忍殺TRPGリプレイ【スタンド・オア・ダイ】03
前回のあらすじ:ボスであるアシッドウルフの陰謀をフィルギアから聞かされたデッドリーパーは、追手の襲撃で重傷を負い、サークル・シマナガシに救出された。このままボスを裏切るか、それとも……彼女は悩みながらボスと対峙するが、ハイデッカー部隊が襲いかかる!カラダニキヲツケテネ!
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「イヤーッ!」アシッドウルフはデッドリーパーの傍らへ飛び込み、ロジウムオーブへピストルカラテ!BLALALAM!「い、イヤーッ!」ロジウムオーブは辛うじて躱し、ブラストシリンダの背後に動いてカラテバブルを発射!BOBOBOBO!「イヤーッ!」デッドリーパーは見切って回避!どうする!
ロジウムオーブを追えば危険。ならば目の前の敵を倒す!「イヤーッ!」ブラストシリンダへピストルカラテ!BLALALAM!「ウオーッ!」ブラストシリンダは巨大なテッコで防ぎきり、再び凄まじいパンチを繰り出す!「イヤーッ!」デッドリーパーは見切って躱し、懐へ飛び込んで密着射撃!
BLAMN!「グワーッ!」命中!だが彼の巨体にはさしたるダメージではない!『『『『降伏は義務だ市民!』』』』BRTTTTTTT!窓の外からオナタカミ・トルーパーがアサルトライフルを撃ちまくる!「「イヤーッ!」」アシッドウルフとデッドリーパーは巧みに遮蔽物を利用し防御!「きりがない」
アシッドウルフは舌打ちし、状況判断する。ここで足止めして増援で押し潰し、先頭車両の積荷を別働隊が奪おうというのだろう。ならば!「外だ」「了解!」窓も赤い泡で覆われているが、銃撃で穴だらけだ。蹴破って外へと飛び出し、サーチライトや銃撃を躱しながら先頭車両へ向かうしかない!
戦闘継続
3ターン目
「イヤーッ!」KRASH!アシッドウルフは左の窓を蹴破って飛び出し、前方車両の屋根の上へ!さらに赤外線レーザーサイトつきオノミチ・カスタム二挺拳銃でオナタカミ・トルーパーに撃ち返す!BLALALAM!『アバーッ!』一人射殺!タツジン!「ちッ!」ロジウムオーブは舌打ちするが、追わず!
「イヤーッ!」デッドリーパーへ掌を向け、無数の赤いシャボン玉を放つ!当たれば拘束され厄介!「イヤーッ!」KRASH!デッドリーパーはバック転で回避しつつ右側の窓を蹴破り車両外へ脱出!同時にオナタカミ・トルーパーへ銃撃!BLALAM!『アバーッ!』ヘッドショット殺!ナムアミダブツ!
「イヤーッ!」KRASH!ブラストシリンダも窓を蹴破って飛び出し、デッドリーパーへスリケン!「シュッ!」デッドリーパーは振り返らず、首を傾けて躱す!『『『スッゾコラー市民!』』』二人へサーチライトが注がれ、オナタカミ・トルーパーが一斉射撃!BRTTTT!「「イヤーッ!」」回避!
4ターン目
『『ザッケンナコラー市民!』』奥からオナタカミ・トルーパーの増援!さらにニンジャ戦力も接近中か!「イヤーッ!」アシッドウルフは連続側転を繰り出し、前方車両と先頭車両の間に飛び降りると、異様なオーラを纏ったチョップを連結器に叩き込む!SMASH!後部車両をキリステするつもりだ!
「イヤーッ!」ロジウムオーブも車両の外へ飛び出し、デッドリーパーへ赤いシャボンを放つ!「イイイ……!」デッドリーパーはカラテを体内でざわめかせ、半人半鳥めいた姿にヘンゲ!「イイイヤァアアアーーーッ!」連続バック転で赤いシャボンを躱しつつ、先頭車両へ飛び込んだ!「よし」
ZZZZTTTT……バチン!連結器が破壊され、アシッドウルフの遠隔ハッキングで先頭車両が動き出す!ガゴン……ガゴン……ゴオオオーッ……!全速力で離脱!ロジウムオーブたちは置いてきぼりを食らった格好だ!
戦闘終了
???
ゴオオオーッ……先頭車両のみとなった貨物列車は、猛烈な勢いで闇の中を駆け抜けていく。だが二人のニンジャ第六感は未だ警鐘を鳴らしている。二人は無言で上を向き、同時に銃弾を撃ち込んだ!BLALALALALALAMN!『イヤーッ!』カラテシャウトとともに、天井が丸く切り裂かれる!
