忍殺TRPGリプレイ小説【レット・ザ・ストーム・レイジ・オン】#1
これは、ニンジャスレイヤーTRPGのオリジナルシナリオ、とくなが=サン作「野良ニンジャ勧誘」を元にしたリプレイ小説です。いつものようにつのが一人でやりました。長くなるので分割します。かなり自由に改変していますが、一応ネタバレにご注意下さい。
オキナワ研修の結果
◆ハウスバーナー(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 10(オキナワ効果)
ニューロン 5 精神力 7(オキナワ効果)
ワザマエ 5 脚力 4
ジツ 1 万札 35
DKK 0 名声 5
◇装備や特記事項
●連続攻撃2
☆カトン・ジツ
◆サイバーサングラス:ワザマエ判定ダイス+2
◆ZBRアドレナリン注射器
◆*マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ*
◇オキナワ・リフレッシュ効果:1シナリオ間の体力+3、精神力+2
○錠前破り:解錠・罠解除判定ダイス+1、モータルハント時万札+1
能力値合計:19 回避ダイス:7
◆インパーミアブル(種別:ニンジャ)
カラテ 5 体力 9(オキナワ効果+TNスーツ)
ニューロン 7 精神力 9(オキナワ効果)
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 0 万札 21
DKK 0 名声 5
◇装備や特記事項
●時間差、マルチターゲット
◆家族の写真
▶サイバネアイ:ワザマエ判定ダイス+2
▶テッコ:カラテ判定ダイスと回避ダイス+1
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+1、ハッキング時は+3
◆タクティカルニンジャスーツ:体力+1
◆LAN直結型ハンドガン:遠隔武器、拳銃、連射2、時間差、マルチターゲット
◇オキナワ・リフレッシュ効果、カラテ鍛錬蓄積1
○ブラインドタッチ:物理タイピングによるハッキング時ダイス+1
能力値合計:17 サイバネ数:3 回避ダイス:8
◆ポイズンバタフライ(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 10(オキナワ効果+TNスーツ)
ニューロン 6 精神力 9(オキナワ効果+Pメンポ)
ワザマエ 7 脚力 5
ジツ 2 万札 45
DKK 0 名声 5
◇装備や特記事項
●連射2
●疾駆:ワザマエがカラテ以上の時のみ脚力と回避ダイス+1、ダッシュ移動可
☆カナシバリ・ジツ
◆タクティカルニンジャスーツ、パーソナルメンポ、ブラッドカタナ
◆ウイルス入りフロッピー
◇オキナワ・リフレッシュ効果、カラテ鍛錬蓄積1
○言いくるめ:説得・脅迫判定振り直し可、モータルハント時万札+1
能力値合計:23 回避ダイス:8
これまでのあらすじ
いくつもの冒険、慰安温泉旅行、そしてオキナワでの研修を終えたチーム・ヒップ。それぞれが成長の壁を突破し、そこそこの名声も得た。いまや彼らは駆け出しのサンシタを抜け出し、中堅ニンジャの世界へ足を踏み入れたのだ。さらに上、シックスゲイツの座も夢ではないかも知れない。
そして彼らはソニックブームを筆頭とする「スカウト部門」に配属された。ソウカイ・シンジケートに所属するニンジャを増やす重要な仕事だ。危険も大きいが、チームで囲んで殴ればニュービーニンジャを捕え、屈服させることも可能だろう。あまりに危険で反抗的なら、殺しても構わない。
真のニンジャの世界を、新たなニンジャたちに教え込む。それはソウカイ・ニンジャとしてのインストラクションを与え、ミームを伝えることにほかならない。チーム・ヒップもセンパイとして後進を鍛える段階に来たのだ。
アイサツ
アジトもスズリも、カバノキ一家も無事だ。シマは近隣のチーム・ブラックマンバが留守をしてくれていた。アイサツに行き、礼を述べる。「アリガトゴザイマシタ」「どういたしまして」「つまらないものですが」オミヤゲを手渡す。ヤクザでニンジャだからこそ、付き合いの礼儀作法は大事だ。
