【FGO EpLW アルビオン】セイバー・フレイヤー
【クラス】
セイバー
【外見】
広島弁で喋る外道ヤクザ。背は高いが猫背。異様に痩せこけ、全身傷まみれ。髪はざんばら、髭はぼうぼう。病的に黄色い顔。目つきは胡乱で、目の下に濃い隈があり、分厚い唇から乱杭歯を剥き出す。纏うのはボロボロの黒い長衣。足は草鞋履き。右手には、七本に分かれた革鞭に多数の刃を埋め込んだ、奇怪な鞭剣。全身から強烈な殺気を撒き散らし、幽鬼のように輪郭がぼやけている。
霊基再臨LV1:将軍としての立派な鎧を身につけ、銀ぴかのゴージャスになる。
霊基再臨LV3:皇帝としての立派な装束を身につけ、金ぴかのゴージャスになる。
最終再臨:?
【真名】
張献忠
【性別】
男
【属性】
混沌・悪
【ステータス】
筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:C 宝具:B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
無辜の怪物:C
本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。このスキルと宝具の影響により、舞台となる街で死人や負傷者が増えるほど「彼の仕業」とされ、魔力が勝手に増していく。
殺戮嗜虐狂:A+
猟奇殺人と拷問が好きすぎて、人を殺さないと落ち着かないという異常な欲望。対人ダメージが増加し、対峙した人間に強い恐怖を抱かせる。同ランクの精神汚染と同様の効果も持つ。
皇帝特権:D
本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できる。該当するのは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、と多岐に渡る。国が早く滅んだためと本人の所業のせいであんまり高くない。黄金律(兇)も兼ねている。掠奪&浪費癖。他人の財産を好き勝手に奪い取り浪費する賊徒の生き様そのもの。他者から奪うことで一時的に大金持ちになれるが、身にはつかない。
【宝具】
『屠蜀凌遅刀(トゥシュウリンチータオ)』
ランク:C 種別:対人宝具 種類:Arts
【マテリアル】
殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺せ!
それが人の使命、存在意義じゃあ!
身長:六尺(180cm)余(可変)
体重:百二十斤(72kg)余(可変)
時代:17世紀
地域:中国
属性:混沌・悪 性別:男
明末の農民反乱軍の指導者。戦乱に乗じて四川省を征服し、大西皇帝を称して自立した。だが疑心暗鬼に駆られて大虐殺を行い、清軍に敗れて戦死した。
字は秉忠、号は敬軒。万暦34年丙午(1606)生まれ。陝西省延安衛柳樹澗堡(現陝西省楡林市定辺県劉渠村)の出身。もと軍籍にあったが法を犯して免職され、崇禎3年(1630)に王嘉胤が反乱を起こすと、米脂でこれに呼応して挙兵、八大王を自称した。背が高く顔が黄色かったので「黄虎」と呼ばれた。崇禎4年に王嘉胤が死ぬと一旦官軍に降ったが、5年には背いて王自用に属し、王自用が死ぬと闖王高迎祥と合流した。7年には湖広から四川へ攻め込もうとしたが、女将軍の秦良玉(63歳)に敗北を喫している。8年には高迎祥と共に東方へ進出し、山西、河南、安徽を転戦、明朝の祖陵を焼いた。9年に高迎祥が敗死すると、闖王を継いだ李自成と別れ、長江流域を荒らし回った。10年、湖広に侵入して襄陽を囲んだが、明の総兵官左良玉に破れて負傷し、11年再び明に降る。しかし12年にはまたも離反。湖広と四川の境を転戦し、14年には襄陽を陥落させ、16年には武昌で「大西王」を称した。長沙に進軍して免税三年を約束し、従う者はますます増えた。17年(1644)に大軍を率いて四川に攻め込み、秦良玉はこれを阻もうとしたが衆寡敵せず、敵中の要害に孤立して抵抗を続けた。張献忠は同年8月に成都を陥落させて秦王を号し、国号を「大西」として大順と建元。次いで皇帝を称し、成都を西京と号した。
この頃、李自成は北京を落として明朝の崇禎帝を自殺に追い込んでいたが、清の入関によって追い出され、華北は清の手に落ちつつあった。焦った張献忠は陝西省を確保しようと四川から漢中へ攻め込むが、二度に渡って敗北を喫した。張献忠は動揺を収めようと厳しい粛清を行ったが、余計に民心は離れた。冠婚葬祭の儀礼の制限、五日一験・三日一点といった厳罰つきの人民点呼制度、成都城内にスパイを放って市民の行動を監視するといった政策も行った。それでも相次ぐ反乱と清の圧迫で疑心暗鬼に陥った張献忠は無意味な虐殺に走り、大順3年(1646)8月には西京及び四川を放棄して陝西に向かった。この時「おれが手に入れたのだから、他人のために一人でも生かしておくものか」と大虐殺を行った(屠蜀)が、部下の劉進忠が裏切り、清軍を迎え入れた。粛親王ホーゲ率いる清軍は陝西から漢中を経て四川に入り、10月に西充の鳳凰山(四川省綿陽市塩亭県)で張献忠と戦闘、これを射殺した。享年41歳。ホーゲはそのまま四川の大部分を平定したが、李定国・孫可望・劉文秀・艾能奇ら張献忠の残党は雲南へ逃れ、南明と結んで清への抵抗を続けた。
