忍殺TRPGリプレイ【デーモン、イン・ザ・ネーム・オブ・デヴィル】03
前回のあらすじ:ネオサイタマ南西、アタミ。保養地として知られるこの地に、磁気嵐によって変異し自己増殖を行う戦闘兵器「モーターマツオ」が現れた。オムラはこれを一種の鉱脈とし、破壊した機体から部品やデータを回収して解析するため、ソウカイヤの手練れチームを派遣したのである!
◆
「シューッ……これで終わりか?」三人はザンシンし、周囲を警戒する。マツオたちはまだ多くいるが、遠巻きにして銃口を向けているだけだ。否、眼を光らせてこちらを観察し、解析している……!『解析完了な。モーターマツオ改善、レベル8、出動』ガゴン、ガゴン、ガゴン、ガゴン……!
ゴウランガ!カニめいた多数のマツオたちが合体し、残骸を集めて組み合わさり、巨大なモーターマツオを形作った!『AAARGHHHHHHHH!』
「ちょっとは歯ごたえがありそうじゃねェか」「気を引き締めて行きましょう」ガサガサガサガサ……周囲のモーターマツオたちも遠巻きにこちらへ銃口を向け、援護射撃の構えだ!一撃必殺アトモスフィア!
戦闘開始
1ターン目
イニシアチブ:サイドスピア/SS(13)→モーターマツオ改善/MM(10)→ストローマン/SM&ハイパーボンバー/HB(6)
SSは側転&ランスキック、[323266][4624]1成功。MMは2ダメージを受け残り体力30、弾き飛ばされず。MMは1D6[5]割って3発のドローン射撃、[451]3人に1発ずつ。SMはイタミ発動(残り精神力4)[1423363155]成功。HBは[14]回避、SSは[51]回避。MMは1D6[5]SSへ轢殺&連続攻撃4!1D6[3]HBに轢殺!HBは[151245543]回避。[53][51][53][51]4発成功、SSは[26][36][61][13][34]1発命中!2ダメージを受け残り体力5!
「イヤーッ!」サイドスピアが先制攻撃!側転でマツオ改善に飛びかかりヤリめいたキック!KRASH!『ピガーッ!』命中!動きは鈍重!だが巨大かつ堅牢、この程度は掠り傷だ!ガサガサガサ……周囲のモーターマツオの群れが一斉に銃口を向ける!BRTTTTTTTT!「「イヤーッ!」」「アアーッ!」
二人は跳躍回避、一人はイタミ・ジツで受ける!「あんまりジツを無駄遣いすんなよ!」「無駄ではありません!これは必要なイタミ……!」狂気!『モーターマツオ改善は強くて破壊力』ズシン!ズシン!巨大マツオが地響きをたてて動き、凄まじい連続攻撃を繰り出す!KRASH!「グワーッ!」
サイドスピアは躱しきれず一撃を喰らう!「チッ、多少はやるな!」ニンジャ耐久力で耐えるが、このまま連打を受ければ危険!
SMはコッポ連続攻撃、[132626][313223]2成功&痛打&殺伐[3]急所破壊。MMは3ダメージを受け残り体力27、ニューロン7(イニシアチブ9)に減少。精神力ダメージ無効。HBは連続攻撃3、[2231][3212][253]1発1成功。MMの残り体力26。硬い!
「「イヤーッ!」」ストローマンとハイパーボンバーが飛びかかる!KRASH!KRASH!『ピガガーッ!』コッポ・カラテとボックス・カラテが火を噴き、マツオの急所をえぐる!だが堅牢な鋼の肉体には効果が薄い!「早めに片付けねェと……!」サイドスピアは状況判断する。ここは敵の只中!
2ターン目
イニシアチブ:サイドスピア/SS(13)→モーターマツオ改善/MM(9)→ストローマン/SM&ハイパーボンバー/HB(6)
SSは側転&ランスキック、[546161][3415]1成功。MMに2ダメージを与え残り体力24とする。MMは1D6[1]割って1発のドローン射撃、狙うは[5]SSだ![53]回避!MMは[4]HBへ轢殺&連射4、[3]SMにも轢殺!SMはイタミ発動(残り精神力3)[2531455122]成功。HBは[12][31][35][26][422]2発命中!4ダメージを受け残り体力8!スシはあるが危険だ!
「キエーッ!」サイドスピアはトビゲリ!KRASH!『ピガーッ!』命中!だが周囲から射撃!BRTTTT!「い、イヤーッ!」サイドスピアは紙一重回避!『モーターマツオ改善はホウレンソウ重点な』ズシン!ズシン!巨大マツオは瓦礫を飛び散らせつつ、ハイパーボンバーへ大砲じみた銃口を向ける!
『マツオガン発射!』BRTTTTTT!KABOOOOM!「グワーッ!」ナムサン!瓦礫や残骸が散弾めいて襲いかかり、ハイパーボンバーを打ちのめした!無視できぬダメージだ!「アアーッ!イイーッ!」ストローマンも巻き込まれるがイタミ・ジツで受ける!狂気!「クソッタレ!さっさと殺るぞ!」
SMはコッポ連続攻撃、即応ダイス5をつぎ込む![424332456][62224163]5成功&痛打&殺伐[3]急所破壊、3成功&痛打&殺伐[4]脚部破壊!MMに3+3=6ダメージを与え残り体力18とし、ニューロン6(イニシアチブ8)、カラテ7、脚力3に減少させる。HBは連続攻撃3、即応ダイス5をつぎ込む![14465][61661][314263]4成功&痛打、3成功&痛打&ナムアミダブツ[1]弾き飛ばし、2成功&痛打。2+3+2=7ダメージを与え残り体力11とする。ゴウランガ!
