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忍殺TRPGリプレイ【ファインディング・ザ・トゥルース】

邦題:真相究明(Finding the Truth)

 ドーモ、三宅つのです。これはネヤ=サンのソロシナリオ案「ペイント・ザ・ハイドアウト・レッド・オールモスト・ブラック」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意ください。

 無軌道なニンジャ強盗のアジトを突き止め、カチコミをかけるシナリオです。コンビで挑むことも可能なので、今回は彼らが挑みます。

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◆マーシレスフィンガー(種別:ニンジャ)
カラテ       5    体力        6
ニューロン     5>8  精神力       5>8
ワザマエ      5    脚力        4/N
ジツ        1    万札       48>24
DKK       1    名声        6

攻撃/射撃/機先/電脳  6/6/9/10
回避/精密/側転/発動  9/5/5/10
即応ダイス:4  緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
▶ヒキャクLV1:脚力と回避ダイス+1
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
◆カタナ
◆オーガニックスシ:体力3回復(使い切り)

◇ジツやスキル
☆簡易メツレツ・ジツ(カラテミサイル)LV1:連射2、マルチターゲット
○生い立ち:拷問好き
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動判定ダイス+1
◉邪悪なサディスト
◉交渉:威圧、理路整然
◉知識:犯罪

能力値合計:15>18
 前回の冒険で万札24、名声1、余暇4日を獲得しました。ニューロンの成長の壁を超えているので鍛錬し、2D6[55]=10>5=成功、3D6[324]=9>6=成功、3D6[622]=10+1=11>7=成功。万札24を消費してニューロンが3上昇しました。また前回獲得したマキモノでジツを習得します。せっかくなので「メツレツ・ジツ」にしますが、実態がよくわからないので、扱いやすいカラテミサイルに置き換えます。ダイダロスと仕事してますしハッカーニンジャをとってもいいのですが、今回はこうします。

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◆アルビオン(種別:ニンジャ)
カラテ       5    体力        6
ニューロン     3    精神力       4
ワザマエ      5    脚力        3/N
ジツ        0    万札        0
DKK       1    名声        1

攻撃/射撃/機先/電脳  6/6/3/3
回避/精密/側転/発動  5/5/5/0
即応ダイス:5  緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆家族の写真:精神力+1

◇ジツやスキル
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動判定ダイス+1

能力値合計:13
 前回の冒険による報酬はありません。

 ランタンシャーク=サンはだいぶ手練れですし、こないだコンパチがサハリンで戦ったような気がするので、今回はお休みです。相方のマーフィー=サンの強さや名声を調整しつつ、ニュービーニンジャのアルビオン=サンを鍛錬するというわけです。では、始めます。

◆◆◆

 ネオサイタマ南部、オハナ・バロウ。その中でも中心部から離れた過疎エリア。冷たい雨の降る薄暗闇の中、腰までのバイオ稲をかき分けて進むと、岩のせり出した高台にはすでにセンパイが待機していた。「ドーモ、アルビオンです」「ドーモ、マーシレスフィンガーです。お仕事始めるね」「OK」

 彼はアルビオンへ双眼鏡を手渡し、眼下の廃工場の入口付近を見るよう促す。そこには武装したクローンヤクザ。「中には、無軌道強盗ニンジャが二人いるね。ドレッドソード=サンと、ツヴァイヘンダー=サン。けど、クローンヤクザ買うほどのカネやルートないはずよ。後ろ盾の可能性」

「どこかのヤクザクランとかならまだいいけど、最悪ザイバツの息かかってる可能性あるね。注意OK?」「OK」アルビオンは頷く。「要は、カチコミかけてブッ殺せばいいんだな」「できれば気絶させるか、説得してソウカイヤに加入させるよ。OK?」「OK」「じゃ、二手に分かれるね」

 マーシレスフィンガー……マーフィーは、IRC端末に廃工場の簡易見取り図を表示させる。この程度は電脳部門にかかればすぐだ。「侵入口は東西にひとつずつ。ニンジャはたぶん真ん中のあたり。逃さないよう挟み撃ちね」

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黄色いマスが初期配置。A1:通路、A2:搬入搬出口、A3:資材倉庫、A4:製造プラント。B1:通路、B2:事務所、B3:トイレ、B4:休憩室、B5:工場長室、B6:製造プラント。水色の箇所は侵入できる窓だが、破壊して通るしかなく、騒ぎを起こす。=の開口部は通常の扉、波線部は電動シャッターで、スイッチで開閉できるが大きな音を立てる。▲は2階への階段。

