忍殺TRPGリプレイ【メタル・ジャスティス】02
前回のあらすじ:ネオサイタマの地下カジノ「オダイミョ・トウジン」に三人の傭兵ニンジャが派遣された。彼らがここを仕切るギャング団「テラースイコ」を滅ぼしている間に、別のエージェントがアジトからケツモチに関する機密情報を盗み出すという手筈だ。カラダニキヲツケテネ!
◆
手練れの傭兵ニンジャを三人も派遣するからには、ニンジャ案件だ。テラースイコは野良ニンジャ「グレイウーズ」をリーダーとしている。彼はムテキ・アティチュードの使い手でそこそこの手練れだが、今宵はケツモチにミカジメを渡す予定があり、このカジノにはいない。しかし注意は必要だ。
彼らのケツモチは、NSPD(ネオサイタマ市警)の腐敗デッカーたちだという。依頼人が狙っている機密情報は、それをすっぱ抜いて脅すためのものに違いあるまい。そしてニンジャがへいこらするからには、腐敗デッカーの方にもニンジャがいるはず。彼らに事が露見すれば危険というわけだ。
モータルのデッカーでも、そこらのサンシタニンジャと互角以上に戦うことができる。それが複数おり、しかも率いるのがニンジャならば、ここから逃げおおせたとしても追跡されるおそれがある。そのため三人は「ツチグモ・ギャング」という別のフーディーギャングに変装しているのだ。
ここに今、ニンジャは自分たち以外にいない。ASAPでギャングスタどもを片付け、カネを奪い、時間稼ぎをすればよい!「行くぞ」「「了解!」」
作戦開始
マップと敵戦力
◆ギャングスタ・ヤクザ(種別:モータル)×3
カラテ 3 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 1
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 3/ 1/ 1
◇装備や特記事項
◆チャカガン
◆マシンガン・ギャングスタ・ヤクザ(種別:モータル)×2
カラテ 3 体力 2
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 2
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 3/ 2/ 2
◇装備や特記事項
◆マシンガン:連射3、バースト3×3
◆グレーター・ギャングスタ・ヤクザ(種別:モータル)×2
カラテ 3 体力 3
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 2
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 3/ 3/ 2
◇装備や特記事項
◆カスタム・チャカガン×2:連射2
戦闘開始
1ターン目
「「「イヤーッ!」」」「「「アバーッ!?」」」三人は色付きの風と化し、油断していたギャングスタ・ヤクザたちをカラテやスリケン、カタナで一斉に殺す!ナムアミダブツ!「「ワッザファック!?」」「「サノバビッチ!」」カジノの奥にいた四人のギャングスタが一斉に反応!戦闘開始!
「「「「ユアファッキンバスタード!」」」」BLAMBLAMBLAMBLAM!BRTTTTT!BRTTTT!カスタム・チャカガンとマシンガンが一斉に火を噴く!モータルならばネギトロだ!だが!「「「イヤーッ!」」」三人は銃弾を見切って難なく回避!ニンジャだからだ!「ワッザ!?」「ニンジャ!?」
2ターン目
「イヤーッ!」ヘルシャドウはジグザグに動いてギャングスタの懐へ飛び込み、無防備股間へトビゲリ!SMASH!「アバーッ!」うずくまって昏倒し、戦闘不能!「イヤーッ!」ポイズントゥースは跳躍してスリケン投擲!「グワーッ!」ギャングスタに命中!さらに!「イヤーッ!」カタナが迫る!
SLASH!「アバーッ!」アイアンマシーンの無慈悲な斬撃がギャングスタにトドメを刺した!残るはマシンガンギャング二人だ!「「アイエエエ!?」」「「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」」惨劇に気づいた客たちがNRSを起こし絶叫、逃げ惑う!だがギャングスタのNRSは比較的軽微!
「「サノバビッチ!」」BRTTTT!BRTTTTT!「「「アバババーッ!」」」客を巻き添えにしながらマシンガンを連射!「「イヤーッ!」」ニンジャたちは難なく銃弾を見切って躱す!圧倒的な戦力差だ!
3ターン目
「「イヤーッ!」」ヘルシャドウとポイズントゥースはマシンガン・ギャングスタに駆け寄りカラテ!SMAASH!「アバーッ!」昏倒し戦闘不能!「イイイヤァアアアーーーッ!」アイアンマシーンは血に濡れた凶刃を振りかざす!SLAASH!「アッバーッ!」サツバツ!ギャングスタの首が飛んだ!