張献忠とその軍勢は残虐で、殺戮や拷問を好んだ。四川に入る前から、陥落させた城を住民ごと焼き払ったり、住民数万人を皆殺しにして屍体を川に投げ込んだり、命を助ける代わりに手足や耳を切ったり、目や鼻を潰したりは当たり前であった。四川を奪って皇帝になると明朝の官制に擬した官僚組織を作り、善政を敷こうとした。だが貧民出身であったことから官吏や知識人を憎悪しており、虐殺が始まった。まず官吏を集めて犬を連れ出し、犬が誰かの臭いを嗅ぐと「天殺」と言って殺した。科挙を行うと言って知識人数万を集めると、身長四尺(120cm)以下の者以外を皆殺しにした。生き残ったのは子供二人だけであった。武科挙を行うと言って千人あまりの若者を集め、全員を兇猛な悍馬に乗せ、配下の兵士らに銅鑼・太鼓・大砲を鳴らさせて落馬させ、馬に踏み殺させた。経穴を示した人体模型に紙を貼って穴を隠し、医者を集めて正確な経穴に針を刺せと命じ、少しでも間違えたら容赦なく殺した。僧侶に布施を行うと言って数万人を集め、十人ごとに縄で縛って皆殺しにした。呼び出しに応じない者は勿論殺された。
殺戮は身内にも及び、後宮に集めた女たちの纏足を切り取って山のように積み上げ、頂上には愛妾の足を切って載せた。部下に命じて自分の妻子を皆殺しにし、翌日妻子を呼ぼうとしたがいなかったので、部下に「何故止めなかった」と怒って皆殺しにした。友人たちを招いて宴会を開いた後、彼らの帰り道に刺客を送って殺し、その首を持ち帰らせて卓上に並べ、話しかけて笑った。四肢の切断を「匏奴」、人体を背骨の位置で縦割りに切り離すのを「辺地」、赤子を投げ上げ、槍で貫くのを「雪鰍」または「貫戯」と呼んだ。また皮剥ぎの刑を好み、生きた人間の後頭部から肛門までを切り、左右に皮を剥がせた。受刑者は蝙蝠が翼を広げたような姿で一日近く苦しんだ末に死んだ。皮剥ぎの最中や執行直後に死んだ場合、あるいは剥がした皮に少しでも肉片が付着していた場合は、執行人が皮剥ぎに処された。張献忠の養子であった孫可望は皮剥ぎの名人で、南明に降った後も皮剥ぎを繰り返し、剥いだ皮に草をつめてぬいぐるみにしたという。
万暦6年(1578)に四川省の人口は310万あったが、この大虐殺とその後の戦乱・疫病・飢饉により、康煕24年(1685)には1万8090人に激減した。40万人を数えた成都の人口は20戸まで減り、都市は草が生い茂って虎や豹や熊が闊歩し、人民は高楼に逃げ延びて命を繋いでいたという。共産党政権下では「漢族農民起義の英雄」に人民虐殺の罪を負わせないよう、異民族にして封建主義勢力たる清軍がなすりつけたのだとする主張もなされているが、清と無関係なイエズス会宣教師や体験者の報告などから、実際にかなりの規模で張献忠による組織的虐殺が行われたことが明らかになってきている。虐殺が可能になったのは、皮肉なことに彼の政権が当初はかなりの支持を得ており、統治機構が整備されていたせいであるという。清の康煕帝は三藩の乱(1673-1681)の頃から四川への大規模な移民誘致を行ったが、特に湖広からの移民が多かったので、これを「湖広填四川」という。明初には江西から湖広への大規模移民「江西填湖広」が起きているため、現代の四川人の多くは江西人の末裔である。こうして張献忠の虐殺の影響は現代にも及んでいる。バーサーカー、アサシン、アヴェンジャーの適性もある。セイバーとしては並み以下ながら、死傷者が増えれば魔力が勝手に増す。
『金神七殺碑(チンシェンチーシャーペイ)』
ランク:B+ 種別:対人-対軍宝具 レンジ:1-77 最大捕捉:777
七殺碑。セイバーが建立したと伝承される石碑。高さ2m、幅1m、厚さ20cmほど。本来は『聖諭碑』といい、実物は四川省徳陽市広漢の房湖公園に現存。 大順2年(1645)2月13日の落款があり、「天生萬物與人、人無一物與天、鬼神明明、自思自量(人の行いは神々が見ているぞ、自省せよ)」と刻まれている。だが後世の悪評によって禍々しく捻じ曲げられ、この宝具の文字は「天生萬物以養人、人無一善以報天、殺殺殺殺殺殺殺」と書き換えられている。「天(おれ)が万物を生んで人を養っているのに、人(民)は一善も天に報いぬ。殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ」という意味である。殺伐金気を司る西方の神・蓐収の力が加わり強化されている。この宝具を発動させると、周囲の人間の疑心と憤怒と殺戮欲を増大させ、無目的な殺し合いを行わせる。魔力を武器や兵器に変換して召喚する能力もあったが、今回はオミットされている。
『屠蜀凌遅刀(トゥシュウリンチータオ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-7 最大捕捉:77
セイバーが殺戮に用いた刀剣。対「人」特攻。完全に呪われており、セイバー以外が装備すると発狂する。多数の刃を埋め込んだ鞭を七本伸ばし、一振りで多数の標的に斬りつけることができ、手足をもいだり背骨に沿って断ち割ったり、串刺しにしたり生皮を剥いだりできる。女性の足を切断したり、赤子を投げ上げて貫いたり、一寸刻み五分刻みにして生き地獄を味わわせたりするのが大好き。標的が苦しめば苦しむほど、標的を殺せば殺すほど、魔力を吸い上げ強力になる。自分を傷つけても魔力が高まる。
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京都聖杯では岩鬼将造の鯖。サンシタ英霊として思う存分暴れ、思いっきりインガオホー死したのでこれでよし。スカッとした。