忍殺TRPGリプレイ【オール・アイズ・オン・ユー】02
前回のあらすじ:謎の男アシッドウルフの部下として活動するアースハンドとサイバーメイヘム。ボスに命じられ、ネオサイタマで秘密裏に情報収集活動を行っていた二人だが、ソウカイヤの罠に偶然ひっかかり、包囲されてしまう。包囲網を切り抜け駆け抜けた先に、待っていたのは……!
◆
次々と展開されるクローンヤクザ、モーターヤブ、監視ドローン。それらは執拗に二人を襲撃し、否応なしに路地裏へ追い詰めていく。猥雑なネオン看板が投げかける光は物陰の闇を濃くし、逃れ場を作る。……やがて追撃は不意に止み、不気味なほどの静寂が訪れた。『おや、ザイバツかと思えば』
眼の前に現れたのは、一体のクローンヤクザ。肉体をサイバネ改造され、胸にはモニタが埋め込まれている。そこに映るのは!『ドーモ、リモートで失礼します。私はソウカイ・シンジケート電脳部門、ダイダロスです』
◆ダイダロス(種別:戦闘兵器/リモート・ドロイド端末)
カラテ 4 体力 6
ニューロン 17 精神力 22
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ 5 万札 -
攻撃/射撃/機先/電脳 4/ 3/ 4/24
回避/精密/側転/発動 4/ 3/ -/ 0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆チャカガン、機械の体
◇ジツやスキル
☆ハッカー系ソウル、ジツLV5(リモートビジネスのため)
精神力・イニシアチブ+5、電脳値+7
本体の生体LAN端子LV3によるボーナスより高いため、こちらを採用する
☆◉索敵モード
☆◉多重ログインのデコイ(ファイアウォール)
★◉リモートビジネス:ドロイドボディを端末として行動可能
即応・電脳・ニューロン・精神力・ハッキングスキルは本体と同じだが、
あらゆる判定難易度が本体より+1され、連続側転もできない
本体のニューロン値による自動取得スキルは使用可能、イニシアチブは端末のもの
体力0でも残骸としてハッキング可能(難易度+2かつ精神力コスト+1)
精神力がマイナスとなれば戦闘不能となり離脱 敵からもハッキング可能
精神力2を消費すれば、戦闘終了時に新たなボディをゲット
◉タツジン:ハッカー
種別:ハッキングを持つ◉スキルを、次の手番開始まで記憶スロットから使用可
精神力か体力1消費 ジツ系スキルは不可
●戦闘スタイル
kill-all:ハッキング判定(H)を行い、最大でその判定成功数までkill-9
自分により近い者から優先して1体ずつ選択、同じ敵は選べない
LANケーブル直結攻撃:ワザマエHで近接攻撃(回避N)、連射値=連続攻撃回数
標的に軽減不可の1ダメージ+殺伐(出目1なら崩れ状態) 命中は1発だけ
●ワザ:カウンターハック 敵からのハッキングを出目6を含んで回避した時、
迎撃して回避N・ダメージ2を与える 敵との位置関係は問わない
◉kill-9:攻撃時にハッキング(H)、ダメージ軽減不可の2ダメージ(回避N)
ニューロン13以上なので3連射可能!
◉sudo_kill-9:攻撃時にハッキング(UH)、回避H 出目666なら回避UH
命中した場合、使用者と標的はハッキング対抗判定Nを行い、成功差分ダメージ
ダメージは回避不能で、ダメージ軽減を無視する
※ハッカー系スキルは(オービタルレーザー以外)ほぼ全て使えるが、
ブンシンかつリモートのため使用は制限されているものとする
●マルチターゲット、時間差
●ニンジャ第六感:自分の振った判定1個を振り直せる(シナリオ中1回限り)
決定表や値の決定は判定とみなさない 連続攻撃や連射は1発のみ
敵が回避判定を行っている場合、以後の連続攻撃や連射は振り直せない
能力値合計:34
???
