忍殺TRPGリプレイ小説【アー・ユー・レディ・ファイア】
邦題:火の準備は良いか(Are you ready Fire)
ドーモ、三宅つのです。これは、ニンジャスレイヤーTRPGのラブサバイブ=サン作オリジナルソロシナリオ「ニンジャとマッサージ」を元にしたリプレイ小説です。やや改変していますが、ネタバレにご注意下さい。
原作はデッドリー・ヴィジョンズの指圧回『サムズ・オブ・デス』です。ミニマルな起承忍殺の短編ですね。今回挑むのはこの女ニンジャです。
◆ヤクシニー(種別:ニンジャ)
カラテ 5 体力 7
ニューロン 3>5 精神力 5>0
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 3 万札 36>13
DKK 0 名声 1
◆装備や特記事項
☆カトン・ジツLV3
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◆テック・フルヘルム&タクティカルスーツ:体力+2
○立ち位置や性格:違和感や外部存在(現地採用のヨゴレニンジャ扱い)
○生い立ち:ピンハネ シナリオクリア時やモータルハント時に万札+1
◉知識:犯罪、ストリートの流儀 ◉交渉:威圧
能力値合計:20 回避ダイス:6
◆忍◆
つの版ニンジャ名鑑
【ヤクシニー】
ヨタモノたちに薬物前後されかけた女性にニンジャソウルが憑依。暴走してカトン・ジツでヨタモノを皆殺しにしたが、ナーギニーとモンスメグに倒され手下となった。胸は豊満である。
◆殺◆
覚えておいででしょうか。ザイバツのネオサイタマ橋頭堡のひとつに所属しており、普段はコメダ・ストリートでフリーランスの傭兵として活動している女ニンジャ、ヤクシニー=サンです。モンスメグ=サンの秘密アプレンティスですが、ザイバツでの出世は望むべくもないですし、ニンジャだとバレるとソウカイヤのスカウトが来て面倒なので、ニンジャだということは内緒にしています。もともとストリートの人間だったので馴染んではおり、食い扶持程度は稼げています。ザイバツに対する忠誠心は特になく、モンスメグやナーギニーたちへの恩義で協力関係にあるといったところでしょうか。
前回の冒険で余暇4日を概念的に取得し、万札36とテック・フルヘルム、タクティカルスーツをゲットしました。破格の報酬です。とりあえずニューロンを鍛えることにし、モンスメグ=サンとザゼン鍛錬を行います。万札6を支払って2D6=[11]=2<3=失敗!2日目は[22]=4+1=5>3=成功。3日目は[24]=6>4=成功。ニューロンが5まで成長しました。4日目は万札5を支払って「常人の三倍の脚力」を身に着けます。消費万札は18+5=23。かなり強力にはなりましたが、成長の壁が立ちはだかっています。
それでは、やっていきましょう。
◇🎲◇
序
ネオサイタマ、コメダ・ストリート。ウシミツ・アワー。重金属酸性雨は小止みになり、黒い雲の間からドクロめいた月が地上を見下ろしていた。
月明かりに照らされて、若い女性がひとり、道をそぞろ歩いている。このストリートを、うら若き女性が深夜にひとりで徘徊するなど、絶対にしてはならない行いだ。彼女にもそれは身にしみてわかっていたが、今はどうということはない。彼女は、ニンジャだからだ。
「……ふぁ……眠ィ……」豊満な胸、赤い髪、顔に剣呑なタトゥーを入れた彼女は、見るからにカタギでない。名はアムラ・ヤシャコ。ニンジャとしての名はヤクシニー。このストリートで生まれ育ち、持ち前のキアイと暴力で彼女なりにストリートを守ってきた彼女が、ニンジャになったのは数ヶ月前だ。
