忍殺TRPGリプレイ【ドラゴン・ナイト】02
前回のあらすじ:フジサンで起きている異変を調査するため、ドラゴン・ドージョーの三人はナンシー、イグナイトとともに山頂へ到達した。そこではケイトー・ニンジャとサツガイが、スペルバウンドを連れて儀式を行っていた。このままではヌンジャが降臨し、人の世が終わる。その時だ!
◆
『Wasshoi!』
『イーヤヤヤヤヤ!』「イーヤヤヤヤヤ!」アンブッシュからの猛烈な連続攻撃を、ケイトー・ニンジャは全て弾き返す!タツジン!「ドーモ、ケイトー・ニンジャです。なにやつ!」アンブッシュ者は凄まじいキリングオーラを放ち、アイサツした。『ドーモ、ナラク・ニンジャです……!』
◆
各キャラクターのステータス表は決断的に省略します。前回をご覧下さい。
現実世界の富士山の火口は直径780m。巨大トリイはネオサイタマからでもかすかに見えるといいますから、火口をまたぐほどに巨大なのでしょう。ネオサイタマからシルエットが見え、トリイに太陽が入るといいますから東西を向いているとも思われますが、ポールシフトや磁気嵐もあって方角は混乱していそうです。ネオサイタマ中心部のマルノウチ・スゴイタカイビルから見てフジサンから、すなわち西から日が昇ることすらありますし、フジサンがネオサイタマ北西(南西ではなく)にあるという描写もありました。この次元(あるいはオヒガンと現世の境)では、現実世界のそれめいて火口南側にそびえ立っていることとします。またニンジャの脚力は常人の三倍以上あるため、かつオヒガンが近いため、相当な速度で移動できます。ご了承下さい。
山頂南側・トリイ前
ニューロン抵抗判定、難易度UH。DYは[244466463]、FFは[123532]失敗、BEは[546643]、IGは[4663615]、KNは17D6[23226336243224342]成功。FFはナラクへの攻撃難易度+1。戦ってはいけない。
「ナラク・ニンジャ……聞いたことはあるな」ケイトー・ニンジャは唸る。「平安時代に突如現れ、数多のニンジャを殺戮したという」『然様。儂は、全てのニンジャを殺すニンジャ、ニンジャスレイヤーだ。当然オヌシも殺す。ソウカイヤ、ザイバツ、ドラゴン・ドージョー。全て滅ぼす』
ナムアミダブツ!『そして無論、ヌンジャを……カツ・ワンソーを殺す!ニンジャ殺すべし!グググ……グググハハハハ!』「ンアーッ!」ユカノが頭を抑えて倒れ込む!凄まじいキリングオーラとニンジャ存在感、そして禁じられたヌンジャの名を聞いたために、記憶が混乱しているのだ!
「フン。そのようなことは、誰にもできぬ」ケイトー・ニンジャはカラテを構えた。指先に緋色の稲妻が閃く。『否。カツ・ワンソーがいかに滅んだかを知っておろう。殺せる』ナラク・ニンジャもカラテを構える。「ならば、おとなしく待っておればよかろう。我らはあの御方を再臨させんとする者」
ケイトー・ニンジャが嘲笑う。「そして、あの方を見よ。あれなるは、サツガイ=サン。ヌンジャの影にして権化なる存在。貴様のカラテでは、あの方の足元にも及ばぬわ!」フェイスフルたちは固唾を呑んで見守り、ユカノとナンシーをかばう。この場に長居するのは危険すぎる。だが!
「ニンジャ、スレイヤー」フェイスフルがつぶやく。ユカノとナンシーも頷く。あれはニンジャスレイヤー。ナラク・ニンジャ。ドラゴン・ゲンドーソーによってフジキド・ケンジの中に封じ込められていた、太古の邪悪なるニンジャソウルだ!ユカノはあれに遭遇し、殺されかけたことさえある!