「……ドーモ、ガイアです」「エマーです」偽名でアイサツ。『いや、違いますね。あなた方のニンジャネームは、アースハンドとサイバーメイヘム。違いますか?』ダイダロスは確認する。『まあいいでしょう。クレイニアム=サンからだいたいの事情は聞いています。あなた方がヌケニンだとも』
「ヌケニン?」アースハンドは眉根を寄せ、訝しんだ。そんな記憶は。否、アシッドウルフに拾われる以前……自分たちは、どこで何をしていた?『記憶喪失か、洗脳か、そんなところですか。あなた方はソウカイヤに所属していた。ニンジャネームはロングコブラとキリングシューター。もう一人』
ダイダロスは指を立てた。『デッドリーパーと名乗っている、デッドリーフィンガー=サン。彼女も別の網にかかり追跡中です』「「……!」」二人はやや動揺した。そんな記憶は……ないが、ならば、なぜないのか?アシッドウルフのしわざか?『これはチャンスです。ソウカイヤに戻りなさい』
ダイダロスは手を差し伸べた。『キョートのオムラ支社に攻撃を仕掛けたのは、おそらくあなた方。ソウカイヤ・オムラ連合がオナタカミと衝突することになった原因というわけです。オナタカミのサイデン=サンもそう言っておられる。罪は不問としましょう。降伏し、黒幕の情報を吐きなさい』
「断る」アースハンドは即答した。こちらにその記憶がない以上、証拠を出されても信じる根拠にはならない。ボスや仲間を売り渡す気にもなれない。何より、今までやってきたことが無駄になる。『そうですか。ではあなた方を捉えてLAN直結し、FUCKします』ダイダロスはキツネ・サインを向けた!
「「「ザッケンナコラー!」」」「「「スッゾコラー!」」」クローンヤクザ部隊が追加出現!しかも彼らの胴体にはプラスチック・バクチクが巻き付けられている!ナムサン!デストロヤクザだ!『アー、アー、聞こえますかー?』頭上のネオン看板のスピーカーから電子音声!別の電脳ニンジャだ!
『ドーモ初めましてェ、ソウカイヤ電脳部門のオグナンジェでェーす……』
◆オグナンジェ(種別:ニンジャ)
カラテ 3 体力 3
ニューロン 13 精神力 24
ワザマエ 5 脚力 3/N
ジツ 5 万札 50
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 5/18/20
回避/精密/側転/発動 13/ 5/ -/ 0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避+1
◆退廃的ニンジャ装束、退廃的アジト&巨大ザゼンドリンク冷蔵庫
◇ジツやスキル
☆ハッカー系ソウル、ジツLV5
精神力・イニシアチブ+5、電脳値+7
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツ=精神力
★チェンジリング・ジツ:手番開始時に精神力1消費し瞬時発動(H)
視認し選択した2体の生物の位置を入れ替える 同じ対象についてシナリオ中1回のみ
★ミガワリ・ジツ:術者や味方がダメージを受ける時、精神力3消費し発動(UH)
ダメージは無効化され、敵の攻撃フェイズは中断される
術者が視認できる他のキャラと瞬時に位置を入れ替えるか、マップから離脱させられる
★クローンヤクザ召喚:手番開始時に精神力3消費し瞬時発動(H)
監視中のマップにデストロヤクザ3体をPOPさせる 精神力2を追加消費すると+3体
◉kill-9:3連射可能(リモートなので難易度+1)
◉戦略視界ナビ
◉ニューロンブースト/チルアウト
●時間差、マルチターゲット、ニンジャ第六感
●ブレイクタイム:小休憩をとることで精神力D3+1を回復
D3の出目が3の場合(D6で5か6を振った場合)次の手番に行動できない
能力値合計:31
「「ドーモ」」改めてアイサツを返す。名乗りはダイダロスに行ったため省略可能だ。『ハァ……困ったなァ。まさかヌケニンだなんてェ……ダイダロス=サンも待ってくれてるみたいだから急いで倒したいけど、もう疲れちゃって全然動けなくてェ……めんどくさいので早く投降してくださァい……』
気の抜けたような声だが、ハッカーニンジャとしては相当の手練れであることは実際わかる。このままでは危険!『まずはそこのサイバネヤクザ端末を破壊し、リンクを絶つべきだな。然る後に逃走だ』コスモクライムは冷静に状況判断する。二人はカラテを構えた。一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
1ターン目
『kill-9 U!』ZZTZZT!オグナンジェは周囲の電子回路を介してサイバーメイヘムへ遠隔ハッキング!「イヤーッ!」とっさにポートを閉じて回避!所詮はリモートだ!「kill-all U!」アースハンドは地面に掌をつき、周囲全体に遠隔ハッキング攻撃!ZZTZZTZZTZZT!『ヌウッ!』ダイダロスは回避!
「「「アババババーッ!」」」だがデストロヤクザたちが遠隔ハッキングを受け悶絶!起爆装置に一斉点火!KABOOOOOOOOM!ゴウランガ!全滅!『マ?』オグナンジェは驚愕した。なんたる厄介!「イヤーッ!」サイバーメイヘムは壁を蹴って勢いをつけ、ダイダロスのリモートボディへ攻撃!