ヨタモノの集団に襲われ、強制薬物前後されそうになった瞬間、眠っていたニンジャソウルが目覚め、彼らを皆殺しにしたのだ。暴走していた彼女を止めたのは、ザイバツ・シャドーギルドというキョートのニンジャ秘密結社の零細出先機関。恩義を感じたヤクシニーは、彼らに協力することにした。
ザイバツは格差社会を標榜しており、表向きはニンジャはモータルを支配する存在として平等だと謳っているが、実際はキョート貴族の派閥が幅を利かせ、ネオサイタマや下級階層の出身者の出世は望むべくもないという。ブルシットだ。自分の師匠となった女ニンジャ・モンスメグらも左遷組だ。
ならば、なおさら協力せねばなるまい。ナーギニーはバイオニンジャで、バイオインゴットがないと生存できないというし、彼女らを生き残らせるためなら働いてみせる。鍛錬もしよう。「……けど、眠ィな……」連日の厳しいザゼン鍛錬と、ニンジャ脚力の鍛錬により、今の彼女のニューロンは限界だ。
ニンジャといえども肉体的・精神的ストレスとは無縁ではいられない。この疲労をなんとかしなければ、満足に眠ることもできまい。スシ、サケ、セントー、オイラン……どれも今ひとつピンと来ない。そう思いつつストリートのネオン看板をぼんやり眺めるヤクシニーの目に、ある看板が映った。
「パワー・チャン」「シアツ・マッサージ」「一時間980円」
シアツ・マッサージ!熟練の指遣いで身体の疲れを揉みほぐす、ネオサイタマではポピュラーなリラグゼーションだ。その存在を知覚した途端、彼女の全身の骨肉と神経が疲労を訴える。しかも安い!今の懐事情でも利用できる価格だ。彼女は看板を掲げたビルへ、吸い寄せられるように入っていった。
パワー・チャン
うすら寂しい交差点に面した、何の変哲もない雑居ビル。その4階までエレベータで上がると、くだんのシアツ店がある。「オジャマシマス」入口のノーレンをくぐると、ハーブや柑橘類の香り。スズメが描かれた美しいビヨンボ(屏風)の前にアロマディフューザーが置かれ、香油を焚いているのだ。
「小洒落た店じゃねェか、こンなとこに」ヤクシニーはゼンめいて精神をリラックスさせた。ザゼン鍛錬でも奇妙なにおいのセンコを焚いたりしたが、こちらの方が精神には良さそうだ。室温や湿度も適度に調整され、ごく小さな音量でゆったりと流れる音楽も心地よい。まるでニルヴァーナだ。
「イラッシャイマセ。今日はどうされましたか?」奥から現れたのは、シアツ施術衣に身を包み、口元をマスクで隠した大柄な男だ。威圧感は少なく、人が良さそうにニコニコと笑い、オジギを繰り返している。このような空間を作り出すほどには奥ゆかしい人物だろう。ヤクシニーは警戒を解いた。
「ちょっと疲れてて、眠気が強くてね。アタマの使いすぎかも」「それはそれは!ではまず、こちらのメニューをご覧下さい」壁に貼られたメニュー表を見ると、通常の施術料金は1時間あたり3000円。その上に大きくバツ印が書かれ、「980円」「サービス中」「実際安い」のショドーが踊っている。
なかなか魅力的だ。ヤクシニーは微笑み、1000円の貨幣素子を差し出した。「こういうとこ来るのは初めてでさ。お任せするよ」「承知いたしました。一度体験していただければ、その素晴らしさを実感されることでしょう」店主は深々とオジギし、更衣室へ案内した。「セク・ハラしたら殺すぜ」
「滅相もない!当店は私しかスタッフがおりませんが、大変健全で優良でございますから!」「念のためさ。こんな場末にこんな店、場違いに思えて」「テナント料が安かったものですからね」「治安も悪いぜ。気をつけなよ」「アリガトゴザイマス」ヤクシニーは手を振って更衣室へ向かう。