戦闘終了
ギャングスタたちを殲滅した三人は、ザンシンしながら残忍に周囲を睥睨した。店内には硝煙と血煙、まだ痙攣中の死体。「「「アイエエエ!」」」「「「ニンジャ!ニンジャーッ!」」」「「「タスケテーッ!」」」逃げ遅れた十人あまりの客たちはNRSを起こし、ツキジめいてのたうち回る。
ニンジャのイクサは一瞬だ。七人のギャングスタを始末するのに十秒もかかっていない。三人は無傷で、息を荒げてすらいない。まだ時間を稼がねばなるまい。幸いにして「オモチャ」はいっぱいある……。
「ドーモ、俺たちは『ツチグモ・ギャング』のモンだ。テメエら随分と羽振りが良さそうじゃねェか。命が惜しけりゃ……」ヘルシャドウは客たちを脅しつける!「「「アイエエエ!」」」「「「オタスケーッ!」」」客たちはみなまで聞かず、財布や万札、素子を投げ出して命乞い!「よし。行け」
「「「アイエエエ!」」」客たちは這々の体で店の外へ逃げ去った。他の二人は気絶したギャングスタにトドメを刺しつつ、死体の懐を漁っている。さらにカジノの機械を破壊し、中から溢れ出る万札を奪い取る。なんたる暴虐非道か!だが彼らを止める者はいない!ブッダは今宵も寝ているのだ!
「実際楽な仕事ね。モータルをちょっと殺すだけで、かなり稼げたわ。タマゴ・スシみたいに美味しいビズ」ポイズントゥースは金属メンポの下で邪悪に嗤う。「油断するな。ピクニックはドア・トゥ・ドアだ。古事記にもそう書かれている」アイアンマシーンが古事記を引用して彼女をたしなめた。
???
作戦開始から15分が経過。依頼通りの時間だ。三人は戦利品を背負ってカジノを立ち去り、指定された場所へ向かう。逃走用車両がそこへ来る手筈となっているのだ。……確かに、そこには車が止まっていた。運転手はクローンヤクザだ。「行くぞ!」三人は周囲を警戒しながら乗り込む。その時!
「イヤーッ!」ポイズントゥースはニンジャ第六感で危険を予知し、車から飛び出した!ヒュルルルルル……KABOOOOOOM!逃走用車両が突如爆発!「アバーッ!」運転手は即死!「「グワーッ!?」」ヘルシャドウとアイアンマシーンはダメージを受けつつも脱出!だが、これは何事か!
上空を見上げると、NSPDのマグロツェッペリンが浮かんでいる。それは三人に漢字サーチライトを投げかけた!『御用!御用!御用!』さらにマッポカーが次々と駆けつけ、ケンドー機動隊が展開する!「ブッダファック!完全にバレてるじゃねェか!チクショウ!」ヘルシャドウは毒づいた!
「誰かが私たちを売った?」「依頼人か、それとも……」「やはりラクな仕事などないな。古事記にもある通りだ」『御用!御用!諸君は完全に包囲されている!投降せよ!』NSPDツェッペリンやマッポカーのスピーカーから威圧的な降伏勧告!ケンドー機動隊の人数は、実際こちらの三倍近い!
◆ケンドー機動隊(種別:モータル)×8
カラテ 3 体力 5
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 3
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 3/ 3/ 3
◇装備や所持品
◆NSPDショットガン:銃器、ダメージ2
◆電磁シナイ・ブレード:テック近接武器、ダメージ1+電磁1
◆ケンドー・アーマー:火炎・電磁・毒に対するダメージ軽減1
◆ライオットシールド:装備者への射撃難易度+1
◇スキル
◉面制圧射撃:4人以上が同一標的に射撃する場合、回避難易度+1
●NSPDツェッペリン支援射撃:ターン終了時にカトンLV2(PCが屋外にいる場合)
能力値合計:9
三人はビルの陰に隠れるが、ネズミ袋状態。上空からはツェッペリンがこちらを狙い、さっきのような爆弾投下か機銃掃射を行ってくるだろう。だがニンジャ身体能力なら、この包囲網を切り抜けることは可能!「行くぞ!」「「了解!」」三人は覚悟を決めた!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
【続く】
◆