忍殺TRPGリプレイ【ゴー・ゲッターズ】02
前回のあらすじ:ソウカイヤの実質的ボス、総理大臣ラオモト・カンが失脚した!アマクダリ・セクトら反ソウカイヤ連合は、この機に乗じて各地に勢力を広げていく!そしてソウカイヤの女ニンジャ・サイコダガーらがいるオハヤシ・ストリートのアジトにも敵が襲撃!カラダニキヲツケテネ!
◆
襲撃者たちは事務所の床に着地し、アイサツした。一方は緑色のニンジャ装束を身に纏っている。「ドーモ、バンブーグラスです」「GRRRR……ドーモ、ソイルフィールドです」土色の装束を纏ったニンジャは不気味な声音でアイサツした。その目は白く輝いている。
いずれも油断ならぬ手練れ。しかし、数ではこちらが上だ!「ドーモ、ソウカイ・シンジケートのサイコダガーです」『デッドローニンです』「キツネビです!ウチにカチコミかけるとはよォ!ベイルファイアに飛び込むモスキートどもが!」キツネビは激しく憤る!「ドカマテッパダァッラー!」
「貴様らソウカイヤの敵だ。始末させてもらう」バンブーグラスは淡々と告げた。「アァ?ナマッコラー!3対2だッコラー!」キツネビが凄む!その時だ!ドカドカドカ……SMASH!アジトのドアが蹴破られ、ハイデッカーたちが踏み込んできた!『ザッケンナコラー市民!』『スッゾコラー市民!』
「クソ、やっぱテメエらか!」「降りかかる火の粉は払わせてもらうぞ、侵入者どもめ」『ついでに情報も吐いてもらおう』ソウカイニンジャたちは油断なくカラテを構えた。相手にとって不足なし。一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
マップ
1ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーは連続バック転で距離をとり、3本のダガーを投擲!キネシスで制御されて奇妙な軌道を描き、3人のハイデッカーたちへ降り注ぐ!「アバーッ!」「グワーッ!」1人が両目を潰され戦闘不能!ナムアミダブツ!「イヤーッ!」バンブーグラスはキツネビへトビゲリ!
SMAASH!「グワーッ!」命中!タケヤリめいたランスキックがキツネビのみぞおちをえぐり、弾き飛ばす!「スッゾ……コラー!」キツネビは血反吐を吐きながらも空中で体勢を立て直し、壁に垂直着地!ワザマエ!「イイイヤァアアアーーーッ!」ソイルフィールドはサイコダガーへ飛びかかる!
サイコダガーは跳躍回避せんとするが、ソイルフィールドの掌から黒い土めいた異様なものが伸び、脚に絡みつく!彼に憑依したニンジャソウルがもたらす「ダークカラテ・エンハンスメント」のチカラだ!「ンアーッ!?」SMAAASH!サイコダガーは床に叩きつけられ負傷!ナムアミダブツ!
『キツネビ=サン!?サイコダガー=サン!?』立て続けに仲間がやられ、デッドローニンはうろたえた。実際強敵、ニンジャチームのアジトにカチコミをかけてくるだけはある。このままでは!「は、ハイデッカーを!」サイコダガーは指示を飛ばす!囲んで殴られればオシマイだ!『了解!』
デッドローニンは気を取り直し、ハイデッカーにカタナで斬りかかる!『イヤーッ!』SLASH!「アバーッ!」即死!「ウオーッ!」キツネビは壁を蹴って跳躍し、空中からスリケンを投擲!SMASH!「アバーッ!」負傷ハイデッカーが即死!「これで3対2だコラー!増援が来る前にブッ殺す!」
2ターン目
「い、イヤーッ!」サイコダガーはキアイを振り絞り、傷ついた脚で跳躍!比較的弱そうなバンブーグラスめがけ、空中からキネシス・ダガーを射出!PASHSHSHSH!「グワーッ!」命中!無視できぬダメージだ!「オノレ!イヤーッ!」バンブーグラスはサイコダガーへ反撃のタケヤリ・キック!
「イヤーッ!」サイコダガーは華麗にブリッジ回避し迎撃キック!SMASH!「グワーッ!」命中!「イヤーッ!」ソイルフィールドが追撃!キツネビがかばう!「イヤーッ!」ブレイクダンス回避!『イヤーッ!』デッドローニンが駆け寄り、手負いのバンブーグラスにテクノ・イアイで斬りかかる!
「い、イヤーッ!」バンブーグラスは紙一重で回避!だが大きく体勢を崩した!「まとめて燃えちまえーッ!」キツネビは瞳に炎を燃やし、掌にエテルを凝集する!「カトン・ジツ!」KA-BOOOOM!「ア」バンブーグラスは死を覚悟した。しかし!「GRRR……イヤーッ!」ソイルフィールドがかばう!