ロッカーに荷物を預け、ユカタに着替えて戻ると、施術台の準備ができていた。「それでは私、シアツ・マイスターのイビヒラが施術させていただきます」「ヨロシク」ヤクシニーはうつ伏せに横たわり、背中を無防備に晒す。「ああ、タトゥー入ってっけど」「問題ございませんよ。タオルかけます」
当然だが、テック・フルヘルムやタクティカルスーツを装備して施術を受けることはできない。
マッサージな
ヤクシニーは背中にタオルケットをかけられ、中央部が凹んだマクラに顔を埋める。アロマと音楽がリラグゼーション効果をもたらす。「では、背中、両腕、肩や首という順番でシアツいたします」イビヒラが軽く指や掌で触り筋肉の状態を確かめる。柔らかいプロの手だ。「だいぶ凝ってますねえ」
「胸が豊満なもんでよ」「ハハハ、それもございますか。ではほぐしていきます。痛ければすぐに言ってください」イビヒラは肩甲骨に親指を添えた。
ワザマエ判定、難易度NORMAL。6D6で[512554]=4成功。精神力1回復。
カラテ判定、難易度NORMAL。5D6で[43411]=2成功。精神力1回復。
ニューロン判定、難易度NORMAL。5D6で[35542]=3成功。精神力1回復。
「フン!フンッ!フンッ!」マイスターの親指と掌が的確にツボを刺激し、こわばった筋肉や筋膜、関節を揉みほぐしていく。「アーイイ……」ヤクシニーは喜びの声を漏らす。「お客様、なかなか鍛えておられますね」「体が資本さ」ニンジャ回復力が刺激され、精神力が回復していくのを実感する。
「一通り施術しましたが、特に気になっている部分はございますか? そこを少々強めにいたしますよ」「ン、じゃあ……肩を頼む」「ヨロコンデー」
ニューロン判定、難易度HARD。5D6で[31261]=1成功。精神力2回復。これで限界値の5まで回復した。さらに緊急回避ダイス+2。
「フン!フンッ!フンッ!」マイスターの親指と掌が的確にツボを刺激し、こわばった筋肉や筋膜、関節を揉みほぐしていく。「おおっ、こりゃいいぜ……!きく、きく……!」豊満の重みと日頃の疲れ、慣れぬザゼンで硬くなっていた首や肩の筋肉が、重しが取れたように柔らかく、軽くなっていく。
スペシャルプログラムな
「いやあ、きくな。これで安眠できそうだ!」「それは何より。最後にスペシャル・プログラムも体験していただきますれば、朝までぐっすりですよ」イビヒラは目を細めた。「もちろん、料金は先ほどお支払いいただいたぶんに含まれますから、ご安心を」ポスターにも実際そう書かれている。
「オーケイ、オーケイ。頼む。また疲れたら来るぜ。知り合いにも紹介しとくよ」「今後ともご贔屓に……では」イビヒラは両掌を彼女の腰にあてた。「ああそうだな、腰や脚も……」だが、その時!
ニューロン判定、難易度HARD。5D6で[31262]=成功!
「……!?」ヤクシニーの鋭敏なニンジャ感覚は、奇妙な感覚を覚えた。イビヒラの両手から謎めいたカラテの流れを感じる。そして、これは!イビヒラから感じるのは、それだけではない!ニンジャソウルの脈動する感覚だ!ヤクシニーは瞬時に警戒した。だがうつ伏せ体勢では無防備そのもの!
どうやら彼はニンジャのようだ。しかし、邪悪とは限らない。客がニンジャであるとも感づいていないかも知れない。ニンジャだと他人に露見すればいろいろ面倒なため、彼女は普段意識してニンジャ存在感を隠しているのだ。イビヒラの施術によって健康が回復したことは事実。このまま様子を見る。
イビヒラは、ヤクシニーの腰に押し当てた親指にさらなる力を込めた。その太い腕に血管が浮かび上がり、皮膚を透かして、不浄な緑色の燐光を放つ血流が現れる。「フシューッ……!」彼は捕食動物めいた息を吐き、マスク……否、メンポの中で邪悪な笑みを浮かべる!危険だ!