カカカカカッ!襲撃者は全ての銃弾を細身の剣で難なく絡め取り、単身で軽やかに車両内部へ着地してみせた。なんたるワザマエ!「やれやれ、少しばかりパーティーに出遅れてしまったようだ」彼は芝居がかった優雅な仕草で身をひねり、アイサツした。「ドーモ、スワッシュバックラーです」
◆スワッシュバックラー(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 10
ニューロン 7 精神力 13
ワザマエ 15 脚力 8/N
ジツ 0 万札 30
攻撃/射撃/機先/電脳 7/15/ 7/ 7
回避/精密/側転/発動 16/15/15/ -
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:3
◇装備や所持品
◆刺突剣(特殊なカタナ)
◆伝統的ニンジャ礼装一式:体力・回避・即応・交渉+1、精神力+2、
緊急回避+3、脚力ダメージ軽減1
◇ジツやスキル
◉◉戦闘系ソウルの力
◉◉タツジン:イアイドー
◉◉タツジン:フェンシング 刺突剣装備時のみ使用可能
●戦闘スタイル:連続精密刺突 ワザマエで攻撃判定
標的1体のみに対して5連続攻撃 ダメージ1固定、殺伐・エンハンス・迎撃不可
●戦闘スタイル:針の穴 精神力1消費しワザマエで攻撃判定(H)
標的1体のみに対して攻撃 ダメージ1、痛打1、装甲貫通1
◉ヒサツ・ワザ:タイノサキ 1ターン中1回まで
出目66で迎撃を発生させた時、迎撃ダメージ3、回避UHとする
◉殺人剣:ワザマエによる近接攻撃で殺伐が出た場合、殺伐判定表を振り直せる
カラテによる基本ダメージ2以上の近接攻撃なら、判定表の出目+1
◉ツジギリ:通常移動して攻撃した後、使用しなかった移動マス+3マス動ける
◉電光石火
◉銃弾の見切り
◉バック転回避:迎撃発生時に発動可 直ちに自分の後ろか斜め後ろへ1マス移動し、
続く連続攻撃があれば無効化する
◉即死耐性
◉忠誠心:アマクダリ×3(鷲のニンジャ・ハタモト):精神力+3
◉マーク・オブ・アマクダリ:精神力+1
●連続攻撃2、連射3、時間差、マルチターゲット
能力値合計:29
「ドーモ、アシッドウルフです」「デッドリーパーです」二人はアイサツを返す。「全く不愉快な話だ。地を這う叛逆者とその手駒が『鷲のニンジャ』を名乗ろうとは!」スワッシュバックラーは銀色の刺突剣を油断なく構えながら、冷酷な声で告げた。メンポの奥の目つきは嘲笑と憐憫を含んでいる。
「鷲の、ニンジャ?」デッドリーパーは訝しんだ。アシッドウルフの敵対者が、鷲のニンジャを名乗るとは。スワッシュバックラーは目を細めた。「然様。私は真の『鷲のニンジャ』。そこなる男は、かつて『鷲のニンジャ』でありながら、真のあるじに背いた叛逆者だ。その称号を名乗る資格はない」
「叛逆者?誰に対してだ」アシッドウルフは狼じみた恐ろしい声で問うた。「無論、我らが鷲の王に対して。鷲のニンジャは、鷲の一族に従う存在だ。そうではないかね?」「敗北者に与えられる王位など存在しない」アシッドウルフは殺気を放った。「鷲の一族はY2Kによって滅んだ」「否!否!」
スワッシュバックラーは剣先を横に振る。「我らの主は生きておられる!貴公と貴女もこちらへ来るがいい!」「たとえそいつが鷲の一族だろうと、その時代は終わったということだ。俺は、私は、全てを再定義する。かつての鷲の一族がそうしたように。鷲の一族そのものとて例外ではないぞ」
両者は凄まじいサツバツ・アトモスフィアをぶつけ合い、謎めいた問答を繰り広げる。「貴公の主は、貴公自身か。それもよかろう。仕える主が異なるなら、主義主張も異なって当然。ならば貴女、デッドリーパー=サン。貴女の主は?」スワッシュバックラーは視線を向ける。「彼に従うのかね?」
「うう……!」デッドリーパーは躊躇う。やはり、アシッドウルフに従うべきなのか?それとも?「偽りでも貴女が鷲のニンジャを名乗るのであれば、その男に背を向けて、こちらへ来るがいい。歓迎しよう」「惑わされるな。やつらはオナタカミの背後で糸を引く者ども、過去の遺物に過ぎん!」
「いやはや、過去の遺物とは!人のことが言えるのかね、アメリカ合衆国の亡霊が!」「俺はそれにも忠誠を誓っておらぬ。衛星貴族どもにも。奴らは失敗した。その方法は間違っていた。俺は、私は、自らの方法で、次の世代を未来へ進める」「次の世代?まさか、彼女は……」「問答は終わりだ」
アシッドウルフは対話を打ち切り、カラテを構えた。「時を過去に戻すことはできない。誰にも。▓▓▓▓▓▓=サン、自分を再定義しろ!それができるのはお前自身だけだ!」彼は、アシッドウルフは、自分を何と呼んだのか。刺突剣と銃身がゆっくりと軌跡を描くのを、鈍化した視界の中で追う。
次の瞬間、両者が弾け、互いの血肉を貪るのだ。それは必然だった。そしてその時、彼女は選択しなければならない。どちらにつくのかを!
戦闘開始
【続く】
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