BMは前から世話になっている。チームのメンバーも、この前のスゴイハルカスでの戦いで面識はある。若者が二人もおり、一方は女だ。「ドーモ、ヨロシク」「ヨロシク」アイサツを交わし、名刺を交換する。「留守中変わったことと言えば……そこのシマのバーグラー=サンが殺された」「アラ」
「下手人はわからんが、そいつが死んだヤクザ事務所には大量の銃弾がブチ込まれてて、スリケンはバーグラー=サンの投げたと思しきものだけだ。手口から見てニンジャスレイヤー=サンじゃないな」「じゃあ誰が」「ヤクザ天狗、ってのがそういう殺し方をするそうだ。天狗のオメーンをつけてる」
「ヤクザテング」「聞いたことはあるわ。ニンジャかしらね」「ニンジャを殺せるようなやつなら、そいつもニンジャかもな。気をつけろよ」「ハイ。アリガトゴザイマス」積もる話は尽きないが、互いに多忙な身だ。「じゃ、今日はこれで」「スカウト部門に配属されたってな。頑張りな」「ハイ!」
◆
数日後。チーム・ヒップは付近を取り仕切るヘルカーネージ・ヤクザクランへアイサツに行く。オヤブンはひとかどの人物だ。ブラッドカタナ・ヤクザクランを三忍が潰し、IPがスズリを取得物とした時も、二つ返事で了承し、無償で解放してヘルカーネージのタトゥーを消してくれた。
ヤクザ社会は礼儀作法を重んじる。特に他のヤクザの女を寝取ることは「マメドロボウ」と呼ばれ、セプクものの重罪だ。そのことを知らぬ三忍ではなく、スズリに指一本触れてはいないが、なんとなく引け目を感じてはいる。それを利用しているのかも知れない。それはそれで仕方なかろう。
オヤブンからミカジメ・フィーを受け取る。このうち1割が収入の一部となり、9割はソウカイヤに上納される仕組みだ。「確かに」互いに頷き、握手する。ヤクザとニンジャは本来対等ではないが、彼にはソンケイがある。「ところでひとつ、相談があるんですが……」「アラ、何かしら」
ダンゴウ
しばらく後。
トコロザワ・ピラー、その上層部の一室。シックスゲイツの「六人」に選ばれたソニックブームは、ここに自らのアジトを持つことになった。これまでのアジトはネオサイタマ某所にあったが、多忙のためあまり帰宅できていなかった。これからは多少ゆっくりできるだろう。部下たちが有能であれば。
SBは椅子に深々と身を沈め、オイランたちに肩を揉ませながらリラックスしていた。傍らのクリスタルテーブルには煙草と酒瓶。ネオサイタマに帰るなり、引き継ぎやら始末書やらで睡眠不足だ。これぐらいリラックスしてもバチは当たるまい。おもむろにIRCを操作し、チーム・ヒップに連絡する。
『モシモシ』PBが出た。「俺だ。早速スカウトのミッションだ」『ハイヨロコンデー』「調子に乗ったニュービー野郎が2匹。ソウカイヤのシマで乱暴狼藉を繰り返してやがる」『どんなやつですか?』「名前はウーリーマンモスとアイスブリンガー。ビッグカラテとコリ・ジツ使いだ」
『アジトはどこです』「アタマ・ストリートだ。詳しい情報はIRCで送る。生け捕りが最善だが、ダメなら殺せ。そいつらからの略奪は自由だ」『ハイ』「それと、ニンジャスレイヤーに気をつけろ。ナイトシェイド=サン、ホロスコープ=サンが相次いで殺された。来たら逃げろ」『ハイ』
通話を終え、SBはため息をつく。「六人」が早くもまた欠けた。シックスゲイツ級だけでなく、多数のアンダーニンジャも次々と殺されている。どこかで食い止めねばなるまい。ダークニンジャやヘルカイトが幾度か撃退したものの、トドメを刺すには至らず、ねぐらも掴めていない。
「俺様を襲ってきたら返り討ちにしてやるが……なかなか出くわさねえな」
アタマ・ストリート、ジャンクヤード
薄汚いグラフィティアートまみれの路地の奥、とあるジャンクヤードに、廃車やビニールシートで築かれた住処がある。最近ニンジャソウルが憑依した2人のヨタモノ兄弟は、ここを根城に暴虐三昧を働いていた。
そこへ近づくのは、一台の家紋タクシー。クローンヤクザを運転手とし、乗り組むのはチーム・ヒップだ。そこそこの名声を得た彼らにはビズにおいて家紋タクシーを使う権利がある。否、ソウカイヤのエージェントとして箔をつけるため、ビズでの使用が義務付けられていると言ってもよかろう。
