忍殺TRPGリプレイ【トゥー・メニー・ルージング・ニンジャズ!】04
前回のあらすじ:ネオサイタマはアマクダリ・セクトにほぼ制圧され、ソウカイヤ・オムラ連合の残党の大多数はその軍門に降った。だがニチョームとその地下には、ネオサイタマ中から反アマクダリ派のニンジャが集結しつつある!アマクダリはニチョーム制圧の下拵えとして工作員を派遣した!
◆
「イヤーッ!」ヘヴィレインは咄嗟にバクチク・グレネードを投擲しつつ、南側へ連続側転!さらに体勢を崩したファイアキラーめがけアサルトライフルを向ける!「ホノオ!」BRTTTTTTT!KABOOOM!ナムサン!なんたる凶悪なタクティクスか!「ンアーッ!」ファイアキラーはバクチクで負傷!
豪雨めいて降り注ぐ銃弾の雨はかろうじて躱したが、無傷とはいかぬ!さらに!KABOOM!ズズズズズ……KRAASH!ビルが爆発し、ヘヴィレインと4人の間に崩れ落ちる!濛々と立ち込める粉塵!これでは追撃も困難だ!「ハハハハハ!このまま市街戦と行くか!」「テロリストのサイコ野郎め!」
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」ドゥームキラーとファイアキラーは倒れたビルを飛び越え追撃!「イヤーッ!」煙を伴ったカメレオンが割って入り、油断ならぬワザマエで攻撃を捌く!いなす!弾く!SMASH!「ンアーッ!」ファイアキラーが迎撃を受ける!無視できぬダメージだ!「弱敵!」
「アイエエエ!」「助けてーッ!」崩れ落ちたビル、爆破されたビルからは住民たちの悲鳴が聞こえてくる!なんたる非道!救出に行くべきか、ここでアマクダリのニンジャたちを倒すべきか?ザクロやブライカンの安否も心配だ!「……ファイアキラー=サン、ここは俺らに任せろ」「了解!」
ファイアキラーは『絵馴染』へ向かう!ザクロと協力して負傷した住民を救出せねば!「あら、ただでさえ人手不足なのにね」カメレオンは挑発的に嘲笑った。「こっちとしては助かるわ」「俺だけで充分だ、アバズレが!」
戦闘継続
マップ
2ターン目
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」ファイアランナーとドミネイターはヘヴィレインへ猛攻!猛攻!猛攻!BLALALAM!BOBOBO!「グワーッ!」ドミネイターの拳が命中!だがジゴクめいた雷雨が視界を遮り、雷鳴と爆音が耳を塞ぎ、周囲からの悲鳴が気を散らす!これもフーリンカザンか!
「「オタッシャデー!」」BOBOMB!カメレオンはスモーク・グレネードを、ヘヴィレインはパルス・グレネードを咄嗟に投擲し、それぞれ西と東の路地裏へ飛び込む!「「イヤーッ!」」ファイアランナーとドミネイターは電磁パルス爆発を側転回避!「逃がすか!」「ネズミ袋はそっちよ!」
「イイイヤァアアアーーーッ!」ドゥームキラーはカメレオンに追いすがり脚めがけてイアイ!SLASH!「ンアーッ!」命中!だが致命的ではない!「イヤーッ!」カメレオンは連続側転回避し、さらにスモーク・グレネードを投擲してタケウチ・ニードルガンを射出!「イヤーッ!」見切って回避!
「イイイヤァアアアーーーッ!」ドゥームキラーは追撃!狙うは頭部!どくん……カメレオンはニンジャアドレナリンを過剰分泌し、これを……SLASH!「ンアアーッ!」躱しきれない!右目が切り裂かれる!サツバツ!「アバッ……許して、助けて……」カメレオンは怯えた表情で命乞いする!
3ターン目
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」ファイアランナーとドミネイターは路地裏へ逃げ込んだヘヴィレインを追跡し、嵐のような猛攻!猛攻!猛攻!どくん……ヘヴィレインはニンジャアドレナリンを過剰分泌しSMASH!「グワーッ!」躱しきれず一発食らう!だが致命的ではない!「そろそろ潮時か」
「イヤーッ!」ヘヴィレインは腕時計型IRC端末を確認し、路地を駆け抜けて北東から離脱した。一方!「イイイヤァアアアーーーッ!」ドゥームキラーは命乞いを受け入れず、カメレオンめがけ猛攻!狙うはもう一方の目だ!「ひッ……アイエエエ!」SLASH!カメレオンは紙一重で失明を回避!
「い、イヤーッ!」血みどろのカメレオンは涙目になり必死で逃げる!彼女のカラテは乏しい!得意のツツモタセ・ジツで変身することもできない!豪雨と出血で視界がぼやけ、足がふらつく!逃げなければ!「タスケテーッ!テロリストが襲ってくるーッ!」カメレオンはニチョームの外へと叫んだ!
「「「市民守るぞコラー!」」」西門の詰め所からハイデッカー部隊が駆け出し、カメレオンをかばう!「アイエエエ……あの男です!私の顔をカタナで切り裂いたのは!」真実!「なにィ!?待て、テロリストはそっちだ!」「「「テロ行為許さんぞコラー!」」」ハイデッカーは銃口を向ける!
そして!『アーッ!ご覧下さい!今!テロリストが!』ナムサン!ゲートの外にはNSTVの撮影クルーがおり、こちらへカメラを向けている!『なんということでしょう!女性が血みどろです!キョート共和国のテロリストは悪逆非道!センシティブですが皆様にはこのまま無修正でお届けします!』
ドゥームキラーはたたらを踏んだ。このままハイデッカーに斬りかかれば完全にテロリスト扱いだ!だが、どうやって説得する?こちらは血まみれのカタナを振るうサイバネ暴漢そのもの!あちらは、少なくとも外見上は、顔を傷つけられて泣いているか弱い女性だ!「ち、違う!俺は……!」
……その時!
???
ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ……! ニチョーム中にサイレンが鳴り響き、ハイデッカーたちが展開!空中には巨大な白いツェッペリンが飛来し、地上に「秩序」「天下」「埴輪」などの漢字サーチライトを照射する!ハイデッカーが所持する移動式治安維持拠点「セイギオオキイタテ」だ!
『こちらはハイデッカー長官ムナミ・シマカタである。ニチョーム・ストリートで破壊活動を行うテロリストたちに告ぐ。今すぐ投降せよ。そうすれば名誉あるセプクを保証する』ツェッペリンのスピーカーから、無慈悲な女性の声が降り注ぐ。『抵抗すればニチョームもろとも滅ぶことになるぞ!』
ナムアミダブツ!なんたるマッチポンプか!ドゥームキラーは必死で冤罪を叫ぶが、土砂降りの雨と爆音にかき消され、誰の耳にも届かない!『治安維持活動、強制執行!』号令と同時にツェッペリンの下部が開き、ハイデッカーやニンジャエージェントがエアボーンを開始!天から下るアマクダリ!
「ブッダファック!」ドゥームキラーは空を仰ぎ、毒づいた。カメレオンはすでに姿形を変え、群衆の中に紛れ込んでいる。ゲートの外には包囲網!「負けるが勝ち、ってこと。マケグミさん」カメレオンは邪悪に微笑んだ。
◆ニチョーム・ウォー……ビギニング◆
【トゥー・メニー・ルージング・ニンジャズ!】終わり
リザルトな