忍殺TRPGリプレイ【シーキング・ザ・トゥルース】02

　前回のあらすじ：ヨロシサンで緊急事態が発生した。クローンヤクザ製造ラインにおいて、ある個体にニンジャソウルが憑依して脱走したのだ。彼はケジメニンジャと名乗り、ヨロシ社員や取引相手を襲撃して殺戮する危険存在である。これを捕獲するため、ヨロシサンはニンジャチームを派遣した！

◆

「ドーモ、ようこそ。ケジメニンジャ＝サン。お会いできて光栄です。……サブジュゲイターです」「イヤーッ！」ケジメニンジャは反射的に後方へバック転して間合いを取り、着地の勢いで隙無くオジギした。「ドーモ、はじめましてサブジュゲイター＝サン。ケジメニンジャです。まだいるな！」

　サブジュゲイターに無言で促され、左右のフスマから男女のバイオニンジャが現れる。「ドーモ、ストームタイガーです」「ラハブです」「ドーモ」一同オジギ。「調査させて貰いました。残念ながら、私は貴方のオリジン、ドゴジマ・ゼイモンではありません」サブジュゲイターは挑発的に笑う。

「ここは彼の邸宅ですらない。偽情報に引っかかりましたね」「ならば貴様らをケジメする」ケジメニンジャは両手にドス・ダガーを構え、三人のニンジャも構えをとった。大気にカラテが満ちる！一触即発アトモスフィア！

戦闘開始

1ターン目

イニシアチブ：サブジュゲイター/SJ（9）→ストームタイガー/ST&ラハブ/RH&ケジメニンジャ/KN（6）

最初からハードモードだ！

SJは連続側転&ヨロシ・ジツ（残り精神力10）、[211425453][663126522516]成功。KNは[1416]回避。

「ヨロシ・ジツ！イヤーッ！」サブジュゲイターはケジメニンジャに飛びかかり、距離をとってジツを発動！「ヌウッ！？」ケジメニンジャの体勢が崩れる！高位ニンジャソウルの憑依者ゆえか即座に制圧は難しいが、隙を作ることは可能！「「イヤーッ！」」ストームタイガーとラハブが襲いかかる！

STとRHは連続側転&攻撃、[1135546][431353]1成功、[42166][565564]5成功&殺伐[2]頭部痛打。KNは回避ダイス5、[63][456]回避！

　狙うは頭部！「イイイ……イヤーッ！」ケジメニンジャは両手にドス・ダガーを構えて高速横回転！コマめいて不規則な動きにより左右からの攻撃を回避した！ワザマエ！「その程度か！ケジメしてくれるわ！イヤーッ！」

KNはカマイタチ・ジツ発動（残り精神力9）、[22413234361]成功。次の手番開始時まで連続側転自動成功、側転ペナルティ無視。「鋼の竜巻」で全員に轢殺攻撃（回避H）を放ち、STとRHに回転連続斬撃（回避UH）！7D6[2651464]成功&3発！STは4発回避して[44][36][26][21]2発命中、残り体力10。RHは[21][41][53][61]3発命中、残り体力5！SJは[63213466163]回避。

　ケジメニンジャの回転速度が上昇し、鋼の竜巻と化す！これは江戸戦争で悪名を轟かせたマンジ・ニンジャのユニーク・ジツ「カマイタチ・ジツ」である！SLASHSHSHSHSH！三人へ刃の嵐が襲いかかる！「イヤーッ！」サブジュゲイターは一瞬早く反応し回避！だが！「グワーッ！」「ンアーッ！」

　ストームタイガーとラハブは躱しきれぬ！緑色のバイオ血液が飛び散り、タタミを汚す！「なかなか手ごわいな」「ケッ！肉の壁で防いでやるさ！」バイオニンジャたちの耐久力は通常のニンジャより高い。しかし……！

