忍殺TRPGリプレイ【リインカーネーション・オブ・ザ・ゴッデス】04
前回のあらすじ:ネオサイタマの中立地帯ニチョーム。顔役のザクロことネザークイーンが設立した「ニンジャ自警団」は、モータルの手に負えぬ難事件やニンジャ犯罪に対処する小規模なボランティア組織だ。だが巡回中の彼らの前にザイバツニンジャ・グラディエイターが出現し、襲ってきた!
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「イヤーッ!」BLALALAM!ファイアランナーは回転しながらピストルカラテを繰り出す!「イヤーッ!」キキィン!グラディエイターは堅牢な構えで防御し反撃!「イヤーッ!」紙一重回避!「シューシュシュシュ!」「イアイ!」ドミネイターとドゥームキラーが猛攻!BOBOBO!SLASHSH!
「ヌルいわ!イヤーッ!」ガガガガッ!グラディエイターは全て捌き切り反撃!BOBOBO!SLASH!「ンアーッ!」ドミネイターに命中!恐るべきタツジン!これが古代ローマ帝国で畏れられたグラディウスとバックラーによる攻防一体のカラテ「グラディウス・ドー」だ!「クソ、強い……!」
ドミネイターは傷口を筋肉の収縮で止血し、舌打ちする。昨夜のサンシタどもとは格が違う強者だ。悔しいが、ここはネザークイーンにIRCで連絡を罪罰罪罰罪罰「これは!?」ファイアランナーは周囲を見回す。壁、地面、上空が罪罰の網に覆われていく!「IRCが通じねェぞ……磁気嵐か!?」
IRC端末の画面に「罪罰」の文字。何者かがこの空間を外界から遮断している!「罪罰罪罰助けなど来ぬ!ここは我らの殺合場よ!」ナムアミダブツ!もはやグラディエイターを倒すしか脱出方法はないというのか!?否、倒しても……戻れるのか!?だが、こうなればやるしかない!
戦闘継続
2ターン目
「TAKE THIS!」BLALALAM!ファイアランナーは炎の嵐のごとくピストルカラテを叩き込む!「グワーッ!」命中!グラディエイターはよろめきつつも堅牢な構えをとり反撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」回避し迎撃!「イヤーッ!」防御!「3対1、そっちが圧倒的不利よ!」「不利、望むところ!」
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」BOBOBOBO!SLASHSH!ドミネイターの精密ジャブ連打と、ドゥームキラーの研ぎ澄ましたイアイが迫る!グラディエイターは……SMASH!「グワーッ!」ジャブを食らってのけぞり、続く顔面への斬撃を紙一重でブリッジ回避!タツジン!「やるな小娘共!」
「イイイヤァアアアーーーッ!」手負いのグラディエイターはドミネイターめがけ猛攻を繰り出す!BOBOBO!「ンアアーッ!」命中!無視できぬダメージだ!「弱者から殺す。兵法の基本だ」「チクショ!」「スシを食べなさい。かばってあげる」「相手も手負いだ。数が多い方が勝つ!」
3ターン目
「イイイヤァアアアーーーッ!」BLALALAM!「グワーッ!」ピストルカラテが堅牢な構えの隙を突き、グラディエイターを打ちのめす!「オノレ!回復する前に潰す!イイイヤァアアアーーーッ!」グラディエイターは防御を捨て、手負いのドミネイターをカイシャクせんと猛攻!「アブナイ!」
ガガガッ!ファイアランナーはドミネイターをかばい、猛攻を弾く!弾く!弾く!「サンキュ!」ドミネイターはパックド・スシを口に放り込み、瞬時に咀嚼して嚥下!「ファック・オフ!」カラテをみなぎらせて精密ジャブ連打!BOBOBO!「ヌウッ!」グラディエイターはバックラーで防ぐ!