これまではカバノキ=サンのヤクザカマロを足にしていましたが、名声5に達したのでヤクザベンツ(家紋タクシー)を使います。カバノキ=サンにはまた何か用事を頼んだりもするでしょう。
家紋タクシーはドリフトしながらジャンクヤードの手前に停車。「センセイドーゾ」運転手がボタンを押してドアを開けると、ヤクザスーツに身を包んだチーム・ヒップが剣呑なアトモスフィアと共に降り立つ。
「目標は2人。なるべく生かして確保しましょう」「ジャンクが壁みてえに積まれて逃げ場もねえな。ラット・イナ・バッグだ」「追い詰めたネズミはタイガーにも噛みつくわ。ほどほどにね」ザッ、ザッ、ザッ。三忍は小声で相談しながら、標的のアジトへ歩み寄る。漂うひんやりとした空気。
アジトの周囲には、ヨタモノやヤクザ、マッポの首がこれ見よがしに晒されている。くだらない脅しだ。しかし夏場だというのに、首はさほど腐敗していない。アジトから流れる冷気のせいであろう。「コリ・ジツね。厄介だけど、カトンで対抗できるはず」「まずそいつから潰そう」IPが銃を構える。
中からは下卑た笑い声と罵声、悲鳴。「ギャハハハ!ダッセ!」「アイエエエ……助けて……」「ヤクザのくせにだらしねえな!」「オイランは前後だ」「俺が先だぞ!」「2人で同時前後しようぜ!」「頭いいな!」知能指数の低い会話だ。ビニール・ノーレンを潜り、三忍はアジトに踏み込む。
「「「オジャマシマス!」」」2人のニンジャと、囲んでいたぶられていたヤクザとオイランが振り向いた。「ア?何なの?お前ら?」「何か用?今忙しいんだけど?殺すよ?」2人のニンジャは闖入者を威圧的に睨みつけた。「「アイエエエ!助けて下さい!」」ヤクザとオイランは助けを乞う。
HBは頷き、オジギしてアイサツを行う。「ドーモ、ウーリーマンモス=サン、アイスブリンガー=サン。俺たちはソウカイ・シンジケートの一員。『チーム・ヒップ』のハウスバーナーです」「インパーミアブルです」「ポイズンバタフライです」ニンジャはアイサツされれば返さねばならない。
やむなく、野良ニンジャたちもアイサツを返す。「ドーモ、ウーリーマンモス(WM)です」2m超の巨体。スモトリ崩れのビッグニンジャだ。「アイスブリンガー(IB)です」冷ややかにサイバネアイを光らせ、真夏だというのに冷気を漂わせている。コリ・ジツ使いのニンジャだ。
◆ウーリーマンモス(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 13
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 3 万札 20
DKK 多 名声 0
◇装備や特記事項
☆ビッグニンジャ・クラン、ジツ値3
●連続側転使用不可、脚力+1
●体力+3、回避ダイス-3
●頑強なる肉体:体力+2
●突撃:脚力の2倍距離直進し、移動後攻撃のダメージ+1 次ターンの回避ダイス0
●薙ぎ払い:ワザマエ判定HARD 隣接8マス全員に1ダメージ(回避難易度NORMAL)
殺伐・カウンターカラテなし 突撃によるダメージボーナスあり
○スモトリ崩れ:体力+2、脚力-1
能力値合計:20 回避ダイス:3
◆アイスブリンガー(種別:ニンジャ)
カラテ 5 体力 5
ニューロン 6 精神力 6
ワザマエ 4 脚力 5
ジツ 3 万札 20
DKK 多 名声 0
◇装備や特記事項
☆コリ・ジツ:隣接8マス全員に1ダメージと回避ダイスダメージ4
回避難易度NORMAL
▶サイバネアイ:ワザマエ判定ダイス+2
▶︎ヒキャク:脚力と回避ダイス+1
▷ローラーブレード:脚力+1、ダッシュ移動
能力値合計:21 サイバネ数:3 回避ダイス:7
もとのシナリオではグリーンエレファントとガスバーナですが、つのバースでは彼らはもう死んでるので、別のニンジャたちを創造しました。イメジはPicrewの「奴隷男メーカー」と「地味顔男無限生成機」で作りました。
「ソウカイヤ?ニンジャ?ナンデ?」WMとIBは顔を見合わせた。「アラ、知らないの?ネオサイタマを牛耳る最大のヤクザ組織を。そして、ニンジャ組織を」PBが笑う。「だから、何の用だよ」IBがイラついた声で返す。