ならば、フジキド・ケンジはどうなった。死んだのか、消えたのか、それとも。「ユカノ=サン。どうします」「……逃げるわけには……行きません。私だけでも、彼を……フジキドを……呼び戻さねば」「あのニンジャたちに立ち向かえるのは、あの状態の彼だけよ。ウカツに呼び戻せば……」
ナンシーは必死でニューロンを回転させる。ニンジャたちのカラテでかばわれているとはいえ、相手は桁が違う。格が違う。彼らのイクサに巻き込まれれば、ユカノたちも死ぬ。「漁師がカチグミ。ナラク・ニンジャ=サンがあいつらを撃退したあとで、呼びかけましょう」「わかりました」
『ググググググ……!』「クキキキキ……!」ナラク・ニンジャとケイトー・ニンジャ、両者の間の大気が歪む!一撃必殺アトモスフィア!
戦闘開始
1ターン目
イニシアチブ(一騎打ち):ケイトー・ニンジャ/KN(17)→ナラク・ニンジャ/NN(10)→KN(9)→NN(5)
大気にカラテが満ちている!最初からハードモードだ!
KNは連続側転&連続攻撃4(ボックスカラテで+1)、精神力1を消費し(残り29)電磁ダメージボーナス2、鉄拳で痛打+1。[24432122525251416][43236][54615][25426][54521]1成功&痛打、3成功&痛打、2成功&痛打、2成功。NNは回避ダイス18、回避難易度HARD![234][621][535][255]1発命中!5ダメージ食らい残り体力28!残り回避ダイス6!ヤバい!
「イヤーッ!」ケイトー・ニンジャが飛びかかる!緋色の稲妻を纏った拳が閃き、凄まじい連打を浴びせかける!「シューシュシュシュシュ!」『グワーッ!』ZZZT!命中!ナラク・ニンジャがうめく!『ヌウーッ、こやつの肉体が限界か……なんたる脆弱!』「クキキキキ!ほーれ見たまえ!」
NNは連続側転&連続攻撃4、[126141543642][361211][346461][156125][53652]1成功、2成功&殺伐、3成功&殺伐、3成功&殺伐。出目[441]脚部破壊2つ&弾き飛ばし。全て痛打+2かつ火炎ダメージ+1。KNは回避ダイス19、回避難易度HARD![446][466][114][142]2発命中!5ダメージを2発受け残り体力50、弾き飛ばされる!残り回避ダイス7!カラテ16、脚力7に減少!
だがナラク・ニンジャは獣じみて低い姿勢を取ると、色付きの風と化してケイトー・ニンジャへ飛びかかる!『AARGHHH!』ハヤイ!「ぬうっ、うっ、グワーッ!?」ケイトー・ニンジャは捌ききれず痛烈なダメージ!黒く燃える炎が脚を焼き、パンチを食らって弾き飛ばされる!ゴウランガ!
KNは17マスも弾き飛ばされたうえ、脚力7なので連続側転しても届かない。連続側転で飛び離れつつスリケン連射![21313565232255655][1152263][2252415][415153]3発成功、時間差、電磁ダメージ+1で1発2ダメージ。乱射すると回避ダイスが2減るためやめる。回避難易度NORMAL。NNは「スリケンの見切り」を持つが、KNは「回避予知」を持つため回避難易度はNORMAL以下にならない。[126][256][23]1発命中!2ダメージを受け残り体力26!
「チィーッ!ならば!イヤーッ!」ケイトー・ニンジャは連続側転でさらに距離をとり、緋色の稲妻を纏ったスリケンを連射!『グワーッ!』ZZZT!命中!双方ともなんたる強さ!「ちょうどよいハンデよ!」
NNは連続側転&スリケン連射、「憎悪」で射撃ダイス+6され18![231132662245][616234316][333122352]2発成功、時間差。KNは[2622][63331]回避!
『イヤーッ!』ナラク・ニンジャは連続側転で追いかけ、スリケンを投擲!「イヤーッ!」回避!「クキキ!貴様は射撃戦に比較的弱い!」ケイトー・ニンジャは嘲笑い、サツガイから離れた位置へとナラク・ニンジャを誘う!