「クタバレーッ!」ドゥームキラーは再び頭部めがけイアイ!どくん……グラディエイターはアドレナリンを過剰分泌し、これを……「イヤーッ!」ブリッジ回避!タツジン!さらに体勢を立て直し反撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」キィィン!カタナとグラディウスが交錯し、火花が散る!
4ターン目
「イイイヤァアアアーーーッ!」BLALALAM!ファイアランナーは猛然とピストルカラテを繰り出す!相手は強敵、数の有利があるうちに早めに倒さねばマズい!SMASH!「グワーッ!」命中!だが浅い!「イイイ……!イイイヤァアアアーーーッ!」グラディエイターはニンジャソウルを燃やす!
彼に宿るのは、ニンジャ六騎士の一人ハガネ・ニンジャの流れをくむグラディウス・ニンジャクランのソウルだ!オヒガンから漏れ出る濃密なエテルを呼吸し燃焼させ、カラテが爆発的に高まる!繰り出すは低い姿勢から足首の腱を狙う「アキレス・カッター」!さらに内臓めがけバックラーパンチ!
「イイイヤァアアアーーーッ!」ファイアランナーがかばう!どくん……!アドレナリンが過剰分泌され、攻撃の軌道が……SMASH!「ンアーッ!」命中!だが浅い!致命的負傷は躱した!「今よ!」「ハイ!」ドミネイターもオヒガンからのエテルの流れを掴んで呼吸し、カラテを爆発的に高める!
「イイイヤァアアアーーーッ!」BOBOBOBO!ボックス・カラテ4連打だ!SMASH!「グゥワーッ!」命中!グラディエイターの堅牢な構えが崩され、プロテクターが砕ける!なんたるカラテ!憑依からさほど時間も経っていないはずだが、これは彼女に宿る強力なニンジャソウルの片鱗なのか!?
「イアイ!」SLASH!ドゥームキラーもニンジャソウルを燃やし、斬りかかる!狙うは頭部!「グワーッ!」命中!だが浅い!「イヤーッ!」グラディエイターは反撃!「イヤーッ!」回避して反撃!SMASH!「グワーッ!」命中!いかに手練れでも3対1では圧倒的不利だ!「まだやるつもり?」
ファイアランナーは油断なくカラテを構えた。1人か2人が相手であれば、グラディエイターが勝っていたであろう。だが……「オノレ……ここまでか」罪罰罪罰罪罰……周囲から罪罰の網目が集まり、彼を覆い隠した。満身創痍のグラディエイターの姿は01分解し罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰
……気がつくと罪罰の網目は消え、あたりは昼なお暗いニチョームの裏路地だ。地面を見ると、血痕のついたマンホールがある。「取り逃がしたか。地下下水道まで追っかける余裕はねェが」ドゥームキラーは舌打ちした。「これぐらいにしておきましょ。戻ってザクロ=サンに報告するわよ」
戦闘終了
エピローグ
「……大変だったわね」報告を受け、ザクロは3人をねぎらう。「実際、変なのがうろついてるのを見たとかザイバツニンジャに遭遇したって報告は、結構来ているの。でも地下下水道にいるんじゃ、手出ししないほうが賢明ね」「ソウカイヤに報告しますか」「ウーン……大きな被害が出るようならね」
ネオサイタマの地下には、広大な下水道網の迷宮が広がっている。バイオ生物や狂人が闊歩する魔境だ。地上の住民とは縄張りも異なり、ウカツに手出ししていい領域ではない。「『草むらをボーで叩いたらコブラがアンブッシュして噛まれた』って古事記だかにもあるでしょ。気をつけましょ」
「「「了解!」」」かくしてニチョームは様々な不安要素に囲まれつつも、つかの間の平和と繁栄、政治的中立を享受する。だがネオサイタマはあらゆる場所に魑魅魍魎がはびこっている渾沌の魔都だ。ザクロたちは古事記に記されたストーンドアの如く、災いの侵入を防ぐ盾とならねばならない!
【リインカーネーション・オブ・ザ・ゴッデス】終わり
リザルトな