2ターン目

SJは連続側転&ヨロシ・ジツ（残り精神力9）、[422511342][461133224622]成功。KNは[4535]回避！STは連続側転&攻撃、即応ダイス5をつぎ込む！[2116556][64423665313]4成功&ナムアミダブツ[3]急所破壊、回避UH2！NKはアドレナリン・ブーストし（残り精神力8）[3253]急所破壊命中！2ダメージを受け残り体力12、ニューロン5、精神力6に減少！

「ヨロシ・ジツ！イヤーッ！」サブジュゲイターが飛び回りながらジツをかける！「ヌウウーッ！」ケジメニンジャはソウルを高ぶらせて振り切る！「スキアリ！イヤーッ！」体勢を崩したところへストームタイガーが渾身のカラテキックを繰り出した！……ドクン！ケジメニンジャはアドレナリンを

　KRAASH！「グワーッ！？」躱せない！痛烈なキックが急所に命中！これがヨロシ・ジツとバイオニンジャの恐ろしさ！「フフ、多勢に無勢。貴方に勝ち目はありません」サブジュゲイターはほくそ笑む。「そういうことよ！クタバレ！GRRRRRR！」ラハブの上半身が膨れ上がる！

RHはヘンゲヨーカイ・ジツ発動（残り精神力5）、[1514411]成功。連続側転&攻撃、カラテ9に即応ダイス4をつぎ込む！[54316][4234514453343]2成功。KNは緊急回避ダイス1を消費し[2]命中！残り体力11！

ファイル:Isnavrhv.jpg - Wikipedia

　ゴウランガ！ラハブは赤いドラゴンめいた姿にヘンゲし、ケジメニンジャへかぶりつく！「グワーッ！」命中！だがケジメニンジャは紙一重で致命傷を躱した！「オノレ！切り刻んでくれるわ！イヤーッ！」鋼の竜巻！

KNはカマイタチ・ジツ維持（残り精神力4）、「鋼の竜巻」で全員に轢殺攻撃、STとRHに回転連続斬撃！7D6[3524666]成功&3発！STは[45][61][13][36]1発命中、残り体力9。RHは回避ダイス11、緊急回避ダイス3を消費し[361][2415][1324][464]2発命中、残り体力3！SJは11D6[61536151224]回避。

　SLASHSHSHSHSH！「イヤーッ！」サブジュゲイターはジュー・ジツの構えで回避！「グワーッ！」「AARGHHH！」ストームタイガーとラハブはまたも躱しきれぬ！「く、クソッタレ！かすり傷よ！」ラハブは怒り狂う！

3ターン目

イニシアチブ：サブジュゲイター/SJ（9）→ストームタイガー/ST&ラハブ/RH→ケジメニンジャ/KN（5）

SJは連続側転&ヨロシ・ジツ（残り精神力9）、[662236141][152453112631]成功。KNは[2215]回避！STは[5451136][135133]1成功、KNは[424]命中！残り体力10！RHはヘンゲ維持（残り精神力4）、[26411][234341642]1成功。KNは[6]回避！

「ヨロシ・ジツ！イヤーッ！」「ヌウーッ！」ケジメニンジャは体勢を崩す！「イヤーッ！」「AAARGHHH！」ストームタイガーとラハブが左右から飛びかかる！KRASH！「グワーッ！」命中！前門のタイガー、後門のバッファローならぬドラゴンだ！しかしケジメニンジャは猛攻を耐える！

KNはカマイタチ・ジツ維持（残り精神力2）、轢殺&回転斬撃！[2156251]成功&2発！STは[25][663][561]回避、RHは[245][445][463]1発命中！残り体力2！SJは[63644511632]回避。

「イイイ……イイイヤァアアーーーッ！」SLASHSHSHSHSH！鋼の竜巻！だが負傷ゆえかジツの影響か、先程よりは回転速度が遅い！「「イヤーッ！」」サブジュゲイターとストームタイガーは跳躍回避！「AAARGHHHH！」ラハブは巨体ゆえか躱しきれぬ！「く、クソが……！」かなりの負傷だ！