「「イヤーッ!」」KRASH!KRASH!KRASH!コッポ・カラテの殺人コンビネーションとボックス・カラテが叩き込まれる!『ピガガガーッ!』渾身のカラテが巨体を揺るがし、バチバチと火花をスパークさせた!ゴウランガ!「ムウ、イタミを感じない相手は苦手ですね」「もう少しだ!行くぞ!」
3ターン目
イニシアチブ:サイドスピア/SS(13)→モーターマツオ改善/MM(8)→ストローマン/SM&ハイパーボンバー/HB(6)
SSは側転&ランスキック、即応ダイス5をつぎ込む![436515][621225661]4成功&痛打&ナムアミダブツ[2]頭部痛打!3ダメージを与え残り体力4とし、ニューロン4(イニシアチブ6)、ワザマエ9とする!MMは1D6[5]割って3発のドローン射撃、[364]HBに2発、SSに1発。[45][14]回避!
「キエーッ!」KRASH!『ピガガーッ!』サイドスピアのトビゲリが巨大マツオの頭部メインカメラを破壊!『サブカメラ起動な』周囲から射撃!BRTTTT!「「イヤーッ!」」サイドスピアとハイパーボンバーは側転回避!『モーターマツオ改善は常に改善を怠りません』ズシン!ズシン!ズシン!
MMは[2]SMへ轢殺&連続攻撃4、[6]SSにも轢殺!SSは[222515541424]回避。SMはイタミ発動(残り精神力2)[5361531333]成功。[66][61][22][6]3発成功、1発殺伐[1]弾き飛ばし!ダメージ2で装甲貫通2を持つためイタミを貫く!轢殺と弾き飛ばしダメージは無効だが3+2+2=7ダメージを食らい残り体力5!アブナイ!
巨大マツオは瓦礫と残骸を撒き散らしながら、歪んだ巨大な腕をストローマンへ向ける!「アアーッ!来てください!私をうちのめして!」彼は大喜びだ!彼はオイランドロイドなど機械によって非人間的に虐待されることに悦びを覚える危険人物なのだ!『ピガーッ!』KRAAAASH!「ンアーッ!」
サツバツ!ストローマンは凄まじいテクノカラテをまともに受け、弾き飛ばされる!瓦礫の山に激突!「オオーッ!イイーッ!」イタミ・ジツでも回復しきれぬ大ダメージ!だが、これこそ彼が望んでいた痛みなのだ!狂気!「ノー・ペイン、ノー・ゲイン(痛みなくして上昇なし)……!まさに!」
SMは側転&コッポ連続攻撃、[53226216165][455112][265164]2成功、3成功&痛打&殺伐[5]両腕破壊!MMは1+3=4ダメージを受け体力きっかり0!
ドクン!ドクン!ストローマンの心臓がエンジンとなって強く拍動し、全身に心地よいイタミとアドレナリンを送り込む!ドッドッドッドッ!「イイイヤァアアアーーーッ!」彼はメンポの隙間からよだれを垂らし、血と涙を流しながら跳躍!側転!巨大マツオへさかりのついた犬めいて飛びかかる!
KRAAAAASH!『ピガガガガーッ!』サツバツ!チェーンソーめいた手刀が巨大マツオの両腕を銃ごと縦に切断!バチバチバチ……火花がスパーク!『SAYONARA!』KA-BOOOOOOM!モーターマツオ改善は爆発四散!
戦闘終了
「シューッ……!」ザンシン!周囲のマツオたちはボスが殺られたのを見て退いていく。『報告、連絡、相談、改善……』「これぐらいにしとくか。今度はもっとヤバイのが来るぜ」「望むところです!」「これぐらいにしましょうや」二人は逸るストローマンを担ぎ上げ、その場を後にした。
エピローグ
「お疲れ様でした。スシをどうぞ」迎えに来た輸送車の中で、オムラ・チャールストンはにこやかに三人をもてなす。彼の頭髪は奇妙である。「「「イタダキマス」」」「結構手こずられたご様子でしたが」「どうってこたねェさ。ただ、モータルにはちょっとキツいかもな。なにせ数が多いしよ」
「でしたら、ニンジャの鍛錬や戦闘兵器の実験場としたがよさそうですね。あるいはマケグミ・モータルの処刑場としても……」チャールストンは顎を撫でる。彼にとって、マケグミ・モータルなど茶壺に湧くゴミ虫に等しいのだ。「スクラップを使い尽くせばいなくなるだろ。餌の供給が必要だぜ」
サイドスピアが意見を述べる。「それは問題ありませんね。ネオサイタマから日々どれだけスクラップが出るのか見当もつきませんし」「もっともですね。まあいい汗をかき、いいイタミを感じることができましたよ」ストローマンは微笑む。「ところで御社のオイランドロイドについてですが……」
輸送車内には雅楽的な笛の音が流れ、窓の外には侘しくも美しい砂浜と、鉛色の海が見える。半分砂に埋まった古いトリイが傾きまばらに立ち並び、その間を水牛たちが歩んでいる。海の彼方では、重油まみれのイルカたちが飛び跳ねている。汚染されてはいるが、美しい日本の原風景だ。
嶋々や/千々にくだけて/夏の海(松尾芭蕉、『蕉翁全伝附録』より)
【デーモン、イン・ザ・ネーム・オブ・デヴィル】終わり
リザルトな
評価:A モーターマツオの群れとモーターマツオ改善を撃破し、全員生還した。LV8×4=万札32を山分けとし、名声1、余暇3日を獲得。36を足して68となり、3で割り切れない。SMとHBを23ずつ、舎弟のSSを22とする。
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