「あなた先決めていいよ」「んじゃ、右。東側にするぜ」「OK。私は左、西側からね。どっちにもクローンヤクザいるから、まずは見つからないように掻い潜るか、ブッ殺すね」「OK」二人は行動を開始した。

侵入

連続側転で警備の隙間を掻い潜るか、スリケンで始末するか選ぶ。背後から銃撃や通報されても困るし始末しておこう。難易度EASYでマーフィー/MFが6D6[566526]成功、アルビオン/ABが6D6[511516]成功。

「「イヤーッ!」」「「アバーッ!」」二人のニンジャはスリケンとクナイを投擲し、東西の警備クローンヤクザを屠った。扉は施錠されている。

ワザマエかカラテで難易度NORMAL、5D6[52132]5D6[16254]成功。

「「イヤーッ!」」KRASH!二人は難なくドアノブを破壊し、しめやかに内部へ進む。この程度のセキュリティなどニンジャにはショウジ戸同然だ。

廃工場:東側A1-2

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 アルビオンは廃工場の東側入口から潜入した。内部には明かりが灯り、掃除が行き届いている。通路に敵の気配はないが、奥の部屋からは声や作業音が聞こえる。ドアの隙間から観察すると、三人のクローンヤクザが、トラックに木箱の積み込み作業を行っている。無防備で、アンブッシュは可能。

 放置してもいいが……。「何を運んでるかは、気になるぜ」アルビオンは奇襲をかけることにした。ワザマエの見せ所だ。

連続側転、5D6[45621]成功。スリケン、5D6[15666]成功。ニューロン判定、難易度EASY。3D6[363]成功。クローンヤクザたちは気づかない。続いて、ニューロンとワザマエを足した数のダイスを2つに割り、2体へスリケン投擲。4D6[2364]4D6[5535]成功。クローンヤクザ全滅。万札4をゲット。

 アルビオンは色付きの風と化し、クローンヤクザたちの死角をついて物陰に飛び込み、スリケンを投擲する。「アバッ」延髄にスリケンが刺さり、音もなく一人を仕留めた。他の二人は背を向けて作業しており、気づかない。続いて彼らへスリケンを投擲。「「アバッ」」たちまち死体が増える。

「よし」アルビオンは監視カメラがないことを確認し、クローンヤクザの死体へ近づく。古びたトラックが二台あり、フォークリフトを使いながら木箱を積み込んでいたようだ。「調べてみるか」

カラテ判定、難易度NORMAL。5D6[55165]成功。木箱を破壊。「トロ粉末」「謎のマキモノ」をゲット。トラックを調査すると1D6[2]=ウイルス入りフロッピーを入手。別の一台には小型コンテナがある。ニューロン判定、難易度HARD。3D6[236]成功。オムラ・マシンガン(連射3)をゲット。

 木箱を破壊したところ、トロ粉末と謎のマキモノが入っていた。マキモノの中にはエンシェント・カンジらしき謎の文字が羅列され、アルビオンには判読できない。トラックの方を調べると、一台のダッシュボードにはウイルス入りのフロッピーがあり、もう一台には小型コンテナが搭載されていた。

 コンテナの表面には、オムラ・インダストリの雷神紋。電子ロックがかかっているようだ。ハッキングは得意でないが、弄り回しているうちに解除された。中にはオムラ社製のマシンガンが一挺入っていた。「へへ、儲けた」かなりの戦利品だ。ありがたく使わせてもらおう。マーフィーへ報告する。

廃工場:西側B1-2

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 一方、西側では。「ちょいとマズイね……」通路の角には、警備クローンヤクザが一人待機していた。奥の部屋では「そろそろ交代の時間ですか」「そうですね。行きましょう」と声が聞こえる。奥へ行くならまだいいが、外のクローンヤクザは殺してしまった。死体を見られたら大変だ。

ワザマエ判定、難易度NORMAL。5D6[46112]成功。カラテ判定、難易度NORMAL3回。6D6[263112]6D6[561552]6D6[445412]成功。奥の部屋から出てきたクローンヤクザ2体を殺し、通路の角のクローンヤクザも始末する。