KNは17+14=31マスNNから離れたが、NNは18マス近づいた。差し引き13マス離れている。1ターンに2回連続側転できるとして、2ターン目に両者の間は5マスまで縮まり、3ターン目の2回目の連続側転でNNが追いつく。
2ターン目
連続側転は双方自動成功。KNは[4334433][1411523][264516]2発成功、回避ダイス19。NNは[16532][3115]回避。[561136142][522623566]2発成功、回避ダイス11。KNは[61124][12465]回避。
KNは[6441545][2454316][564454]3発成功。NNは[432612][34622]回避。[144114125][435625362]2発成功。KNは[314521][33564]回避。
3ターン目
KNは[2436335][5233421][444464]3発成功。NNは[4263][6543][2331]1発命中!2ダメージを受け残り体力24![635555563][233336562]2発成功、KNは[51514][64655]回避。
KNは[3352512][1611661][223653]3発成功、NNは回避ダイス8、緊急回避ダイス2を消費し(残り6)[243][254][3154]回避!
「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』「イヤーッ!」『イヤーッ!』稲妻と黒炎を放つ竜巻と化してスリケン応酬!
そして!「イヤーッ!」ZZZT!『グワーッ!』ナムサン!ケイトー・ニンジャのスリケンがナラク・ニンジャにまたも命中!「クキキキ!手数と威力が違う!」『ヌウーッ!』ジリー・プアー!否!『イヤーッ!』「イヤーッ!」追撃のスリケンをブリッジ回避!ワン・インチ距離へ飛び込む!
NNはKNへ追いつき連続攻撃4、[353615][355516][454463][43416]3成功&殺伐、4成功&殺伐、2成功、1成功。殺伐出目[42]脚部破壊&頭部痛打。1発3ダメージ、殺伐は4ダメージ。KNは回避ダイス11、[665][363][214][53]1発命中!3ダメージを受け残り体力47!
『イイイヤァーーーッ!』「グワーッ!」凄まじい連打!ケイトー・ニンジャは致命的な打撃を捌くが躱しきれぬ!不浄の炎がまとわりつく!『ググググググ……追いついたぞコワッパ!カラテを見せよ!』「ヌウーッ、ナメるな!ケイトー・ニンジャの武を畏れるがよい!」カラテがみなぎる!
◆
トリイ前
「……スゴイ」フェイスフルは震える。神代のニンジャたちのイクサは、あんなにも凄まじかったのか。加勢するなど不可能だ。たちまちネギトロにされてしまう!「アイエエエ……!」『おい、どこへ行く』スペルバウンドはユカノたちに助けを求めようとするが、首根っこをサツガイに掴まれた。
『俺とお前がいないと、門が開けないだろ。ガンバレ』「アッハイ」スペルバウンドは涙とヨダレと鼻水を垂らし、瞳がぐるぐると回転している。オヒガンが接近し、彼/彼女を操るオモイ・ニンジャのパワーも増大しているのだ。『始めるぞ』「ヨロコンデー」二人は巨大なトリイに両手を掲げた。
黒雲と吹雪と雷鳴の中、地水火風は激しく変動する。大地は揺れ動き、あちこちで稲妻と竜巻が起こる。サツガイとスペルバウンドは、同時に同一の呪文を紡ぎ出す。門を開くための禁断のコトダマを。
EL ELOHIM ELOHO ELOHIM SEBAOTH
ELION EIECH ADIER EIECH ADONAI
JAH SADAI TETRAGRAMMATON SADAI
AGIOS O THEOS ISCHIROS ATHANATOS
AGLA AMEN
呪文が完成した。トリイの中がまばゆく光り輝き、黒い闇に覆われる。それは聞いた者の魂を削り取るような轟音と共に、ゆっくりと開いた。
第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると私は、一つの星が天から地に落ちてくるのを見た。……そして、底知れぬ所の穴が開かれた。穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、太陽も空気も暗くなった。その煙の中からいなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が彼らに与えられた。彼らは、地の草や全ての青草、また全ての木を損なってはならないが、額に印のない人たちには害を与えてもよいと言い渡された。