カラテ、またはジツ+ニューロンで抵抗判定、難易度NORMAL。3+5=8D6で[51641142]=成功!
「イヤーッ!」イビヒラのジツが発動!カラテ波動が肉体へ送り込まれる!だが同時に、ヤクシニーはカッと目を見開き、イビヒラの手が当たっている部分に体内のカラテを集中させた!ニンジャソウルがもたらした力を!イビヒラは己の手が燃えるように熱くなるのを感じる!「熱……グワーッ!?」
ヤクシニーはスプリング・ジャンプして起き上がり、威圧的にイビヒラを見下ろす。「テメエ……セク・ハラか? これはよォ……!」赤い髪が燃え上がる炎のように逆立ち、両目はオレンジ色に爛々と輝く!それはまるで!
「アッ!? お、お客様! これは一体!?」イビヒラはロウバイして後ずさり、ビヨンボを倒した。「まだしらばっくれようってのか。まあいい、テメエ、何を企んでいやがる」倒れたビヨンボの向こうに、複数の死体。サラリマンらしき中年男性や、本来の施術者と思しき体格のいい男の死体。
「なるほどな。このストリートを守るモンとして、生かしちゃおけねえぜ」彼女は施術台の上で両掌を合わせ、アイサツを繰り出した。「ドーモ、ヤクシニーです。三流シアツ野郎め!」「ど、ドーモ、イビルヒーラーです」
◆イビルヒーラー(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 9
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 3 万札 10
◆装備や特記事項
☆エナジードレイン・ジツLV3
素手による近接攻撃が命中した時、精神力1を消費し発動判定(難易度NORMAL)
成功すると、与えたダメージぶんだけ直ちに術者の体力が回復する(初期値は超えない)
出目66の近接攻撃を命中させると、体力ではなく精神力を吸収する
カウンターカラテでは発動しない
◉頑強なる肉体:体力+2、毒属性攻撃の抵抗判定ダイス+2
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ判定ダイス+1
◉邪悪なサディスト:カルマ善の敵への攻撃ダイス+2
◉ベアハッグ:近接攻撃が命中した敵を「拘束」する(カラテ抵抗難易度HARD)
拘束中の敵には次のターンから自動的に2ダメージ(エナジードレイン可)
能力値合計:22 回避ダイス:6 攻撃ダイス:7
原作通りに再現してみると、なかなか油断ならぬニンジャです。恵まれた体格とエナジードレインの助力で「通常のニンジャの三倍のニンジャ耐久力」を持つといいますから、「頑強なる肉体」と「ニンジャソウルの闇」は確実に持っているでしょう。ベアハッグはフジキドにも食らわせた技です。スーサイドのソウルアブソープション・ジツに似ていますが、彼とは違い接触しなければエナジーを吸収できません。
イビルヒーラーは両手を広げ、指を曲げてグラップリング重点の構えをとった。「俺が三流シアツ野郎だと?ナメるなよ!俺のニンジャ耐久力は、エナジードレイン・ジツによって通常のニンジャの三倍よ!貴様も適度にエナジーを吸って弱らせたのち、強制前後して俺のネンゴロにしてくれるわ!」
ヤクシニーは片手で中指を立て、もう片手の親指を立てて、ぐるりと下に向けた。「ゴー・トゥー・アノヨ!タマ潰れて死ねや!」ふたりのニンジャの間の空気が歪む!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
イニシアチブ:ヤクシニー(5)→イビルヒーラー(4)
1ターン目
「先手必勝!イヤーッ!」ヤクシニーは施術台の上から飛び降りカラテ!
5D6で[53313]=1成功。イビルヒーラー(EH)は6D6で回避し[652425]=4成功回避&迎撃!ヤクシニー(YS)は3D6で回避し[322]=失敗!残り体力4!