 マーフィーはニンジャ野伏力を発揮して通路の陰に潜み、息を殺して様子を見る。奥の部屋の扉が内側から開き、二人のクローンヤクザが出てきた。最悪なことに、外へ出ようとしている!マーフィーは精神を集中させ、左右の手刀を二人の延髄に叩き込んで眠らせた。「「ムン」」「ワッザ?」

 角のクローンヤクザが訝しみ、こちらを向いた。マーフィーは色付きの風と化し、手刀で喉笛を貫いて殺した。ナムアミダブツ!「フーッ……!」マーフィーは息を吐く。シャウトなしのカラテは威力が減衰するが、クローンヤクザを殺す程度は可能だ。「それじゃ、部屋を調べてみるね」

 クローンヤクザたちが出てきた扉の中は、見るからにヤクザの事務所だ。クリスタルテーブル、黒い革張りのソファ、金庫、巨大な招き猫。親の顔より見覚えがある。彼の親は子供の頃にいなくなり、見覚えもないが。

金庫はワザマエかニューロンで解錠、難易度HARD。10D6[2165145324]成功。ランダムトレジャーA、1D6[6]=トロ粉末をゲット。巨大招き猫はカラテで破壊可能、難易度NORMAL。6D6[612442]成功。万札1D6[4]+トロ粉末、すでにゲットしたので万札3に置き換え7をゲット。クローンヤクザ4人から万札1ずつ、獲得万札11。

「フフフン、フフフン、フンフンフン……」鼻歌を歌いながら、金庫を解錠してトロ粉末を獲得し、巨大招き猫を裏拳で破壊して貨幣素子を奪う。ニンジャは簒奪者なのだ。IRC端末を確認し、状況を報告する。「……お、アルビオン=サンもうまくやってるね。よしよし」

廃工場:東側A3

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 アルビオンは資材搬入搬出口を出て、資材倉庫へ潜入する。運搬パレット用の錆びついた棚がいくつも並んでいるが、貨物は皆無。その間をクローンヤクザが一人、無意味な巡回警備を行っている。二階までは吹き抜けになっており、入ってすぐ左の階段から手すり付きの足場へ登ることが可能だ。

 また、奥には別のクローンヤクザが立っており、その背後には何かが入っていそうな木箱がある。巡回のほうはショットガンを装備していて、やり過ごすこともできるが、背後から撃たれれば危険。まずはこれを排除しよう。

ニューロン判定、難易度NORMAL。3D6[256]成功。タイミングを見計らってスリケン、6D6[425316]成功。万札1とスダチカワフ・ショットガン(残弾8)を獲得する。続いて木箱ヤクザへスリケン、6D6[122645]成功。万札1をゲット・木箱を開けるとZBRアドレナリン注射器と木人。1D6[6]、追加で何かゲット。1D6[3]=万札1。現有獲得万札は7。

 アルビオンは先ほどの要領で、タイミングを見計らって死角からスリケンを投擲し、ヤクザ二人をたちまち始末した。木箱の中にはZBRアドレナリン注射器と、カラテ鍛錬用の木人。ニンジャが使用するのだろうか。巡回ヤクザの死体からショットガンを奪い、アルビオンはかなり重装備になった。

 足音を忍ばせて階段を昇ると、二階部分に相当する足場だ。特に何もなく警備もいないが、ドアの向こうには複数のバイタル反応と、ニンジャソウルの気配がある。飛び込めば、間違いなく戦闘が始まる。ここはマーフィーを待ったがいいだろう。アルビオンは状況を報告し、気配を消す。

廃工場:西側B3-4

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 マーフィーは事務所を出て、南の小部屋へ向かう。何の変哲もないトイレだが、クローンヤクザがいる気配がする。放置してもおけないだろう。

カラテ判定、6D6[366614]ナムアミダブツ。万札1とスダチカワフ・ショットガン(残弾8)を獲得する。

 しめやかにトイレへ潜入すると、クローンヤクザの首を無言で刎ね、装備していたショットガンを奪い取る。トイレの南の部屋、休憩室には二人分のバイタル反応。木を弾くような音からしてショーギをしているに違いない。放置してもいいが、背後から撃たれても危険だ。始末しておくとしよう。

連続側転&ダブルチョップ、5D6[25544]6D6[125125]成功。万札2獲得。獲得万札は11+3=14。

 マーフィーは色付きの風と化して休憩室へ飛び込み、ダブルチョップで二人のクローンヤクザの首を同時に切断!「「アバーッ!」」無慈悲!彼らが食べていた粉末成形スシがあるが、マーフィーはすでにオーガニック・スシを所持している。今は特に必要でもなかろう。「この先は、工場長室ね」

