忍殺TRPGリプレイ【フライ・ミー・トゥ・ザ・ネオサイタマ】06
前回のあらすじ:ネオサイタマで緊急事態が発生した。キョート城が突如市街地中心部の上空に現れ、殺人光線を乱射し始めた。すなわち、ロード・オブ・ザイバツが地上にマッポーカリプスをもたらしたのだ。このままでは世界が滅んでしまう!戦え、ニンジャスレイヤー!カラダニキヲツケテネ!
◇
ガンドーとシキベは、同時に二挺の49マグナムを構えた。ここはローカルコトダマ空間、夢の中だ。小さく華奢な女だろうと問題なく、イマジネーションのままに、夢は実現する。「AARGHHHHHH!」パラゴンは絶叫した!四つの銃口から無数の黒い銃弾が吐き出される!BLAMBLAMBLAMBLAM!
BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
「アババババババババーーーーッ!」ナムアミダブツ!パラゴンの論理肉体は瞬く間に蜂の巣となり、01に分解されていく!「マイロード!オヤブン!罪罰サ罪罰ヨ罪罰ナ罪罰ラ!」KABOOOM!グランドマスター・パラゴンは論理肉体・物理肉体ともに爆発四散!インガオホー!インガオホー!
戦闘継続
3ターン目(続き)
ガンドーはパラゴンをカイシャクし、白大理石の制御水盤からヨウヘン・テンモク茶碗を回収した!「お命頂戴!イヤーッ!」ポイズンバタフライは状況判断し、フェイスレスたちを飛び越えロードへ斬りかかる!SLASHSH!「グゥワーッ!」サツバツ!ロードの片腕が斬り飛ばされて宙を舞う!
「イヤーッ!」ロードは茶碗を奪還すべくガンドーへ攻撃!「キエーッ!」ドラゴン・ニンジャがかばい迎撃!BAMBAMBAM!白いタタミがせり上がり迎撃を防御!「ウオオオーッ!」ハウスバーナーがサソリ・ダガーで斬りかかる!BAMBAMBAM!白いタタミがせり上がり防御!ナムサン!
「ムフォーフォーフォー……クルシュナイ、クルシュナイ」制御水盤からはなおもモータルソウルのエネルギーが吸い上げられ、重傷を負ったロードの肉体を急速に修復させていく。宙へ舞った腕が飛び戻り、元通りに繋がる。なんたるチートか!「虚像だろ」ハウスバーナーは唖然とした。
『『『イヤーッ!』』』『『『イヤーッ!』』』『『『イヤーッ!』』』フェイスレスたちは一斉にスリケン投擲!「「「イヤーッ!」」」ニンジャスレイヤーは見切って躱し、ハウスバーナーとポイズンバタフライはドラゴン・ニンジャとガンドーをかばう!ZANKZANKZANK……さらに3体が顕現!
「ハッキングは頼む」ニンジャスレイヤーは告げた。「私はロード・オブ・ザイバツを倒す。倒さねばならぬ!」
4ターン目
「イイイヤァアアアーーーッ!」ロードは再びダブル・ドス・ダガーを構えガンドーへ斬りかかる!SLASHSHSHSH!「グワーッ!」命中!出血!だが茶碗を手放さぬ!「た、頼むぜ!」彼はドラゴン・ニンジャに茶碗を託す!「おう!スゥーッ……!ハァーッ……!」彼女は奇妙な呼吸を行い始めた。
これぞドラゴン・ニンジャクランに伝わる秘技「チャドー呼吸」。ドラゴン・ニンジャがニンジャの始祖カツ・ワンソーより伝授されたという。ニンジャスレイヤーもドラゴン・ゲンドーソーより教わっているが、彼女のチャドーはさらに上!ゴゴゴゴゴ……!キョート城が揺れ動き、機能停止した!
「イイイヤァアアアーーーッ!」ニンジャスレイヤーはナラクの力を瞬間的に引き出し、拳に赤黒い金属製のブラスナックルを生成!ロードへ猛攻を繰り出す!どくん……ロードはアドレナリン罪罰罪罰罪罰BAMBAMBAMBAM!白いタタミをせり上がらせ防御!「ウオオーッ!」ガンドーが正拳突き!
BLAMBLAMBLAM!BAMBAMBAM!49マグナムとピストルカラテを白いタタミが受け止める!「モラッターッ!」ポイズンバタフライが斬りかかる!SLAAASH!「グゥワーッ!」ブラッドカタナがロードを斬り裂き、無視できぬダメージを与える!そしてもはや無限回復は封じられた!「オノレ!」
ロードは……状況判断し、フェイスレスの群れの中へ飛び込んだ!「ヒカエオラー!余をかばえ!」『『『ヨロコンデー!』』』ナムサン!自我の薄いフェイスレスたちには状況判断力は乏しい!彼らを盾としてこの場から逃げ延び、下にいるザイバツニンジャたちと合流すればこちらの勝ちだ!
「逃がすか!イヤーッ!」ハウスバーナーが後を追って斬りかかる!フェイスレスたちがかばう!SLASHSHSHSH!『アバーッ!サヨナラ!』KABOM!1体が爆発四散!『アババーッ!』もう1体も重傷!『『『イヤーッ!』』』『『『イヤーッ!』』』『『『イヤーッ!』』』スリケンの雨が降る!
「ヌウーッ!」ニンジャスレイヤーは躱しきれず一発を食らう!自我なき脆弱なニンジャもどきと言えど、これだけの数では……!「ムフォーフォーフォーフォー……ショーグンとは軍勢を率い、指揮する者なり。余の軍勢はそちらより多い!」ZANKZANKZANK……さらなる新手のフェイスレスが!
……その時。
???
SLAAASH!ロードのアキレス腱を、フェイスレスの1体が斬りつけた。「な」ぐらりとよろめくロードの背中に、カタナが突き立てられた。胸から飛び出したその刀身は無数の呪いをこめた漢字で覆われ、禍々しいカラテを放っていた。すなわち、ヌンジャ殺しの妖刀ベッピンである。「な……!」
フェイスレスではない。黄色くうねる異様なローブを纏い、恐るべきカラテとワザマエを備えている。彼はロードの心臓をえぐりながら、一方的にアイサツした。『ドーモ。俺はサツガイ・ニンジャです』ナムアミダブツ!
戦闘継続
【続く】
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