忍殺TRPGリプレイ【ザ・ニンジャズ・オブ・ザ・ショーグン】19
前回のあらすじ:ドラゴン・ドージョーの忘れ形見ユカノはザイバツに拉致された。彼女を救出しザイバツを滅ぼすため、ニンジャスレイヤーはキョート城へ突入!だがロードのキョジツテンカンホーの前になすすべなし!キョート城が浮上し、ダークニンジャはロードをヤミウチせんとするが……!
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「クキキキ……そこまで」ダークニンジャの傍らに、邪悪な影が滲み出るように出現した。「ドーモ、ケイトー・ニンジャです。お見事にござった」「ドーモ、ロード・オブ・ザイバツです。ともにカマユデにされに来たか」ロードは代表アイサツした。ケイトーはほくそ笑んだ。「御免被る」
「テメッコラー!」パラゴンはヤクザスラングで凄んだ。しかし、負傷したパラゴンではケイトーのカラテに敵わぬ。ジツで従わせるのも難しかろう。ロードは無言で手を伸ばし、パラゴンを制する。「ダークニンジャ=サンの身柄を頂戴して退散いたそう。こちらの計画はこれからゆえ」その時!
ガゴゴゴゴゴ……キョート城が大きく揺れ動き、傾いた!「アブナイ!」パラゴンは慌ててヨウヘン・テンモク茶碗を拾い上げ、水盤にかざす!だが、水盤からのエネルギーは次第に弱まり、消えていく!「バカなー!?」まさか、ギンカクからのエネルギーが尽きたのか?だとすると……!
『Wasshoi!』
KRAAAASH!水盤の傍らの白タタミを突き破り、赤黒い炎がジゴクめいてエントリーした!ここは琥珀ニンジャの間の真上、動力源の真上だ!すなわち!『ドーモ、ソガ・ニンジャ=サン、ドラゴン・ニンジャ=サン。ナラク・ニンジャです。よくも儂を燃料扱いしてくれおったな。全員殺す!』
戦闘継続
2ターン目
「クキキ……オタッシャデー!」ケイトー・ニンジャはダークニンジャを抱え、ナラク・ニンジャが開けた穴から離脱!機を見るに敏!「ヤンナルネ。ドーモ、ロード・オブ・ザイバツです。再びドゲザし、大人しく燃料となるがよい」罪罰罪罰罪罰罪罰『グワーッ!』ナラク・ニンジャは悶絶する!
パラゴンは状況判断し、慎重に敵のカラテを見定める。この場で最も重視すべきはロードの命!そのための盾となるべし!「イヤーッ!」パラゴンは側転でロードの傍らへ移動し、隠し持ったオーガニック・トロスシをメンポを外して咀嚼!天然のDHA成分が肉体とニューロンを癒やし、遥かに良い!
『イイイヤァアアアーーーッ!』ナラク・ニンジャは憎悪を燃やし、パラゴンへ飛びかかる!鉄拳には黒い不浄の炎が宿り危険!だが!罪罰罪罰罪罰罪罰キョジツテンカンホーの網目が視界を遮り、ニューロンを脅かす!「イイイヤァアアアーーーッ!」パラゴンはジュー・ジツで猛攻を受け流した!
「クルシュナイ」罪罰罪罰罪罰罪罰『かあーッ!』ナラク・ニンジャはキョジツテンカンホーをキアイで跳ね返す!カラテだ!「ドーモ……ええい、やはりこうなるか。なんたる欠陥建築!」ドラゴン・ニンジャは平安様式のミコシめいた玉座「タカミクラ」の陰に身を隠し、ソガ・ニンジャに毒づく!
「骨董品の売女めが!ロードに加勢しろ!貴様も殺されたいか!」パラゴンが罵る!「御免被る!そなたらの遊びに付き合ってなどおれぬ!オタッシャデー!」ドラゴン・ニンジャは愛想をつかし、連続側転でタタミの穴から飛び降り撤退!「ワドレザナッグラー!」パラゴンはヤクザスラングを叫ぶ!
『ググググググ……!ソガ・ニンジャ=サンとそのタイコモチよ、オヌシらも糞便を漏らして儂から逃げ回るか?古のショーグン・オーヴァーロード、徳川エドワード家康のようにな!』ナラク・ニンジャは邪悪に嘲笑う!その逸話は有名だが、果たして真実か、あるいは彼を嘲笑するための偽史か!
3ターン目
罪罰罪罰罪罰罪罰「糞便を漏らしてドゲザせよ、ナラク・ニンジャ=サン!」ロードのキョジツテンカンホーが襲う!『イヤーッ!』ナラクはキアイで弾き返す!「イヤーッ!」パラゴンがアイキ・パンチを放つ!『イヤーッ!』ナラクはジュー・ジツの構えで見切って躱すが、迎撃はならず!
『しつこいサンシタめが!死ねい!イイイヤァアアアーーーッ』ナラクはパラゴンへジゴクめいたカラテを叩き込む!パラゴンは瞬時にジュー・ジツの構えに変化し、これを……!「イイイヤァアアアーーーッ!」防御!防御!防御!防御!受け流して体勢を崩させる!なんたるタツジン!
罪罰罪罰罪罰罪罰「そなたは余の覇業のための薪ぞ!」ロードはさらなるキョジツテンカンホーを放つ!罪罰罪罰罪罰『ブルシット!』ナラクは憎悪を燃やして弾く!『平安時代……ソガ・ニンジャの圧政ゆえに、どれほどのモータルが残忍に苦しめられたかを思い知るがよいわ!インガオホー!』
ゴゴゴゴゴ……!燃料を失ったキョート城は、オヒガンのコトダマ乱流に巻き込まれ大きく揺れる!ヌンジャの骨から作られた三神器のため、キンカクを見張るインクィジターに襲われることはないはずだが、このままでは現世に戻れるかも怪しい。パラゴンは吐き気を覚えた。ロードの覇業が!
背を向けて逃げ、あるいは救援を呼び、城内のザイバツニンジャたちにナラクを囲んで殴らせれば……倒せるだろう。ソウカイヤにできたことを、ザイバツができぬはずもない。だが!ここは彼とロードの特等席だ!取り押さえた者の記憶をロードが書き換えたとて、手柄を譲るわけにはいかぬ!
4ターン目
罪罰罪罰罪罰罪罰「歴史は改竄され、隠蔽され、ニンジャの真実は忘れ去られる」罪罰罪罰罪罰『イヤーッ!』ナラクはキョジツテンカンホーを罪罰罪罰罪罰「イヤーッ!」パラゴンのアイキ・キック!食らえば穴から落下だ罪罰罪罰罪罰『イヤーッ!』ブリッジ回避!『ニンジャ殺すべし!』罪罰
罪罰罪罰罪罰罪罰ナラクは暗黒カラテでパラゴンを迎撃罪罰罪罰罪罰罪罰「イヤーッ!」パラゴンは見切って躱す!罪罰罪罰罪罰ロードはダブル・ドス・ダガーを構え、なめらかな動きでナラクへ罪罰罪罰罪罰SLASHSHSH!『グワーッ!』致命的な攻撃は躱すが一撃命中!しかし浅い!『貧弱!』
ナラクはジゴクめいて嘲笑う!『サビ抜きのスシめいたカラテよ!所詮はジツと手下頼みのニンジャ一匹!いますぐ縊り殺してくれるわ!』「まったくヤンナルネ」ロードは溜息をついた。このままでは実際ジリー・プアー(訳注:徐々に不利)だ。最後に勝てばカチグミ。逃げるのが一番か!
戦闘継続
【続く】
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