忍殺TRPGリプレイ【スリープ・ウォーキング・オーケストラ】03
前回のあらすじ:ネオサイタマの大迷宮「地下下水道」に、ある裁判案件の重要参考人タケシ・タカハシが逃げ込んだ。彼の救援要請を受けて派遣されたのは、借金返済に追われるアウトロー傭兵チーム。タケシを確保し脱出しようとした彼らに、ソウカイヤの邪悪なニンジャたちが襲いかかる!
◆
「キャヒヒ……!ハンズアップしてそいつを差し出し、生き残りたいか?」オフェンダーは邪悪に嘲笑った。「それじゃつまらねェだろ。俺は生きたまま人間の顔の皮を剥ぐのが趣味でよォ。スキャッター=サンはそういう残虐行為をカメラで撮影するのが趣味。気が合う仲間なンだ」ナムアミダブツ!
「ちょっと違うな、オフェンダー=サン。俺は『希望が尽きて絶望したやつの表情』を記録するのが好きなんだ……」スキャッターが訂正した。「貴様らモータル……死すべき定めの非ニンジャは、我々ニンジャに絶対敵わない弱者だ。組織の力もない。追手含め全員嬲り殺していいと言われてる……」
「ッてわけで、せいぜい命乞いしろや。俺たちを愉しませろ!」おお、なんたるアトロシティか!ブッダよ、あなたは今宵も寝ているのですか!
戦闘継続
マップ
3ターン目
「イヤーッ!」スキャッターは連続側転を繰り出し、逃げようとするワカとタケシにスリケン乱射!SMASH!「「アバーッ!」」命中!無慈悲!「よーし!クローンヤクザども、そいつらを縛り上げろ!」「「「ハイヨロコンデー!」」」ナムアミダブツ!このままでは顔の皮を剥がれて嬲り殺される!
「kill-9 U!」「ブッダファック!」ZZTZZT!BLAMBLAM!ナミとタロは必死で逃げながら、逃げ道を塞ぐクローンヤクザたちへ攻撃!「「「アババーッ!」」」3人のクローンヤクザが薙ぎ払われる!「ケヒャアーッ!」オフェンダーは滑るような動きでナミへ駆け寄り、ダガーナイフで斬りつける!
SLASH!「ウオーッ!」ガキィン!タロがかばって防ぐ!クローンヤクザ3人のうち2人はワカとタケシを捕縛し、1人はチャカガンを構えている。ナミとタロはワカのように汚水を大ジャンプできない。ニンジャの攻撃を躱して橋を駆け抜けつつヤクザを殺し、ワカとタケシを奪還するしかない!
「GRRRR……」ゴプン……バイオ白ワニたちは銃の音や血のにおいに反応し、水面から目だけを出して様子をうかがう。新鮮な死体が供給されたようだ。だが気配の数が多い。ニンジャもいる。ここは騒動が終わってから、死体を食らいに出るのが安全ではないか? 彼らの本能同士がせめぎ合う!
4ターン目
「イヤーッ!」スキャッターは先回りしてスリケン乱射!「イヤーッ!」ナミは必死で躱し、汚水の彼方のクローンヤクザめがけて遠隔ハッキング!ZZT!「アバーッ!」即死!「ウオーッ!」タロはナミをかばいながら残るクローンヤクザへ二挺拳銃を連射!BLAMBLAM!「「アバーッ!」」即死!
「チッ、クローンヤクザもタダじゃねェのによォ!テメエらの命で支払ってもらうぜーッ!」オフェンダーは滑るような動きで追いすがり、ダガーナイフでナミへ斬りかかる!SLASHSH!「アブナイ!」タロがかばう!SLASH!「グワ……アバーッ!」サツバツ!顔面を切り裂かれ悶絶、倒れ伏す!
「ケヒャヒャヒャヒャ!残るはテメエだけだなァ!」ナムアミダブツ!クローンヤクザは全滅させたが、もはや……!「女なら、別の愉しみようがあるよなァ。ファック&サヨナラか、サヨナラ&ファックか。どっちがいい?」オフェンダーは下卑た声で嘲笑う。タロとワカは、血の海に沈んでいる。
おお、なんたるアトロシティか。だがこれも暗黒の魔都ネオサイタマではチャメシ・インシデントの悲劇だ。ましてここは地下下水道、助けに来る者など誰もいない!「ブッダファック……!」ナミはブッダを呪った。敵は素早く、逃げ切れない。バイオ白ワニの群れを呼べば……自分も食われる。
「アワレに泣き叫ぶがいい。一部始終を撮影してやるぞ!」スキャッターは興奮している。オフェンダーは両手にダガーナイフを構え、ナミに下劣な視線を向ける。ナミは尊厳を守るためにセプクの覚悟を決めた。チャカガンでこめかみを撃って汚水に身を投げ、バイオ白ワニに食われた方がマシだ。
……その時!
???
