忍殺TRPGリプレイ【アイ・ウォント・トゥ・イート・スシ】02
前回のあらすじ:ネオサイタマ、オハヤシ・ストリートの回転スシ屋。ソウカイヤの駆け出しニンジャ3人がスシを食べているところへ、招かれざる客がやってきた。ここらを荒らし回っているギャング団の頭目、邪悪ニンジャのディバイドチェーンだ。囲んで殴ってわからせろ!一触即発!
◆
ディバイドチェーン。このストリート周辺で最近物騒な動きをしている、新興の小規模ギャングクランだ。ケツモチは確認されておらず、対処に当たったマッポが惨殺されたとの噂もあり、近隣住民に恐れられている。頭目はニンジャだともいう。つまり、そいつだ。「ここでの狼藉は許さないよ」
サイコダガーは堂々とギャングたちに立ち向かい、指差す。「スシが不味くなるから、とっとと出て行きな!あとで賠償を請求してやる!」「ほう」ディバイドチェーンは首を傾げた。「他のニンジャと出会うのは初めてだ。ソウカイ・シンジケート?このストリートの神である俺に逆らうのか?」
「プッ!」キツネビが噴き出した。「神気取りかよ!じゃあ俺はゴッド・オブ・ファイアとか名乗ってやらァ」「アンタは他人のこと笑えないでしょ」サイコダガーは肩をすくめた。『そこの2人はニンジャではないな。死にたくなければ尻尾を巻いて逃げろ』デッドローニンは冷たく宣告した。
「ダオラー!?」「ナンオラー!?ヤッチマウゼ!」火炎放射器ギャングたちは電脳麻薬をガンガンにキメており、NRSを起こさない!「どうします。ブッ殺しますか」「雑魚からね。ニンジャは囲んで殴って、スカウト部門に連れてくわ」『カタギには手出しさせるなよ』「アイアイ!」一触即発!
戦闘開始
マップ
1ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーは青白いオーラを纏う投げナイフを3本投擲!「アバーッ!」「グワーッ!」火炎放射器ギャングらに命中、1人を倒す!『イヤーッ!』デッドローニンは負傷ギャングへ駆け寄りイアイ!SLASH!「アバーッ!」サツバツ!眼球から上が斬り飛ばされ即死!インガオホー!
「雑魚は死んだぜ!残るはテメエだ!イヤーッ!」キツネビは常人の三倍の脚力で飛び出し、ディバイドチェーンへ自慢のカトン・ジツを叩きつけんとする!だが、その時!「イイイヤァアアアーーーッ!」BOOOOM!ディバイドチェーンは素早く動き、蛍光色のチェーンソーを振るって狂い舞う!
ナムサン!これはヤイバ・ニンジャクランの殺戮ワザ「刃の舞」!ニンジャといえど命中すれば重傷は必至!「「イヤーッ!」」キツネビとデッドローニンは紙一重で跳躍回避!チェーンソーはそのままギャングの死体をネギトロめいて切り刻む!ナムアミダブツ!なんたるゴア!
「へっ、流石にやるじゃねェか」『3対1。圧倒的有利は揺るがぬが慢心するな』「了解!」ソウカイニンジャたちはキアイを入れる!
2ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーはディバイドチェーンへと投げナイフを投擲!青白いオーラを纏ったナイフは奇妙な軌跡を描き標的を狙う!「ヌウッ!」キキキィン!チェーンソーで弾き落とすが、体勢を大きく崩す!『キエーッ!』デッドローニンが斬りかかる!「ウオーッ!」紙一重で回避!
「もらった!イヤーッ!」キツネビは敏捷に跳ね回り、ディバイドチェーンの背後に回って強烈なカトンを叩きつける!KA-BOOOOM!彼のジツは訓練されていないが威力は高い!これを喰らえばニンジャといえど……!「イイイヤァアアアーーーッ!」ディバイドチェーンは緊急ブリッジ回避!