 奥には、明らかにニンジャがいる気配。飛び込めば戦闘が始まるだろう。アルビオンももう一方のニンジャがいる部屋の前まで来ているらしい。ならば、同時に行くか。あるいは、こちらが先にこっちのニンジャを倒し、ニュービーのアルビオンと協力してもう一方を倒すか。『同時にやろうぜ』

 アルビオンからの通知。『どっちかがヤバかったら、助けに行く。両方ヤバかったら、真ん中で合流すりゃいいだろ』「了解ね」マーフィーは頷く。「それじゃ、同時にアンブッシュね。いち、にの」『「さん!」』

アンブッシュにはワザマエ判定HARD。MFは5D6[65264]成功、ABは5D6[15234]成功。1ターンの間は攻撃/射撃難易度-1、敵の回避難易度+1。

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戦闘開始:A4

「イヤーッ!」KRASH!アルビオンは二階ドアを蹴破りアンブッシュ!中には玉座めいた椅子に座りオイランを抱く半裸のニンジャ!「ア?」

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◆ツヴァイヘンダー(種別:ニンジャ)
カラテ       5    体力        5
ニューロン     4    精神力       4
ワザマエ      1    脚力        2/N
ジツ        1    万札       10

攻撃/射撃/機先/電脳  5/1/4/4
回避/精密/側転/発動  5/1/1/5
即応ダイス:3  緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆両手大剣(ノダチ):超大型近接武器、装備時側転難易度+2
 3ダメージ、基本攻撃難易度UH、連続攻撃上限3
 ●戦闘スタイル:回転斬撃 ワザマエ判定HARDに成功すると隣接敵全員に1ダメージ

◇ジツやスキル
☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV1:カラテ+3、脚力+2(1ターン)
 ☆◉ヘンゲ時武器銃器習熟:ヘンゲ時でも武器や銃器使用可能
◉突撃:脚力の倍マス移動し、直後の攻撃に痛打+1 次の手番まで回避不能

能力値合計:12

戦闘開始:1ターン目

アンブッシュにより、敵ニンジャはこのターンに回避しかできない!

 アルビオンはオムラ・マシンガンを構えて射撃!「TAKE THIS!」

[35][42][1]2発成功。ツヴァイヘンダー/ZHは5D6[55431]回避。

 BRTTTTTT!「イヤーッ!」「アーレエエーッ!」半裸ニンジャは傍らに立てかけてあった巨大な両手剣を振るい、オイランの首を刎ねると同時に銃弾を叩き落とす!サツバツ!「ドーモ、ツヴァイヘンダーです!」「ドーモ、アルビオンです!」両者アイサツ!一触即発アトモスフィア!

2ターン目

イニシアチブ(一騎打ち):ツヴァイヘンダー/ZH(4)→アルビオン/AB(3)→ZH&AB(2)
ZHはノダチで突撃、5D6[66533]2成功&殺伐!出目[5]両腕破壊!ABは3D6[236]回避!ABは連続側転&マシンガン、[56622][22][32][3]全弾外れ。ZHはノダチ突撃、5D6[15643]1成功。ABは4D6[3126]回避。距離をとってマシンガン、[35][45][2]2発成功。ZHは2発受け残り体力3!

「イヤーッ!」ツヴァイヘンダーはオイランを投げ捨てると、両手剣を構えて必殺の突撃!アブナイ!「イヤーッ!」アルビオンは間一髪跳躍回避し、壁を蹴り渡りながらマシンガンで射撃!BRTTTT!だが狙いを外す!「無駄だ!イヤーッ!」再び突撃!「イヤーッ!」回避!距離をとって射撃!