「ヌルいわ!イヤーッ!」「ンアーッ!」イビルヒーラーは巧みに両手を動かしてマワシウケ!ヤクシニーに迎撃のキックを食らわした!「多少リフレッシュしても、貴様は所詮サンシタよ!おとなしく俺に抱かれるがいい!イヤーッ!」下劣なるニンジャはヤクシニーに掴みかかる!
7D6で[2622561]=3成功&殺伐!これを食らえばヤバい!YSは緊急回避ダイスを1使用し、4D6で[3215]=ギリギリ回避!
あれに掴まれれば、ベア・ハッグにでも持ち込まれ、一方的に攻撃を食らってしまうだろう。そして。おぞましい記憶がソーマト・リコールし、肉体を動かす。「イヤーッ!」ヤクシニーは咄嗟に側転回避!
「ハハハ!貴様の実力は把握したぞ!体中を揉みほぐしてやろう!」イビルヒーラーは両目を邪悪な緑色に輝かせ、ヤクシニーを追い詰める!強敵だ!
2ターン目
「サノバビッチ!」ヤクシニーは状況判断する。この部屋は狭く、逃げ場が少ない。一旦退いて装備を整えるべし!「イヤーッ!」連続側転!
6D6で[615333]=成功。回避ダイス+2。
イビルヒーラーの頭上を飛び越え、隣の更衣室へ駆け込む!「ハハハ!その部屋に窓はない!ラット・イナ・バッグだ!」イビルヒーラーが嘲笑いながら連続側転で追いすがる!「イヤーッ!」
6D6で[166533]=成功。7D6で難易度HARDカラテ、[2215513]=2成功。YSは8D6で全力回避し[21434564]=5成功&迎撃!EHは8D6で回避し[26113241]=成功。
ドアを閉めようとするヤクシニーめがけて親指を突き出しシアツ・カラテ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ヤクシニーは回避しつつ反撃するが命中せず!「無駄だ無駄だーッ!着替えなどさせぬわッ!」KRASH!イビルヒーラーは更衣室のドアをカラテで破壊!「グフフ……ハハハハ!」
更衣室
今のヤクシニーが身に纏うのは施術用ユカタだ。高位のニンジャであれば、大気中のエテルからメンポやニンジャ装束を生成して身に纏うこともできるというが、彼女はなんとかスリケンを生成できるだけで、その域までは達していない。防具は荷物として更衣室のロッカーに置きっぱなしだ。
イビルヒーラーは野良ニンジャのようだが、実際強い。防御を固めて反撃か脱出の機を窺うしかない。逃げるにしても荷物は回収せねば。「窓もないのに、どこへ逃げようというのかね!」「クソが!ファッキング・セク・ハラ野郎!」ドアを破壊したイビルヒーラーがノシノシと入って来る!
移動や攻撃せずにロッカーを開けば、難易度HARDのワザマエ判定に成功することで一瞬にして装着できる。難易度NORMALなら1ターンにタクティカルスーツとテック・フルヘルムのどちらかしか装着できない。
3ターン目
ガチャリ!ヤクシニーはロッカーを開けて装備を取り出す!「イヤーッ!」
ワザマエ判定、難易度HARD。6D6で[234135]=ギリギリ成功!体力+2。
ゴウランガ!一瞬にしてテック・フルヘルムとタクティカルスーツが彼女の全身を覆う!ニンジャ器用さと敏捷性による早着替えだ!「グフフ、すぐに脱がしてやるッ!イヤーッ!」イビルヒーラーが飛びかかる!
7D6で[6464134]=5成功&殺伐!YSは6D6で回避し[513321]=1成功!
「イヤーッ!」ヤクシニーは間一髪回避!「畜生が……!」「グフフ」モータルなら追い詰めたと言えようが、彼女はニンジャだ。カラテもできるし、連続側転で脱出することもできる。しかしそれでは大見得きった手前、沽券に、ソンケイに関わる。大口叩いて敵前逃亡では、彼女の気に食わない。
ナーギニーやモンスメグは、ここから離れたザイバツの秘密アジトだ。救援は期待できない。IRC端末での連絡も難しかろう。そもそも彼女らは表立って行動してはならない。ならば!「ヘンタイ野郎、やってやらァ!カラテでケリをつけてやる!」「ハハハ!行くぞヤクシニー=サン!」
4ターン目
大気にカラテが満ちる!アトモスフィアがハードモードに上昇!