「アタシたち、あんたらをスカウトに来たのよ。随分暴れまわったそうじゃない。ウチに来ればもっとラクに稼げるし、社会保障も福利厚生も充実してるわよ。歓迎するわ」PBの申し出に、WMとIBが笑う。「すげえな。どうするよ」「その前にこのヤクザ殺して、オイランファックしていいか?」
「後にしなさい」PBは肩を竦める。IPは無言で掌を向け、制止する。「ア?なに?」「ちょっと待て。そこのヤクザとオイラン、名前を言え」「アッハイ!お、俺はパクダ(PD)です!」「ヒメジョオン(HJ)ドスエ」
◆パクダ(種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 2>1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 0
◆装備や特記事項
◇カルマ:善(この場では)
◆ヒメジョオン(種別:モータル/オイラン)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 0
◆装備や特記事項
◇カルマ:善
イメジはPicrewの「あんこ男子メーカー(仮」と「あまくてかわいいの」で作りました。
2人の名を聞いて、IPは重ねて問う。「パクダ=サン。ヘルカーネージ・ヤクザクランの支部から、そのオイランを連れて逃げたな。カネも盗んで」
PDとHJは震え上がった。ヘルカーネージはソウカイヤと結んでいる。つまりオーテ・ツミだ。「アイエエエ!許して下さい!せめてHJ=サンだけは!」「許す許さんはクランが決める。俺たちはヘルカーネージに恩があってな。存分に申し開きをしろ」「へー、悪いやつらだったのか。キンボシだぜ」
事情を聞いて、WMとIBは下品に笑い合う。「ああ、探す手間が省けたな」「じゃあさ、俺たちに報酬くれよ。手間省いてやったじゃんよ。こいつのカネとかオイランも貰うけど」「それはダメだ。上に報告はする」「ムカつくぜ!」WMが歯噛みした。「上か。メンドクセエな!」IBも不快がる。
彼らのメンタリティは完全にストリートのヨタモノだ。ニンジャ化しての全能感でさらに思い上がっている。「だいたいさァ、あんたら弱そうじゃん。ニンジャのくせに上にペコペコして、つまんなくねェの?」「暴力で全部奪い取るのがニンジャっしょ。ヤクザっしょ。違う?」IPが舌打ちした。
「ア?今舌打ちした?オニイサン?」「したぞ。あまりに礼儀を知らんアホにうんざりしてな」「アホ?アホっつった?ア?」「ちょっと、IP=サン」「謝らんぞ」PBが窘めるが、IPは目を据わらせている。こうなるとダメだ。「へっ」HBが笑った。「いいな。どっちが上かわからせてやろうぜ」
PBも鼻を鳴らす。穏便にスカウトとは行かなそうだ。「ま、こうなるとは思ってたわ。若者の思い上がりを挫くのも年上目上の役目よね」「はあ?ナニサマのつもりダッコラ?」「クソッタレが!イラついて来たぞコラ?スッゾオラ?」WMとIBはブチ切れた。PDとHJは震えながら部屋の隅に逃げ込む。
「教育してやるぜ!カカッテコイヤ!」HBがクイクイと手招きする。「上等ダッコラー!ソウカイヤ?クソくらえ!」「テメエらの首もそこに飾ってやるぜ!」一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
イニシアチブ:IP(7)→PB、IB(6)→HB(5)→WM、PD、HJ(2)
1ターン目
IPが先んじて動く!精神を集中させ、IBめがけてLAN直結型ハンドガンを連射!BLAMBLAM!
難易度EASY。3D6と4D6で[1,2,5][1,1,2,6]=両方成功。IBは回避ダイスが7あるが全力回避すると殴られる。2D6を2つで回避。[1,5][4,5]=成功。残り回避ダイス3。
「イヤーッ!」IBは巧みに回避!だが体勢をやや崩す!「イヤーッ!」PBがIBへ駆け寄りカラテ!
[3,3,4,5,5,6]=4成功。IBは2D6で回避し[1,6]=1成功。残り回避ダイス1。
「うおッ!?」IBは驚きながらも回避!「へっ、大したこたねえぜ!イヤーッ!」IBは連続側転!