彼は爆炎に両掌をかざし、黒い土砂を射出!炎を絡め取り、包み込み、喰らい、圧縮し……消し去った。「なにィ!?」キツネビは目を剥いた。かなりキアイの入ったカトンだったが、このジツは一体?「アンド・ソイル……火山灰混じりの暗黒の土だ。焼けぬぞ」ソイルフィールドは目を細めた。
3ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーはバンブーグラスへネンリキ・ダガーを射出!「「イヤーッ!」」バンブーグラスは側転回避し、サイコダガーをかばうキツネビへ攻撃!同時にソイルフィールドはデッドローニンへ攻撃!「「イヤーッ!」」見切って回避!ワザマエ!『「イイイヤァアアアーーーッ!」』
デッドローニンは手負いのバンブーグラスをカイシャクせんと斬りかかる!さらにキツネビは再びのカトン・ジツ!SLAASH!KABOOOOM!「「イヤーッ!」」辛うじて回避!「ハァ、ハァ、ハァ……!」バンブーグラスはアドレナリンの過剰分泌により目から血を流し、息を荒げる。潮時か。
4ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーはバンブーグラスへネンリキ・ダガーを射出!「うおおッ!」バンブーグラスは必死で躱し、連続側転で離脱せんとす!「潮時だ!オタッシャデー!」だが、ソイルフィールドは!「俺はまだ逃げんぞ!イイイヤァアアアーーーッ!」キツネビめがけて飛びかかる!
狙うは心臓!どくん……!キツネビはアドレナリンを過剰分泌し、これを「イヤーッ!」紙一重でブリッジ回避!『逃がすか!イイイヤァアアアーーーッ!』デッドローニンは常人の三倍の脚力でバンブーグラスを追跡、斬りかかる!「い、イヤーッ!」バンブーグラスは必死で回避!ゴウランガ!
「逃がすかッコラー!」続いてキツネビも常人の三倍の脚力で跳躍!バンブーグラスに追いつく!「うおおッ!」バンブーグラスは必死で回避!しかし逃げ道を塞がれた!「ここは行き止まりだ!」ナムアミダブツ!
5ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーは必死にネンリキ・ダガーを射出!「イヤーッ!」バンブーグラスは必死で躱す!しかしドアがキツネビに塞がれている!ならば……これだ!「Wasshoi!」バンブーグラスは自らを鼓舞し、突入時に空けた天井の穴へ全力で飛び上がる!このまま追うか、あるいは……!
「サラバだ!ハハハハハ!」ソイルフィールドは嘲笑いながら空中に飛び上がり、黒い土砂を撒き散らして天井の大穴を塞いでいく。一種のドトン・ジツだ。『イヤーッ!』デッドローニンは謎めいた土砂を躱しつつ、ソイルフィールドに斬りかかる!ガキィン!黒い土砂が防御壁となり、防がれる!
「ザッケンナ……コラーッ!」キツネビは怒りを燃やし、カラテを振り絞って跳躍!炎の矢と化してトビゲリを繰り出す!「Wasshoi!」KRAAAASH!「グワーッ!」カラテが黒い土砂を突き破り、ソイルフィールドに届いた!だが……浅い!「ハハハハ……少し面白いな。面白いぞ、お前は……!」
6ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーはキアイを振り絞り、ネンリキ・ダガーをソイルフィールドへ射出!だが黒い土砂に防がれる!「この場所はハイデッカーたちに通報しておいたぞ。逃げたければ逃げ、降伏したければするがいい。ハハハハハ……オタッシャデー!」ソイルフィールドは去っていった。
戦闘終了
エピローグ
「「ザッケンナコラー反社会組織!」」「「スッゾコラー暴力団!」」ドカドカドカドカ……ハイデッカーたちが次々と階段を駆け上り、雑居ビル内をクリアリングして制圧し始めた。2人のニンジャは最低限仕事はこなし、ソウカイニンジャたちに無視できぬダメージを与えていったわけだ。
「……どうすンスか。オナタカミのケツなめろッつンスか」キツネビは苛立ちながら2人に問いかける。『俺は御免被る』「アタシも」「スよね」「けど、ここにはいられないね。死んだら終わり、トンズラするわよ。そして、ソウカイヤの他の連中と合流する」サイコダガーは冷静に状況判断した。
『そうするほかなかろうな』デッドローニンは頷き、サイコダガーを背負った。キツネビは不満げに唸りながら、アジトからハンコや通帳など金目のものを持ち出し、手際よくバイオフロシキに入れていく。大したものもない。後は着の身着のままだ。「じゃ、行きますか。行き先は」「どこかよ」
3人は窓から外へ。そして……KA-BOOOOOOOM! ハイデッカー部隊が踏み込むと同時に、アジトは爆発した。
かくて、オハヤシ・ストリートにあったソウカイヤのシマはアマクダリ・セクトの手に落ちた。サイコダガーたちは闇に紛れて他のシマへと逃亡し、ソウカイヤ中枢部との連絡を取るべく奔走することとなるだろう。果たして彼女たちの、そしてソウカイ・シンジケートの命運は……?
【ゴー・ゲッターズ】終わり
リザルトな
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