「なにッ!?」キツネビは目を瞠った。ディバイドチェーンは邪悪なカラテをみなぎらせ、キツネビめがけてチェーンソーを振るい襲いかかる!「死ねーッ!」アブナイ!「クソッ……タレが!イヤーッ!」キツネビは紙一重でブリッジ回避し、迎撃のキック!SMASH!「グワーッ!」命中!「よし!」
3ターン目
「イヤーッ!」サイコダガーはナイフ投擲!「グワーッ!」3発命中!ディバイドチェーンは大きくよろめく!『好機!イイイヤァアアアーーーッ!』デッドローニンは駆け寄りつつ必殺のイアイを放つ!狙うは胴体!ナムアミダブツ!「GRRRR……AARGGHHH!」ディバイドチェーンは獣めいて咆哮!
彼のニューロンは死の気配を察知し、アドレナリンを過剰分泌させる!どくん……!周囲の全ての動きが泥めいて鈍化し、迫りくる刃を……「イヤーッ!」ブリッジ回避!ゴウランガ!『バカな』デッドローニンは渾身のイアイを躱されてよろめく!「しぶてェ野郎だ!ジゴクへ送ってやるぜ!」
キツネビはディバイドチェーンとの距離を保ちつつ、常人の三倍の脚力で飛び回りながらカトンを放つ!KABOOOOM!「AARGHHHH!」だがディバイドチェーンはチェーンソーを振り回してカトンを掻き消しつつ、キツネビへ必殺の攻撃を繰り出す!どくん……キツネビはアドレナリンを過剰分泌!
「ザッ……ケンナコラー!」鼻血を垂らしながらブリッジ回避し、常人の三倍の脚力で迎撃のキック!SMASH!「グワーッ!」命中!のけぞる!だがなおも動く!なんたるしぶとさ!「もう少しよ。弱まってきたわ!」
4ターン目
サイコダガーは氷めいて冷徹に状況を見極め、直感的に最適解を選んだ。「イイイ……イイイヤァアアアーーーッ!」跳躍!彼女のサイバネ脚部が脚力をブーストし、常人の三倍を超える威力のトビゲリを放ったのだ!ディバイドチェーンはこれを躱そうとするが、予想外の攻撃に判断が一瞬遅れた!
SMAAASH!「グワ……アバーッ!」サツバツ!サイコダガーのトビゲリはディバイドチェーンの膝を砕き、完全に破壊した!大量出血!「ムン」さしもの彼も白目をむき昏倒!戦闘不能!「シューッ……よし!」サイコダガーはザンシン!ゴウランガ!「すげェ……」キツネビは鼻血を拭い驚嘆した。
戦闘終了
「思い知ったか、ソウカイ・シンジケートの凄さをよォ!カタギにメーワクかけンじゃねェ!」キツネビはディバイドチェーンを拘束し、仲間の許可を得てスカウト部門へ連絡する。「モシモシ!ドーモ、キツネビッス!デンパルス=サン、野良ニンジャを捕まえたッスよ!」『上出来!』
ソウカイヤは常に新たなニンジャ戦力を必要としている。スカウト部門に限らず、ソウカイニンジャが野良のニンジャを発見したら、可能な限り説得や脅迫、暴力で連れて来るのが鉄則だ。普通に殺すより報奨も高い。すぐに家紋タクシーが派遣され、対象ニンジャは回収された。
エピローグ
「ど、ドーモ、アリガトゴザイマシタ」回転レーンの中からイタマエが顔を出し、ニンジャたちに頭を下げる。「いいって。これが仕事だから。いい稼ぎになったわ」『修繕費等もあいつに稼がせ、後で支払わせる。ここはソウカイヤのシマだ』「アリガトゴザイマス!」客たちも安堵して席に戻った。
「これ、感謝サービスです!」イタマエは3人の席にスシ皿を並べ、客たちも感謝のしるしに貨幣素子を差し出す。3人は命の恩人なのだ。「いや、いいってば」「そうおっしゃらず」「運動したら腹減ったんで、遠慮なくイタダキマス!」キツネビは席に戻り、自分のスシをパクつき始めた。
【アイ・ウォント・トゥ・イート・スシ】終わり
リザルトな