 BRTTTTT!「グワーッ!」命中!ツヴァイヘンダーは負傷!「ヌウーッ!貴様、どこのアサシンだ!」「ヘッ!俺様は、泣く子も黙るソウカイ・シンジケートのエージェントよ。もう一匹のところにも、俺の仲間が襲撃してるぜ。さっさと降伏しろ!」アルビオンは笑う。「断る!」「じゃあ死ね!」

3ターン目

ZHはヘンゲヨーカイ・ジツ発動、5D6[14533]成功。残り精神力3。1ターンだけカラテが8、脚力が4に上昇!ABへノダチ突撃、8D6[23136221]1成功。ABは3D6[322]命中!4ダメージを食らい残り体力2!ABは連続側転&マシンガン連射、即応ダイス2をつぎ込む!5D6[65112]3D6[622]2D6[26]2D6[25]全弾成功、命中!ZHは3ダメージを受け残り体力0、戦闘不能。

「AAAARGHHHHH!」ツヴァイヘンダーは大剣を振りかざし、異様な叫び声をあげる!上半身が突如として肥大膨張!どす黒く硬化した皮膚がトゲめいて隆起し、鎧のように彼を覆う!大剣は異常変形した左腕に飲み込まれ、さながら長大な騎兵槍めいた様相を呈していた!「AAARGHHHHH!」突撃!

「グゥワーッ!」アルビオンは躱しきれず一撃を食らう!なんたるバッファロー殺戮武装辺境鉄道にはね飛ばされたかのような衝撃!「クソッタレが!イヤーッ!」だが彼のニンジャ耐久力はこれを耐え、壁や天井を飛び跳ねつつマシンガンを連射!「くたばりやがれーッ!」BRTTTTTT!「AARGH!」

 ブルズアイ!銃弾はツヴァイヘンダーの皮膚の継ぎ目に命中し、どす黒い血液を噴出させる!「ゴ、ゴボーッ!バカな……俺のカラテ……」異様なヘンゲが解けたツヴァイヘンダーは大量出血!「マ、マキモノ……!ハッ!これでは、割に合わんな……サヨナラ!」彼は自嘲的に嗤うと、爆発四散した。

戦闘終了

戦闘開始:B5

「イヤーッ!」KRASH!マーフィーは工場長室のドアを蹴破りアンブッシュ!中にはデスクに足を投げ出してサイバーサングラスをかぶったファイアパターン装束のニンジャ!「ア?」

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◆ドレッドソード(種別:ニンジャ)
カラテ       3    体力        3
ニューロン     5    精神力       5
ワザマエ      2    脚力        2/N
ジツ        2    万札        5

攻撃/射撃/機先/電脳  3/2/5/5
回避/精密/側転/発動  5/2/2/7
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品:特になし
◇ジツやスキル
☆特殊カトン・ジツLV2:カトン・パンチのみ可能
 ★カトン・パンチ:手番開始フェイズに精神力1を消費し発動(NORMAL)
  戦闘中は近接攻撃ダイス+1、火炎属性ダメージ+1

能力値合計:14

戦闘開始:1ターン目

アンブッシュにより、敵ニンジャはこのターンに回避しかできない!
MFは簡易メツレツ・ジツ、残り精神力7。10D6[4631166261]成功。ドレッドソード/DSは5D6[45552]回避。

 マーフィーはクナイに異様な黒いカラテをまとわせて投擲!「メツレツ・ジツ!イヤーッ!」VOOOM!「うおおッ!?」敵ニンジャは椅子から転げ落ちるようにして間一髪回避!サイバーサングラス脱落!クナイは壁にぶつかると、異様な穴をえぐった。「ドーモ、マーシレスフィンガーです」

「ど、ドーモ、ドレッドソードです!ニンジャ、ナンデ!?」「私、ソウカイ・シンジケートのエージェントね。あなた即座に降伏して、ここのことを洗いざらい吐くよろし。あなたの相方にも、私の仲間が襲いかかってるね。逃げ場ないよ」マーフィーは無慈悲に宣告する。「こ、断る!」

「じゃ、無理矢理にでも連れて行くね」一触即発アトモスフィア!

2ターン目

イニシアチブ(一騎打ち):マーシレスフィンガー/MF(9)→MF&ドレッドソード/DS(5)→DS(3)
MFは簡易メツレツ・ジツを連発、残り精神力5。10D6[6535124242]10D6[3114433132]成功。DSは[331][22]回避失敗!4ダメージを食らい残り体力-1、精神力1を消費し食いしばり戦闘不能!