6D6で[2,2,3,3,3,4]=ギリギリ成功。
HBの頭上を飛び越え、背後に着地!両掌を向けて叫ぶ!「コリ・ジツ!イヤーッ!」
9D6で難易度HARD。[2,2,3,3,3,6,1,4,6]=成功。回避難易度NORMAL。HBは回避ダイスが7、IPは8あるが、全部使うとWMに殴られるので4D6ずつ使って回避。[3,3,3,3][2,3,2,5]=HBが回避失敗!1ダメージと回避ダイスダメージ4を食らう!残り体力9、回避ダイス0!
掌から冷気が噴出され、HBとIPに降り注ぐ!ツメタイ!「グワーッ!」IPは躱すが、HBが食らう!足元が凍結!「へっ、涼しいか!」「ありがとよ!」HBは振り返りIBへ精神集中連続カラテ!「イイヤーッ!」
連続攻撃2、難易度EASY。[5,5,6][4,5,5,4]=3成功、4成功。IBは回避ダイスが1しかなく、1発はまともに受ける!1D6で[6]=1発回避!残り体力4。
「グワーッ!?」思わぬ反撃にIBがのけぞる!手練のカラテだ!だが!「かかったなアホが!ヤッチマエWM=サン!」「おう!ドッソイ!」WMが腕を振り上げ、HBへラリアット突撃!これがIBとWMの必勝の戦法だ!
6D6で突撃&薙ぎ払い、難易度HARD。[1,2,3,3,3,6]=ギリギリ1成功。4マス進んでHBへカラテ。HBは回避ダイスがなく、突撃による追加ダメージを加えて2ダメージをまともに食らう!残り体力7!
「グワーッ!」ALAS!回避できずラリアットをまともに食らう!「バッハー!どうだ俺様のヒサツ・ワザは!」「へっ、大したこたねえぜ!」PDとHJはこの隙に逃げ場を探し移動!だが目の前にはニンジャが5人!
2ターン目
HBは囲まれた形だ。コリ・ジツと突撃の組み合わせは危険。WMは見るからに耐久力が高く、カラテや銃で倒すのは容易ではない。ならばIBを先に倒すべし!IPは2歩横へ動き、IBめがけハンドガンを連射!BLAMBLAM!
[3,3,5][1,2,3,6]=成功。IBは連続側転直後で回避ダイスは9あるが使い切ると危険だ。4D6で[3,3][4,5]=1発命中!残り体力3、回避ダイス5!
「グワーッ!」避けきれぬ!さらにPBが再びIBへ駆け寄りカラテ!囲んで棒で叩く!「イヤーッ!」
[3,4,4,5,5,6]=5成功。IBは2D6で[1,2]=失敗!残り体力2、回避ダイス3!
「グワーッ!」IBへの集中攻撃!このままでは危ない!「ち、チクショウ!オタッシャデー!」状況不利とみたIBはヒキャクからローラーブレードを展開しダッシュ移動!凍った地面を滑走しアジトの外へ逃げ出す!「逃がすかよ!イヤーッ!」HBが連続側転!
7D6で[2,3,3,3,4,4,6]=成功。IBは脚力5なので10動き、アジトから7マス離れた。HBは脚力4なので8動き、アジトから4マス離れた。差は3マス。
HBはIBを追って外へ!「どうする」「そこにヤクザとオイランもいるし、こいつをほっとくわけにもいかないわね。手早く倒しましょう」「ナメるな!ドッソイ!」WMがPBへ攻撃!
6D6で[1,4,4,4,6,4]=5成功。PBは8D6で[3,4,5,5,6,6,4,5]=7成功&迎撃!WMの残り体力12!
「イヤーッ!」「グワーッ!」PBが華麗に回避し反撃!だがWMの屈強な肉体は高いニンジャ耐久力を誇り、少々の攻撃では揺るがない!「ブフーッ!テメエら程度は俺様一人で充分!IB=サンを追ったやつもサンズ・リバーを渡るだろうぜ!」「どうかしらね!」「カカッテコイ!」
◆
人知を超えたニンジャ同士のイクサに、PDとHJは震えてことの成り行きを待つしか出来ない。チャカもドスもなく、周囲はジャンクの壁。逃げようとすればニンジャたちに捕まる。どちらが勝っても自分たちに未来はない。少なくとも、後から来たニンジャたちには即座に殺されはしないだろうが。
「どうする……!」PDは考える。今がチャンスには違いない。あのニンジャたちから逃げる方法は……!PDの脳に、ある男の名が閃いた!
【#2 へ続く】