……騎兵の数は二億であった。……乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当てをつけていた。それらの馬の頭は獅子の頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが出ていた。この三つの災害、すなわち彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。(新約聖書『ヨハネの黙示録』第九章より)
その時、フジサンの上空を見上げたものは、恐るべきものを見……正気を失った。ゴーン・ゴーン・ゴーン。ゴーン・ゴーン・ゴーン。鐘めいた音が反響する空は黄色かった。空を染めるのは太陽ではない。太陽はタイ・ジイの影に過ぎない。黄金立方体が輝いている。その光だ。
黄金立方体から横へ伸び……曲がりくねって、少しずつ、少しずつ下降する道は、大いなるものたちの為の道だった。ダイミョ行列、ヒャッキ・ヤギョ、ワイルドハント……。それはモータルが正視してはならぬ圧倒的な事象である。すなわち、リアルニンジャの行進である。
行列の先頭をゆく矮躯の存在は片手にチョウチンを掲げ、片手に鈴を持って、「エイッ! エイッ! 火の用心!」と叫んでいる。これはセンド・ニンジャ。ヒャッキ・ヤギョの先頭をゆくのは常にこの者である。その少し後に、さらなるリアルニンジャ達が連なる。
ニンジャ装束と頭巾を身に着けた彼らの姿は人に近い。その身体が極めて大きい者も居れば、モータルと変わらぬ者もいる。角を生やした者、長い手で奇妙な印を描く者、ケラケラと笑う者。ヤイバ・ニンジャ。アラシ・ニンジャ。クロヤギ・ニンジャ。サナダ・ニンジャ。パズズ・ニンジャ。
徒歩の者がほとんどだが、なかには馬上の者、牛車にひかせる者もある。どれも邪悪である。正視してはならぬ。「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ……!」フェイスフルはブッダに祈る。マッポーカリプスだ。古事記に予言されし世界の終末、マッポーカリプスが到来したのだ……。
『MWAHAHA……BWAHAHAHAHAHA!』明らかに尋常ではない周波数の笑い声。その笑いには力があった。荒涼とした砂漠の色のマントを風になびかせ、サツガイはトリイに向かって両腕を広げた。砂漠色のフードの下は闇であり、そこに宇宙めいて無限の星々が瞬いている。彼は笑い続けた。
◆
山頂西側
「ブッダ……オーディン……クライスト……!」山頂西側、ヴァレイ・オブ・オオサワの頂上。ハウスバーナーは息を呑んだ。直視してはならないものが、噴煙の彼方で蠢いていた。「見てはダメ」ヤモトが手を引っ張る。「何よ、アレは」ポイズンバタフライは薄目を開け、直視しないよう山頂を見た。
ナラク・ニンジャは、彼らを無視して通り過ぎた。けれど。「起きてはならないことが起きている」ヤモトは震えていた。涙を流していた。人の世が終わる。古事記に予言されしマッポーカリプスだ。このままでは、アサリが死ぬ。守りに行かねば。「止めなければ」「どうやって」「待って」
三人は周囲に気配を感じた。不気味な影が蠢いている。それは空から火山弾めいて降り注ぎ、あるいはひび割れた地面から湧き出し、実体化しつつある。漆黒の装束と黒漆塗りの防具。ニンジャである。だが顔はなく、声を発することもない。「……ニンジャソウルだ」ヤモトがつぶやく。
◆フェイスレス(種別:超常存在)×3
カラテ 5 体力 5
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ - 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 5/5/2/-
◇装備や特記事項
●デミニンジャ:交渉・会話不能、スリケン投擲可能、連続側転自動成功、
回避ダイスなし、精神力使用不能 複数体による攻撃・射撃はまとめて回避不可能
●痛烈な一撃:近接攻撃の出目66で痛打、666で痛打+1、回避難易度+1
「俺たちに憑依したニンジャソウルも、こうやって降って来たのか」ハウスバーナーは覚悟を決め、ナイフを構える。一発でも食らえばオシマイだが、まだ戦える。ヤモトとポイズンバタフライもカタナを構えた。エンハンスの炎も光も、もはやなし。だが、カラテがある!
戦闘開始:1ターン目
イニシアチブ:ハウスバーナー/HB&ポイズンバタフライ/PB&ヤモト・コキ/YK(6)→フェイスレス/FL(2)
大気にカラテが満ちている!最初からハードモードだ!