 マーフィーはクナイに異様な黒いカラテをまとわせて連射!「メツレツ・ジツ!イヤーッ!」VOOOM!VOOOM!「アバーッ!?」ドレッドソードは躱しきれずまともに食らう!肩と太ももの肉が半円形にえぐられ、消滅している。そこから大量の血が吹き出す!「アバッ……?」「手加減したね」

戦闘終了

 マーフィーは無慈悲に歩み寄ると、ドレッドソードをヤクザキックで蹴り倒して踏みにじる。「あなたさっさと止血しないとそのまま死ぬね。早く吐くよろし」「アイエエエ……!助けて!何でも話します!俺はただ、言われたとおりに!」「誰から言われたね」ボギン。右手の指が踏み折られる。

「アイエエエ!その、ツヴァイヘンダー=サン!この北の部屋にいます!」「そいつは何者ね」ボギン。左手の指が踏み折られる。「アイエエエ!突然現れて、この工場に俺を連れて来て……カネを集めて来いって……そしたら、俺をマキモノで強くしてくれるって……アバッ!?」急に痙攣し始めた。

「アバッ、アバババッ!?アバ……アバーッ!話が、話ガ違ウ……!俺ノ、ジツハ……!」ドレッドソードは突如として自然発火!「これは!」「アノ、マキモノ……!マサカ……オノレ……!ニ……ニンジャアー……!サヨナラ!」KABOOOM!彼は眼球を蒸発させながら喚くと、爆発四散した。

製造プラント

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 ニンジャたちを爆発四散させてしまった二人は、廃工場の中央、製造プラントで合流した。かつては何らかの食品を製造するプラントであったと思われるが、ベルトコンベアーに向き合っているのは数十人のクローンヤクザ。彼らは江戸時代めいた着流しを身にまとい、チョンマゲを結っている。

 着流しヤクザたちが行っている作業は、食品の詰め込みなどではない。彼らは一心不乱に筆を走らせ、広げられたマキモノに何かを書き付けている。文字を印刷するだけなら輪転機なりUNIXなり使えばいいものを、人力で行うとは……?「アレって、これか」アルビオンが懐からマキモノを取り出す。

MFはニューロン+ジツ判定、難易度HARD。10D6[3322155242]成功。ニンジャ第六感でなんとなく真相を推測する。

 マーフィーは推測を述べる。「たぶんだけど、ニンジャのジツを引き出すマキモノね。私、前に読んだことあるよ。けど、ああやって量産してたら、ありがたみも効力も薄れるね」「なるほど。さっきのニンジャもマキモノがどうとか言ってたな」「あいつらを操ってるUNIXを調べれば……」その時!

「「「「「「アバーッ!」」」」」「「「「「「アバーッ!」」」」」「「「「「「アバーッ!」」」」」「「「「「「アバーッ!」」」」」KBAMKBAMKBAMKBAMKBAM!着流しヤクザの頭が連鎖爆発し、緑色の鮮血が部屋を染め上げる!コンベアベルト操作UNIXも同時に爆発!

 KABOOOOOOM!KABOOOOOOM!ナムサン!証拠隠滅のために工場を自爆させようとしている!このままでは!「チッ!」「逃げるね!」

連続側転、5D6[62465]5D6[35235]成功。もう一度、5D6[46531]5D6[55136]成功。B1南端の窓を蹴破り脱出に成功。

「「イヤーッ!」」KRAAASH!二人は全速力で連続側転し、南側の窓を蹴破って脱出!直後!KRA-TTTOOOOOM!背後で巨大な爆発!謎のマキモノ工場の秘密は失われた。否……目撃したマーフィーとアルビオンは記憶している。証拠品も手に入れた。大きな組織がアレを運営していたことは確かだ。

ABとMFは1D6を振る。[3][2]、MFがDSのサイバーサングラスから破損したIRCログを入手している。

 マーフィーは、ドレッドソードのサイバーサングラスから断片的なログを入手していた。彼は「YOGI」なるアカウントと会話している。内容は支離滅裂で要領を得ないが、マキモノ工場に関する貴重なデータだ。電脳部門で解析すれば、何かわかるかも知れない。「お仕事終わり。帰るね」「了解」

【ファインディング・ザ・トゥルース】終わり

リザルトな

評価:A 二人の無軌道強盗ニンジャを爆発四散させ、謎めいたマキモノ工場の秘密に迫り、証拠品やデータを持ち帰った。万札40を山分けとし、名声1、余暇4日を獲得。ABの獲得万札17、MFの獲得万札19。合計36。これも足して76を山分けし、1人頭万札38を獲得。
ABはトロ粉末、フロッピー、ZBRアドレナリン注射器、オムラ・マシンガン、スダチカワフ・ショットガンを獲得。MFはトロ粉末とスダチカワフ・ショットガンを獲得。即応ダイスが減るので売却してもよい。

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