忍殺TRPGリプレイ【チャクラ・ディスティニー】03
前回のあらすじ:中国地方の山岳地帯、長野県。ここに、オーガニック・ソバを生産するブディズム系カルト教団の根城「ソード・オブ・アスラ・テンプル」がある。このテンプルからザイバツへのソバ納入が滞っているとの連絡を受け、三人のニンジャチームが派遣された!カラダニキヲツケテネ!
◆
廊下に出た途端、左手のドアを蹴破って立ちはだかったのは……ヘラジカヤクザが一頭と、ニンジャ!「ど、ドーモ!ブッダスレイヴです!」
「ドーモ、チーム・ゴールデンクイーンです」代表アイサツ。「さっきの奴隷か?」「いや……体格が違う。おそらく同じニンジャネームを押し付け、自我を研修し、レリックか何かで使役しているのじゃな」エッジビショップは冷静に観察する。「要は哀れな奴隷ってわけね。押し通るわよ!」
『侵入者ドスエ。侵入者ドスエ。総員直ちに迎撃体制を……』管制塔に電子音声が響く!奥からは複数の気配!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
1ターン目
「イヤーッ!」ゴールデンクイーンがカラテミサイル発射!KBABABABAM!「アバーッ!」ヘラジカヤクザ即死!だが!「イヤーッ!」ブッダスレイヴは側転回避!ニンジャなのだ!「キエーッ!」シルバーナイトは壁を蹴ってヤリめいたトビゲリ!「イヤーッ!」ブッダスレイヴは回避!ワザマエ!
「悪霊退散!」エッジビショップは渾身のカラテをマニ車メイスにこめ、ブッダスレイヴに振り下ろす!SMAAASH!「アバーッ!」ブッダスレイヴは頭蓋骨を砕かれ昏倒!ナムアミダブツ!『ウオーッ!仏敵めがーッ!』廊下の奥から先程の巨漢ニンジャの声!「ここで迎え撃つか?」「……待って」
ゴールデンクイーンが何かに気づいた。ブッダスレイヴとヘラジカヤクザが出てきたドアには『予備サーバな』と書かれている。このテンプルには、どうやらUNIXがあるらしい。ならば調べておいて損はあるまい!「あの部屋に飛び込んで、中を調査するわ」「「了解」」三人は頷く!
2ターン目
「「「イヤーッ!」」」三人は側転し部屋に突入!そこは辺境のテンプルには珍しい、最新鋭のUNIXサーバルームだ。ソバを売ったカネで設営し、監視カメラの制御などに用いているのだろう。これをハッキングすれば……『ウオーッ!侵入者!殺す!』デヴォーティタンがサーバルーム前まで到達!
「イヤーッ!」KRAASH!シルバーナイトは飛び込んだ勢いで予備サーバにトビゲリ!KBAM!爆発せしめた!『ウオーッ!そこか!』デヴォーティタンが気づく!「おいおいおい、もったいないのう」エッジビショップは驚くが、ゴールデンクイーンは頷く。「基板を回収すれば済むわ。ダイジョブ」
3ターン目
「TAKE THIS!」ゴールデンクイーンはドアの向こうに立つ巨漢の影めがけセイケンヅキ!カラテミサイルを飛ばす!『ムテキ!』デヴォーティタンはクロス腕防御し、肉体を鋼鉄めいたカラテで覆う!ガキキキキン!ドアは粉砕されたがデヴォーティタンは無傷だ!なんたる耐久力!「キエーッ!」
シルバーナイトがサーバルームの壁を蹴ってトビゲリ!KRAASH!「グワーッ!」ムテキの上から痛烈なキック!デヴォーティタンはワイヤーアクションめいて蹴り飛ばされ壁に激突!蜘蛛の巣めいた亀裂が走る!「悪僧め!調伏してくれるわ!」エッジビショップが飛び出しメイスを振り下ろす!
ガキィン!デヴォーティタンは鋼鉄めいた肉体で防ぎノーダメージ!「なんと!?」「ブフーッ、アンブッシュはおしまいか!ドーモ、デヴォーティタンです!」「ドーモ、代表のエッジビショップです!」代表アイサツ!「問答は後だ!叩き潰してくれるわ!」「「「スッゾコラー仏敵!」」」
「ウオーッ!」デヴォーティタンは巨大ハンマーめいて両腕を振り下ろす!「イヤーッ!」エッジビショップは回避しつつ反撃!「フン!」堅牢な肉体で弾く!そして!BLAMBLAMBLAM!横合いからクローンヤクザボンズがチャカガン一斉射撃!「グワーッ!?」ウカツ!銃弾が肉体をえぐる!
「フハーッ、惰弱!」「そ、ソモサン!」エッジビショップはマッタをかけゼンモンドーを挑む!ボンズたるもの、これを拒むわけにはいかぬ!「ヌウーッ、セッパ!」両者は一時カラテをおさめ、問答に入る!