ZZTZZT!テッコ内蔵型パルスダガーが闇に閃く!SMASH!『グワーッ!』ダイダロスの股間に命中!極度改造されたクローンヤクザボディはもはや戦闘兵器に等しく、高圧電流に弱い!『ピガガーッ!』ダイダロスはヤクザボディを介して遠隔ハッキング!「イヤーッ!」カラテで弾く!
2ターン目
『TAKE THIS!』ZZTZZTZZT!オグナンジェはアースハンドへ遠隔ハッキング!「グワーッ!」命中!よろめくアースハンド!さらにデストロヤクザが六体出現!「い、イヤーッ!」アースハンドはダイダロスへ飛びかかりカラテ!SMASH!『ピガガーッ!YARARETA!』KABOOOM!爆発四散!
「イヤーッ!」サイバーメイヘムは状況判断し、アースハンドをかばう位置へ駆け寄りスリケン連射!「「アバーッ!」」KABOOOM!二人が爆発!「「「「グワーッ!」」」」残りも負傷!だが……その時!爆煙を煙幕にして、新手のニンジャがステルス・アンブッシュ!「イヤーッ!」
「イヤーッ!」サイバーメイヘムはジュー・ジツで捌き切る!タツジン!「ふん、なかなか見事」ZZZTT……アンブッシュを仕掛けてきたニンジャは、装束のステルス機構を解除し、ニンジャソードを納刀してアイサツした。「ドーモ、ソウカイ・シンジケート所属、ベイルファイアです」
◆ベイルファイア(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 8
ニューロン 6 精神力 12
ワザマエ 8 脚力 4/N
ジツ 5 万札 25
攻撃/射撃/機先/電脳 8/ 8/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 9/ 9/ 8/11
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1
◇装備や所持品
◆カタナ
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避+1
◆ステルス機能つきタクティカルスーツ:体力+1
ステルス機能使用済み(シナリオ中1回のみ)
◇ジツやスキル
☆カトン系ニンジャソウル、ジツLV5
☆カトン・ジツLV3
☆◉発火能力者:自分で生み出した火炎属性ダメージを無視
火炎属性を持つジツを術者ないし周囲2マス以内の1マスを中心として発生可能
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツ=精神力
★カトン・エンハンス:手番開始時に精神力1消費し瞬時発動(N)
手持ちの武器1つに近接攻撃+1、火炎ダメージ+1を付与
★カトン・ウェイブ:手番攻撃開始時にコストなしでカトンLV2を発動可
◉◉タツジン:イアイドー
カタナ攻撃の出目6成功時に痛打+1、装備ペナルティなし
●戦闘スタイル
強化精密攻撃:ワザマエで攻撃判定 出目665でナムアミダブツ
強化強攻撃:攻撃判定難易度+1、基本ダメージ2 連続攻撃上限3
●移動スタイル:カスミ 回避ダイス1を獲得しつつ移動可能(脚力+2まで)
●イアイ反撃:回避判定出目に6を含んだ迎撃のダメージが2となる
◉ツジギリ
●連続攻撃2、連射2
能力値合計:31
「「ドーモ!」」『『ドーモ』』一同アイサツを返す。「おおよそログですでに拝聴。こいつらを捉え、尋問する」ベイルファイアはイアイの構えをとった。『よろしくお願いしまァす。電脳部門だけでは手が足りませんでェ』オグナンジェは気怠げにアイサツした。ダイダロスはすでに撤退している。
彼は各地での敵対組織との抗争も同時にナビゲートする必要があり、実際忙しい。この場はオグナンジェに一任されたのだ。ならば!『それ行け!』オグナンジェが指差すと、デストロヤクザたち四人は一斉に駆け出す!「「「「自爆スッゾコラー!」」」」KABOOOOOM!
「イヤーッ!」サイバーメイヘムはアースハンドを抱えて間一髪跳躍回避!『いい反応ですねェ。あなた方を電脳部門に迎え入れる用意があります。ソウカイ・シンジケートは人手不足、手練れニンジャは大歓迎。繰り返しますが過去は不問ですよォ』オグナンジェは手招きする。「「くっ……!」」
『これは大変だな。私は別にどの陣営でも構わんが……逃げた方がいいならそうしたまえ。それとも投降するかね?』コスモクライムは他人事めいて二人に呼びかける。逃げることは可能だろう。しかし、どこへ逃げるか?
戦闘継続
【続く】
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