「Wasshoi!」禍々しくも躍動感に溢れるシャウトとともに、汚水の滝から何者かが飛び降りてきた!それはゴミを踏み台にして跳躍し、クローンヤクザの死体を踏みつけ、タケシの傍らに降り立つ!「「「え」」」3人はそちらを振り向いた。そこには、死神がいた。赤黒の。それはアイサツした。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
◆ニンジャスレイヤー(種別:ニンジャ)
カラテ 13 体力 14
ニューロン 7 精神力 9
ワザマエ 10 脚力 7/N
ジツ 3 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 13/10/ 7/ 7
回避/精密/側転/発動 15/10/10/10
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:4
◇装備や所持品
◆家族の写真:精神力+1
◆伝統的ニンジャ装束一式(ブレーサーはドウグ社製)
体力・精神力・即応+1、回避+2、緊急回避+4、脚力ダメージ軽減1
部位防御(腕部):シナリオ中最初に与えられた殺伐出目5の付属効果を無視
◆フックロープ(ドウグ社製):遠隔武器、ダメージ1、拘束、連射可
カラテ値対抗判定に勝利すると引き寄せ
◇ジツやスキル
☆ナラク・ニンジャソウル(休眠中)
☆◉即死耐性:即死効果を無視し、痛打2D6とみなす 超過ダメージを受けても気絶のみ
☆◉ナラク・ウィズイン:体力0以下でも爆発四散せず、カイシャクできない
行動不能状態からD3ターンが経過するとナラク・ニンジャとして復活
☆◉ヘルタツマキ:精神力1を消費しワザマエ判定(H)、2ターン連続使用不可
自身を中心とした5×5マス以内の全員にスリケンによる1ダメージ(回避N)
射撃ではなく特殊範囲攻撃で、出目66ならダメージ2(回避H)
☆ドラゴン・ニンジャクラン、ジツLV3
☆チャドー呼吸LV3:移動や攻撃せずジツ発動判定を行い、出目6の個数だけ体力回復
回復上限は体力の最大値の半分(端数切り上げ)まで
出目6が1個もなかった場合、シナリオ中のチャドー呼吸による回復は不可能となる
☆◉ヒサツ・ワザ:タツマキケン
シナリオ中1回限りの使用、移動したターンには使用不可
近接攻撃の出目6666で精神力2を消費し発動、2D6+6回の1ダメージを与える
回避H、時間差あり 1発でも食らうと最後に「弾き飛ばし」を受ける
●連続攻撃3、連射2、マルチターゲット、時間差
◉◉憎悪:ニンジャソウルの闇、ソウカイヤ、ザイバツ
◉◉タツジン:ジュージツ 近接攻撃回避判定難易度-1(素手・スリケン装備時のみ)
●ワザ:マウントタックル 出目66で発生、痛打+1、回避H
マウントをとった敵に対する残り連続攻撃は回避不能(殺伐発生せず)
●ワザ:フランケンシュタイナー 出目666で発生、殺伐出目2(頭部痛打)
回避H マウント状態に入る
●ワザ:受け流し 回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合、
1ダメージの代わりに回避不能の回避ダイスダメージ2を与える
◉ランスキック:脚力で攻撃判定(N)、連続攻撃2を選択可能
基本ダメージ1、命中すると殺伐出目1(痛打+1&弾き飛ばし)か出目D6
◉鉄拳:素手による近接攻撃に痛打+1&装甲貫通1(現在は使用不可)
◉スリケンの見切り:スリケンや弓矢の回避判定難易度-1
◉ツヨイ・スリケン:精神力1を消費しワザマエ判定(UH)、2ターン連続使用不可
非移動時のみ使用可能 視線が通る敵へスリケン射撃(回避UH)、ダメージD6
◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ 出目666で発動、回避ダイス2か精神力1を消費
痛打+2D3(回避UH)、弾き飛ばし
◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック
回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合に発生(ターン中1回のみ)
迎撃ダメージD3、回避UH
体力ダメージを与えた敵のニューロンとワザマエに2ダメージ
◉狂気:暴走するプロ意識、異常執着
能力値合計:36
「アイエエエ!?」ナミは絶叫!「「なんだと!?」」2人のソウカイニンジャは驚愕した!ニンジャスレイヤーといえば、かつてソウカイヤのニンジャたちを殺しまくったという狂人だ。確か半年ほど前、シックスゲイツの「6人」によって倒され、それ以来行方知れずになったと聞くが……!?
「アイサツせよ、サンシタどもめが」ジゴクめいた声が下水道に鳴り響く。ニンジャはアイサツされれば、アイサツを返さねばならない。古事記にも書かれている。2人はおずおずとオジギし、アイサツを返す。「ど、ドーモ、スキャッターです」「オフェンダーです。貴様は何をする気だ!」「殺す」
「「ナンデ!?」」「オヌシらが、ニンジャだからだ」ニンジャスレイヤーはそう言い放ち、ジュー・ジツの構えを取った。「私はジゴクから帰って来た。オヌシらソウカイヤのニンジャは、一人として生かしておかぬ。ニンジャ、殺すべし!」大気にカラテが満ちる!一撃必殺アトモスフィア!
戦闘継続
【続く】
◆