう!グラグラと眼の前が揺れる!インパーミアブルは亡き妻タネコ、救出したオイランのスズリ、ハウスバーナーとポイズンバタフライ、ソニックブームらの顔を思い起こして自我を保つ!こんなところで死ぬわけにはいかない!「うおおおおーーーーッ!」

「0101侵入者000111許さない010101です」キョート、アッパーガイオン、セキバハラ、ネオサイタマ……シンカンセンの数百倍の速度で流れる景色の中、命綱を離すまいとするインパーミアブルと、引き離そうとするインクィジターの攻防は、ますます激しさを増して行く!もう耐えきれない……!

そう思った瞬間、光り輝くトリイ・ゲートが見えてきた。ここに入れば戻れる!やっと希望の見えたインパーミアブルに対し、無数のインクィジターは寄り集まって、一体の巨人となり、出口を塞いだ!インパーミアブルは全身全霊のカラテで強行突破を仕掛ける!カラテあるのみ!

カラテ判定、難易度U-HARD2。失敗したら難易度U-HARD、ダメージ2の連続攻撃5を回避してからもう一度判定できる。判定前にニューロンを純粋に1削ることで、判定ダイスや回避ダイスを5個増やせる。ここは着実に、ニューロンを1削って19D6でカラテ判定![1123331255654523356]=ギリギリ成功!インパーミアブルのニューロンが9に減少する。

「イイイヤァアアアアーーーーーーーーーーッ!」「01100011011グーーーワーーーーーッ000100111011010」ゴウランガ!ゴウランガ!インパーミアブルの意識は光の矢と化し、恐るべき巨人の肉体をカラテで突き破った!そのままの勢いでトリイ・ゲートに飛び込み010100010111011011……

エピローグ

01010010111100011……「アバーッ!」

激しい頭痛。01の奔流から抜け出したインパーミアブルは、叫び声と共に覚醒した。目には白い壁と、ZBR注射器を持った医療ヤクザが映る。ふと指先を見ると、01の飛沫は飛ばず、確かな肉の重みを感じる。現実世界に戻って来れたようだ。ZBRを使われた、ということは……死にかかっていたのか。

「ドーモ、オツカレサマデシタ。心停止していましたので蘇生させました」ダイダロスが姿を現す。「ドーモ。……結局、どうなったのです」「我々に勝てないとわかるや、電算室の電源を物理的に強制切断したようですねえ。直結奴隷たちは恐らく全滅。ま、充分な打撃は与えられたでしょう」

インパーミアブルは朦朧としているが、ダイダロスは平然としている。帰りにあの巨人に出遭わなかったのか、あるいはあの暴威を正面から粉砕したのか……死物狂いとはいえ自分ができたのだから、彼ならば当然可能だろう。聞くまでもあるまい。インパーミアブルは頭を振った。

「さて、肝心の情報ですが……あなたが持ち帰ったデータを解析しました。一つは『罪罰営業組合忍者目録』。主な構成員のニンジャネームが記されていますが、派閥や命令系統は皆無ですね。そうしたデータは電子情報化されていないのでしょう。ザイバツはあまり電脳に力を入れていませんから」

ダイダロスは肩をすくめた。「もう一つは『左遷先』とあります。ネオサイタマに左遷されたザイバツニンジャたちの目録、それと大まかな派遣先ですね。やや古い日付なので今も役に立つかどうかわかりませんが、それなりにいいデータです。左遷先というなら、我々が首を切ってあげましょう」

評価:B 報酬:万札15(+6)、名声2

ダイダロスは満足げに頷き、インパーミアブルの口座に報酬を振り込んだ。「では、今回のミッションは以上です。当然極秘ですので、チームの方々やシックスゲイツにも情報を漏らさぬよう」「ハイ。アリガトゴザイマシタ」インパーミアブルは深々とオジギし、ややフラつきながら退出した。

サイバネの動作に異常はないが、ニューロンが少し損傷したようだ。スシを食べ、トロ粉末を吸い、ザゼン鍛錬を適切に行えば回復するだろう。過剰なサイバネ化も精神を荒廃させるが、風呂やマッサージで補える。これからはチームでのビズだけでなく、こうした単独でのビズも増えるかも知れない。

それにしても、今回のコトダマ空間での戦闘は鮮烈な体験であった。あの巨人、インクィジターとやらには二度と出遭いたくないが、物理肉体の枷を離れれば、ザイバツのグランドマスターとも渡り合えるのだ。そして、黄金立方体……0110101……インパーミアブルは頭が朦朧とし、その場に蹲った。

考えない方がよいものもある。触れない方がよいものもある。そう思い、視界から01ノイズを振り払う。それはパラパラと床に落ち、消えていった。

【インヴェイダーズ・マスト・ダイ】終わり

リザルトな

◆インパーミアブル(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        7
ニューロン    10>9  精神力       9>8
ワザマエ      5    脚力        3
ジツ        0    万札       32>53
DKK       0    名声        9>11

◇装備や特記事項
●時間差、マルチターゲット
●IRCコトダマ空間認識
◆家族の写真
▶▶サイバネアイ+:ワザマエ判定ダイス+3、遠隔攻撃時さらに+1、回避ダイス+1
▶テッコ:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+1、ハッキング時は+3
◆過剰サイバネ(4個):精神力-1
◆TNスーツ、LAN直結型ハンドガン
○ブラインドタッチ

能力値合計:20>19 サイバネ数:4 回避ダイス:12>11
ワザマエ判定ダイス:8 遠隔攻撃ダイス:11 ハッキングダイス:13>12

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