HBはSFSで連続攻撃5、崩れ状態とみなし攻撃難易度EASY。[515][616][212][543][356]4発成功、痛打2発、1発は殺伐。FLは回避ダイスを持たないため全て命中、即死。PBは強化強連続攻撃、[66615][633543]4成功&ナムアミダブツ、3成功。出目[6]即死。YKは強化精密連続攻撃、[4445][3522]2発成功。FLの残り体力3。FLは1D6[1]HBへ連続側転しながら攻撃、[25466]痛打+1。HBは[553412416161431]4成功回避&迎撃のサソリ・キック!1D6[2]=2ダメージを与え残り体力1。
「「「イイヤアァーーッ!」」」SLASHSHSHSHSH!三人の刃が閃き、顔なきニンジャたちを切り刻む!「「アバーッ!サヨナラ」」二体が爆発四散!だが一体が残存!ハウスバーナーへ飛びかかる!「アミーゴ!」KRASH!サソリ・キックで迎撃!ZANKZANKZANK……周囲に新手が三体出現!
2ターン目
HBはSFS、[316][461][136][251][336]5発成功、4発痛打。体力1のFLと新手のFL1体を倒す。残り2体。PBは強化強連続攻撃、[32132][533511]1発成功、FL1体に2ダメージを与える。YKは強化精密連続攻撃、[546][3146]2発成功、ともに痛打。FL1体を倒す。残り1体。1D6[1]HBへ連続側転&攻撃、[44162]1成功。HBは15D6[1263424444361652]4成功回避&サソリ・キック![5]=5ダメージを与えて倒す!
「「「イイヤアァーーッ!」」」SLASHSHSHSHSH!三人の刃が閃き、顔なきニンジャたちを切り刻む!「「「アバーッ!サヨナラ」」」三体が爆発四散!一体が残存!ハウスバーナーへ飛びかかる!「アミーゴ!」KRASH!サソリ・キックで迎撃!「サヨナラ!」爆発四散!「まだ来るか!?」
ZANKZANKZANK……周囲に新手が三体出現!「きりがないわ!」「こいつらを相手にしてもしょうがねェ!……トリイの近くに、車が止まってるぞ」「車?こんな、フジサンの頂上に?」「そっちへ行こう!」ヤモトが頷き、二人も頷く。ここにとどまっていれば、囲んで殴られるばかりだ!
トリイ前
「「「「「ンアアアーーッ!」」」」」ユカノたち五人は、頭を抑えて狂い悶える。彼女たちの周囲には、顔なしニンジャたちは出現していない。トリイから放たれるエテルが強すぎるのだ。上空からキンカク・テンプルが近づき、ヒャッキ・ヤギョが降りてくる。目指すは、フジサン山頂の大トリイ。
あれが地上に降り立てば、人の世は終わる。リアルニンジャが一人顕現するだけでも、ネオサイタマが滅ぶかも知れぬ。それほどの存在だ。そして、ユカノは……!「フジキド……!お祖父様……!」ケイトー・ニンジャのコトダマによりユカノの自我が乱れ、記憶が01に侵蝕される!「私……私は……!」
ニューロン判定、難易度UH。「知識:古代ニンジャ文明」で+2。11D6[22345313653]成功。精神力1を消費し(残り11)チャドー呼吸。11D6[15642442556]2成功。
「スゥーッ……ハァーッ……!」ユカノは、チャドーの呼吸を行った。ヘイキンテキを保たねば。今、自分に何ができる。あのリアルニンジャの言葉は。惑わされるな。お祖父様なら、フジキドなら、どうする。ドラゴン・ドージョーの跡取り、ユカノならば。「止め、なければ」顔をあげる。
連続側転。8D6[55624625]成功。周囲の岩を用いて、サツガイめがけてトライアングルリープキック!7D6[6421653]4成功&殺伐!出目[3]急所破壊!サツガイは6D6[315411]回避。
ユカノは、車の外へ飛び出す!「キエーッ!」岩場を駆け抜け、トリイの前へ!黒くそびえ立つ熔岩柱を足場に三角飛び!サツガイめがけトビゲリを放つ!ドラゴン!『なんだ、お前』サツガイが振り向き、片手で受け止めた。『昔ならともかく、そのカラテで何ができる』ユカノへ掌を向ける。
「ユカノ=サン!」フェイスフルが叫ぶ!彼女を、止めなければ!「行きなさい」ナンシーが頭を抑えながら言う。「彼女に、加勢して!あの現象を止めなければ!」「「「了解!」」」三人のニンジャたちも車を飛び出す!
戦闘開始
【続く】
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