問答開始
「わしらはザイバツ・シャドーギルドの者。このテンプルからソバが納入されぬと聞いて調査に来たが」「ザイバツ?フン!あのニンジャ至上主義を唱える悪党どもか!」デヴォーティタンは嘲笑った!「貴様らに食わせるソバなどない!使者も全員始末した!我がテンプルは無敵なり!」「増上慢!」
エッジビショップはさらに問う。「ドンチ大僧正とカイリク僧正はどこにおられる。貴様でもあるまい」「彼らの許可を得てのこと。我がテンプルは生まれ変わったのだ」「ニンジャが罪悪とか申しておったな。しからば、ニンジャであるおぬしはどうだ」「罪滅ぼしにブッダに奉仕しておるまでよ」
「話にならんな。上司を出すがいい」「拙僧は番兵、門衛に過ぎぬ!ここを通りたくば拙僧を倒していけ!」「よかろう!」問答が長引けば増援が来るだけだ。ならば暴力で押し通るのみ!「「「ザッケンナコラー仏敵!」」」これよりは問答無用!カラテあるのみだ!
戦闘再開
4ターン目
「イヤーッ!」ゴールデンクイーンがドアから廊下へ飛び出しカラテミサイル!「憤!」デヴォーティタンは豪腕を振るって全弾を撃ち落とす!「キエーッ!」そこへシルバーナイトがトビゲリ!KRASH!「「グゥワーッ!」」デヴォーティタンは豪腕を振るって迎撃を命中させるが、またも壁に激突!
「即身成仏!」エッジビショップは状況判断し、クローンヤクザボンズたちの懐へ飛び込みメイスを振るう!SMASH!「「アバーッ!」」二人のヤクザボンズの頭がトマトめいて砕け即死!ナムアミダブツ!「ウオーッ!」デヴォーティタンは雄叫びを上げてシルバーナイトへ突進!轢殺せんとす!
「イヤーッ!」シルバーナイトはジュー・ジツの構えで華麗に躱し迎撃!「ムテキ!」ガキィン!デヴォーティタンはまたもムテキ・アティチュードで防ぐ!なんたる耐久力!「ドグサレッガー仏敵!」クローンヤクザボンズはチャカガンをシルバーナイトへ射撃!BLAM!「イヤーッ!」回避!
『『『ワメッコラー仏敵!』』』ナムサン!管制塔入口に援軍部隊が到着!ヘラジカヤクザが三頭だ!危険!
5ターン目
「「「イイイヤァアアアーーッ!」」」ゴールデンクイーンは収束カラテミサイル、シルバーナイトはトビゲリ、エッジビショップはマニ車メイス殴打を放つ!KBAMKBAM!KRASH!SMAAAAASH!「グワ……アバババーッ!」ゴウランガ!手練れ三人の猛攻を受け、デヴォーティタンは片膝をつく!
「おお……ナムアミダ・ブッダ!」デヴォーティタンは爛々と目を輝かせ、エッジビショップへ渾身の力で豪腕を振り下ろす!食らえば……即死!エッジビショップは死を覚悟した!「……イヤーッ!」シルバーナイトがとっさにかばう!KRAASH!石畳が粉砕され、粉塵が朦々と立ち込めた……!
「タマトッタル仏敵!」BLAM!「グワーッ!」ウカツ!クローンヤクザボンズの銃弾がシルバーナイトに命中!だが致命的ではない!「助かった!ブッダサンクス!」エッジビショップは冷や汗を拭う。油断ならぬ強敵だが、もう一息!「「「スッゾ仏敵!」」」ヘラジカヤクザが後方に出現!
6ターン目
「「「イイイヤァアアアーーッ!」」」ゴールデンクイーンは収束カラテミサイル、シルバーナイトはトビゲリ、エッジビショップはマニ車メイス殴打を放つ!KBAMKBAM!KRASH!SMAAAAASH!「グワ……アバババーッ!」ゴウランガ!手練れ三人の猛攻を受け、デヴォーティタンはついに昏倒!
「「「スッゾコラー仏敵!」」」新手のヘラジカヤクザたちは電磁サスマタを構え突進!倒れたブッダスレイヴを踏みつけニンジャたちに襲いかかる!「「イヤーッ!」」跳躍回避!シルバーナイトはヘラジカヤクザに迎撃のキック!「グワーッ!」よろめくヘラジカヤクザ!「「サヨナラ!」」
KABOOOM!踏みつけられたブッダスレイヴと、流れサスマタを食らったデヴォーティタンが同時に爆発四散!インガオホー!「ザマミロ!」「残るはこやつらだけだのう。極楽往生させてくれるわ!」
7ターン目
「「イヤーッ!」」ゴールデンクイーンはカラテミサイルを伴いながらトビゲリ!シルバーナイトは壁を蹴って二頭へトビゲリ!KRAAAASH!「「「アババババーッ!」」」三頭のヘラジカヤクザは即死!ナムアミダブツ!
戦闘終了
『『『ワメッコラー仏敵!』』』だが管制塔入口にはさらなる増援が到着!「面倒じゃな。さっさと進もう」「……待って」ゴールデンクイーンが耳を澄ます。「こっちの奥から、声がするわ。苦しそうな……」「助けに行く気か?」シルバーナイトは眉根を寄せた。「恩を着せておくだけよ」
ゴールデンクイーンはキョート人らしく建前を述べた。他の二人は顔を合わせて頷く。「わかった。急ぐぞ」三人は廊下を駆け抜け、奥の部屋へ!
【続く】
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