4ターン目

大気にカラテがみなぎる！ウルトラハードモード突入！

SJは連続側転&ヨロシ・ジツ（残り精神力8）、[633444131][314611664164]成功。KNは[2435]命中！精神力ダメージ2D6[26]3で割って1+2＝3！KNは残り精神力-1、昏倒！

　サブジュゲイターはこめかみに指を当て、ジツを放つ！「ヨロシ・ジツ！イイイヤァアアーーーッ！」「ぐ、グワーッ！？」ナムサン！ケジメニンジャの動きが止まり、回転が停止し、ドス・ダガーを手放してその場に崩れ落ちる！「フーッ……少々手間取りましたが、取り押さえましたよ」

戦闘終了

エピローグ

「バカな……」サブジュゲイターは傲慢に微笑みながら、ドゲザ姿勢をとったケジメニンジャを踏みつける。「貴方を服従させる（サブジュゲイト）。これがヨロシ・ジツです、ケジメニンジャ＝サン」「……！……！」ケジメニンジャはドゲザしたまま動けない。「そのようにできています」

「貴方のニューロンや遺伝子の構造は、ニンジャソウル憑依によって多少変わったようですが、結局はクローンヤクザと同じ。パターンを掴めば問題ありません」ケジメニンジャは糸の切れたジョルリ人形のように動けない！「私一人で戦ったとしても結果は同じだったでしょうが、ご苦労様でした」

　サブジュゲイターはアルカイック・スマイルをストームタイガーとラハブに向ける。二人は本能的にオジギする。くびき（juga）をはめられた農耕用バイオ水牛のように。サブジュゲイターはケジメニンジャを立ち上がらせ、オメーンを取らせる。「なるほど、クローンヤクザです。驚いたものだ」

　彼はその顔に右掌を被せた。「喜びなさい、貴方には使い道があります。ヨロシサンのために働く忠実な下僕としてのね。自我を上書きして差し上げます」彼はアイアンクローめいて顔を鷲掴みにした。「……イィヤーッ！」ケジメニンジャは電気ショックを受けたように激しく痙攣！絶叫する！

「グワーッ！グングワーッグワーッグワァァーッ！」ナムアミダブツ！「グワーッ！……」

◇

　ケジメニンジャは己の足元に打ち寄せる冷たい水を知覚した。打ち寄せる波である。彼自身と砂の他には地上に何もない。真夜中の空はオブシディアンめいて荘厳であり、ただひとつ黄金の月が高輝度LEDボンボリめいて輝いていた。いや。月ではない。まるくないのだ。あれは黄金の立方体だ。

　ゆっくりと回転する不可思議なオブジェクトをケジメニンジャはただ見上げるのだった。説明のつかぬ憧憬を掻き立てる、超自然の存在だ。あれは何だろう？そしてこの夢は？そう、夢である、ここに立つ彼はビョウキトシヨリヨロシサンビョウキトシヨリヨロシサン静謐な光景をビョウキトシ汚す

　ヨリヨロシサンビョウキヨロシサン製薬のトシヨリヨロシサン社紋ビョウキトシヨリヨロシそしサンビョウキてトシヨリヨロシサンビネンブツめいたョウキトシヨリヨロシサンビョウキトシフレーズが邪悪にヨリヨロ意識を塗りシサンビ潰ョウキすトシヨリヨロシサンビョウキトシヨリヨロシサン

◇宜◇

「フーッ……後は、連れ帰って調整しましょう。では」「「ハイ」」サブジュゲイターは昏倒したケジメニンジャをストームタイガーに担がせ、悠然と外へ踏み出す。「いい庭園ですね。いずれ私も、このような庭園を所有し、優雅に暮らしたいものです」彼は目を細め、プリンスめいて微笑んだ。

【シーキング・ザ・トゥルース】終わり

リザルトな

評価：A　ケジメニンジャを捕獲し、サブジュゲイターが負傷することもなく、全員生還した。万札60を3人で山分けし、名声+1、余暇4日を獲得。1人頭20。ケジメニンジャの万札10はSJが獲得。