YSは連続側転&カラテ。[545554][21132]=攻撃失敗!EHは7D6で[6136344]=4成功、YSは8D6で[21245166]=4成功回避。
5ターン目
[213545][15664]=4成功&殺伐![563366]=4成功回避。[6315412]=3成功、[52556546]=6成功回避&迎撃!EHはまともに食らい残り体力8!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」激しいカラテラリーを制したのはヤクシニーだ!「どうだッ!」「グフフ、カワイイやつよ……!すぐに貴様の肉体からエナジーを吸い上げて、回復してくれる!」
6ターン目
[344125][23151]=1成功、[433165]=2成功&迎撃!YSは4D6で回避し[3215]=回避![2664652]=5成功&ナムアミダブツ!YSは緊急回避ダイスを足して5D6で全力回避![54466]=3成功回避!残り緊急回避ダイス0!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャ同士の恐るべきカラテラリー!大気にカラテがみなぎる!
7ターン目
アトモスフィアがウルトラハードモードに!
[316413][21666]=3成功&ナムアミダブツ![324353]=EH回避失敗!出目は[6]=即死!ゴウランガ!
「イイイイイヤァアアアアアアーーーーーッ!」裂帛のキアイが更衣室の大気を震わせ、炎のように燃え上がる!連続側転で壁に両脚をつけ、バネめいて勢いをつけたヤクシニーが錐揉み回転チョップ突き!怒りの一撃がイビルヒーラーのガードを突き破った!な……ナムアミダブツ!ゴウランガ!
「アバッ……バカ……な……!」ヤクシニーの渾身のカラテは、イビルヒーラーの分厚い胸板を貫き、胸骨を破壊し、心臓をえぐり取っていた。大量の出血。緑色の不浄なエネルギーが溢れ出し、もがく彼の生命を繋ごうとする。「アバッ、ゴボ、アババッ」ヤクシニーの手が、敵の心臓を揉みほぐす。
「凝ってますねえ、お客さん」「ヒッ、ア」通常のニンジャの三倍の耐久力を持つとはいえ、それは彼の苦しみを長引かせるのに役立つだけであった。「たす、け」「言ったよなァ。セク・ハラしたら」握力を強め、握り潰す。「殺す、ってよォ」「ゴボッ……サヨナラ!」イビルヒーラーは爆発四散!
◆Jay Maha Kali Ma◆
戦闘終了
「フーッ……インガオホーだぜ。クソが、きッたねえ血だな」ヤクシニーは神話における無慈悲な殺戮の女神めいて血塗れだ。「シャワーでも借りッか……」イビルヒーラーの残った生首を蹴り飛ばし、彼女は更衣室を出て行った。そしてビヨンボの陰の死体たちに手を合わせ、冥福を祈る。
倒れたアロマディフューザーからは、何事もなかったかのようにハーブや柑橘類の香りが漂う。「っと、ボヤになる」香油に引火したら大変だ。彼女は素早くそれとビヨンボを元の位置に戻す。室温や湿度も適度に調整され、ごく小さな音量でゆったりと流れる音楽も心地よい。まるでニルヴァーナだ。
「フンフンフン……♪」ヤクシニーはゆったりとした気分を取り戻し、奥のシャワールームへ向かう。肩を回し、首を回し、のびをして、大きくあくびをする。「あの野郎、腕はよかったなァ。どこで間違えちまったんだか……」ぐき、と嫌な音。「……腰もやってもらえばよかったな」
【アー・ユー・レディ・ファイア】終わり
リザルトな
イビルヒーラーをスレイし、万札10をゲット。ピンハネで+1。余暇2日。名声+1。